プレミアリーグ、今季前半戦のベストイレブン。首位リヴァプールから最多3名が選出

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新年を迎え、プレミアリーグのシーズンは中間地点を迎えようとしている。『Goal』は2020-21シーズンのこれまでに行われた試合でベストイレブンを選定した。

シーズン開幕が例年よりも遅くなったためプレミアリーグの試合消化はまだ半分に満たないが、順位表を見ればクラブの序列がつき始めていることがわかる。

ディフェンディング・チャンピオンのリヴァプールが再び首位で前半戦を終えようとしているが、レッズはまだ地力を出し切れておらず、連覇に向けて昨年より厳しい戦いを強いられそうだ。

優勝争いに加わることができそうなのはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナムら。これらのクラブは最終節までリヴァプールのライバルとなれるかもしれない。また、サプライズとなっているのがアストン・ヴィラやサウサンプトンなどで、残留争いに巻き込まれずシーズンを進めている。

さて、これまで目立った活躍を見せた選手は誰だっただろうか。『Goal』は2020-21シーズンでこれまでに活躍した選手からベストイレブンを選出。2021年には状況が一変してしまうかもしれないが、それはこれからのお楽しみとしよう。

  1. GK:エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ)
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    GK:エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ)

    ベルント・レノが新シーズンのガナーズで背番号1を背負うことが判明したとき、アーセナルサポーターの意見が割れたことは当然だろう。エミリアーノ・マルティネスは昨シーズン終盤に印象的なパフォーマンスを見せていたのだから。

    マルティネスはミケル・アルテタ率いるチームに幸運を引き寄せるキープレイヤーであった。ノースロンドンでの出場が見込めない中、9月半ばに2000万ポンド(約28億円)でアストン・ヴィラに移籍。チャンスに飛びついたのだ。

    アストン・ヴィラでも、アーセナルでの最後の数か月の活躍そのままに好調をキープ。いまやプレミアリーグ・ゴールデングローブの再筆頭候補だ。現在15試合出場で8試合のクリーンシートを飾っている。

    マルティネスはディーン・スミス監督の指揮下でほぼミスを犯さず、76%のセーブ率を誇っている。この数値は、プレミアリーグ2020-21シーズンのレギュラーGKの中ではニック・ポープに次ぐ第2位となっている。

  2. RB:リース・ジェームズ(チェルシー)
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    RB:リース・ジェームズ(チェルシー)

    トレント・アレクサンダー=アーノルドがケガに苦しむ中、チャンスはもう一人の若いイングランド人サイドバックに巡ってきた。そしてそのチャンスを活かし、プレミアリーグ最高の右サイドバックとなったのだ。

    リース・ジェームズはチェルシーで絶好調。その結果クラブのキャプテンであるセサル・アスピリクエタはこれまでほとんどの試合で控えに甘んじている。一方のジェームズは高く評価され、昨秋初めてイングランド代表にも招集された。

    ゆくゆくは彼がチームの救世主になるだろう。クロス成功率は22.4%を誇り、今シーズンのプレミアリーグに出場するサイドバックの中で2位に位置している。

    また、高い守備力も披露。27回のタックルを成功させ、成功率は63%。2020-21シーズンのサイドバックで4位となっている。

  3. CB:クルト・ズマ(チェルシー)
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    CB:クルト・ズマ(チェルシー)

    チェルシーの守備に関する記録が向上し、喝采を浴びたのはほとんど新加入のチアゴ・シルバとエドゥアール・メンディであったが、守備陣3人の中でクルト・ズマこそがここまでのシーズンで最も印象的な活躍を続けた選手だったかもしれない。

    いまや世界最高峰のセンターバックに上り詰めたが、2016年に膝に負った大ケガの影響は、トップレベルのキャリアから離れてしまいかねないほどのものであった。

    しかし今シーズンの彼は、自身のポテンシャルを発揮し始めている。ヘディングでのクリアは38回。これはプレミアリーグで4位の数字だ。そしてタックル成功率は75%を誇り、またデュエル勝率66%を記録している。

    同時にセットプレーの武器にもなった。これまで4ゴールを記録し、トップリーグのディフェンダーの中で最も多くの得点を稼いでいる。

  4. CB:ファビーニョ(リヴァプール)
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    CB:ファビーニョ(リヴァプール)

    ヴィルヒル・ファン・ダイクが10月のエヴァートン戦で負った膝のケガに苦しみ、今シーズン絶望となった。リヴァプールのタイトル獲得のオッズは上がり、いかにファン・ダイクがアンフィールドで替えのきかない存在であったかが証明されている。

    しかし、ユルゲン・クロップ率いるチームはファン・ダイクの負傷以来12試合でたった8失点しか喫していない。ジョー・ゴメス、ジョエル・マティプ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、アリソン・ベッカーらがこの期間中負傷に見舞われていたことを考えれば、この失点数はもっと素晴らしい記録に感じるはずだ。

    守備的MFであるファビーニョがファン・ダイクの抜けた穴を埋める仕事を任された。彼自身もケガで欠場することがあったにせよ、4バックの中央で生き生きとプレーしているようであった。

    この27歳はここまでのシーズンでリヴァプール最多のタックル数とヘディングによるクリア数を記録。リーグ連覇のカギとなりそうだ。

  5. LB:アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
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    LB:アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)

    リヴァプールで出場の多いDF陣5人のうち、今シーズン長期間の負傷離脱がなかった唯一の選手だ。アンドリュー・ロバートソンは26歳にして成長を続け、キャリア最高の時期を迎えようとしている。

    スコットランド代表でキャプテンを務めるロバートソンは、相手守備陣にとって悩みの種であり続けた。左サイドバックからの5アシストはプレミアリーグのDF陣で今シーズン最多。全ポジションで見ても5位となっている。

    また、ファン・ダイクやゴメスの不在時にはレッズの守備を固めてきた。そのおかげでユルゲン・クロップのチームはこれまで5回のクリーンシートを達成している。

  6. CDM:イヴ・ビスマ(ブライトン)
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    CDM:イヴ・ビスマ(ブライトン)

    ブライトンはたしかに降格の危機と戦うシーズンになるかもしれないが、今確実なのは、ブライトンが降格を免れなくても、イヴ・ビスマは来季もプレミアリーグでプレーしている可能性が高いということだ。

    このマリ代表はブライトンの大黒柱に。タックル数48はリーグ全体で2位につける記録だ。

    また、半数以上のデュエルに勝利している。高いパフォーマンスを見せてきた結果、リヴァプール、アーセナル、レアル・マドリーといったクラブが近い将来の獲得に乗り気であると報じられるまでになっている。

  7. CAM:ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)
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    CAM:ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)

    もし年が終わるごとにプレミアリーグのベストプレーヤーに賞を授けられるとしたら、2020年はほぼ文句なしにブルーノ・フェルナンデスが受賞することになるだろう。

    マンチェスター・ユナイテッドにもたらした衝撃は大きく、オーレ・グンナー・スールシャールの下でどうにもならなくなっているように見えたチームは、12か月でリヴァプールに接近しうるチャレンジャーにまで引き上げられた。

    今シーズンだけで見ても、リーグ戦で11ゴールと7アシストを記録しチームに貢献。ゴールへの関与ではリーグ2位の数値だ。

    チャンスクリエイトでも2位につける。すでに47の得点機会を創出している。

  8. CAM:ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)
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    CAM:ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)

    もしジャック・グリーリッシュが「ビッグ6」のようなパフォーマンスをアストン・ヴィラで見せていたら、彼は今頃PFA年間最優秀選手賞の再筆頭候補になっているだろう。

    この25歳はたびたび手がつけられないほどの高いパフォーマンスを見せてきた。ディーン・スミス率いるチームに5つのゴールと9つのアシストで貢献。51ものチャンスも創出した。これはプレミアリーグ1位の数値だ。

    さらに、グリーリッシュはリーグ断トツで被ファウル数が多い選手でもある。この活躍ぶりで初の代表キャップを記録。夏に開催されるEUROに向けて、ガレス・サウスゲートのチームをグリーリッシュ中心に構築すべきだとの声も大きくなっている。

  9. RW:モハメド・サラー(リヴァプール)
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    RW:モハメド・サラー(リヴァプール)

    モハメド・サラーがリヴァプールを離れようと画策しているという噂もあるが、このエジプト代表はピッチに立てばパフォーマンスを下げる気配すら見せない。世界トップレベルの攻撃陣に今も名を連ね続けている。

    ここまではプレミアリーグの得点ランクトップに君臨する13ゴールを記録し、4シーズンで3度目のゴールデンブーツ(得点王)を目指す。

    また、3つのアシストも供給しており、2021年を迎えるまでに首位へと押し上げる活躍を見せている。

  10. LW:ソン・フンミン(トッテナム)
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    LW:ソン・フンミン(トッテナム)

    「ソン・フンミンはプレミアリーグで最も過小評価されている選手の一人なのではないか」と長い間議論されてきたが、今シーズン序盤に彼が見せたパフォーマンスを見るにつけ、彼はこれ以上その評価を受けることがなさそうである。

    12ゴールと5つのアシストを記録した韓国代表は、史上最高に生産的なシーズンをイングランドで過ごしている。ジョゼ・モウリーニョのチームは再びトップ4の位置を見据えることができている。

    ハリー・ケインとの関係性はこれまでのシーズンのテーマではあったが、スパーズの希望は2021年になってもこの攻撃陣の2人のスターに委ねられることになりそうだ。

  11. ST:ハリー・ケイン(トッテナム)
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    ST:ハリー・ケイン(トッテナム)

    ドミニク・キャルバート=ルーウィン、ジェイミー・ヴァーディ、パトリック・バンフォードらがこれまで素晴らしいシーズンを送っているが、イングランド代表キャプテンであるハリー・ケインも27歳にしてプレミアリーグで驚くべきパフォーマンスを見せている。

    今シーズンここまでですでにリーグ最多の11アシストを記録しており、自身の10ゴールと合わせたゴール関与数も2020-21シーズン最多を誇っている。

    また、リーグ5番目に被ファウル数の多い選手でもある。自陣に降りてプレーするケインをソン・フンミンらが追い越してプレーすることで、相手ディフェンスに脅威を与えてきた。それがケインのプレーをどんどん印象的に見せるのだ。

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