欧州サッカー、2021年冬に移籍すべき10人の選手たち|1月に動くのは?
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デレ・アリ(トッテナム)
ジョゼ・モウリーニョはデレ・アリへの不満を表に出すことを我慢しており、最近では2人の間の確執は和らいだかのようにみえていたが、1月に両者が袂を分かつことは避けられそうにない。
デレ・アリが、今夏のEUROでガレス・サウスゲート率いる代表チームでチャンスを得るためにはコンスタントに試合に出続けることが必要だ。しかし、まだ今シーズンのプレミアリーグで一度しかスタメンに名を連ねていないアリは、今のところその要件を満たしていない。
それゆえ現在パリ・サンジェルマンを率いるマウリシオ・ポチェッティーノからのラブコールは、この24歳にとって素晴らしいニュースだ。このアルゼンチン人監督がトッテナムを率いていた時代に、彼は欧州で最もエキサイティングで若いアタッカーとして才能を評価されていた。
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マルコス・アロンソ(チェルシー)
3-3のドローに終わった9月のチェルシー対ウェスト・ブロムウィッチの一戦のハーフタイムに、ロッカールームで衝突があったとされるフランク・ランパードとマルコス・アロンソだが、ランパードはこれについてまったく遺恨はないと語っていた。しかしそれ以来、この万能左サイドバックは1分たりとも試合に出ることができていない。
現在、インテルへの移籍が噂されているが、アントニオ・コンテのかつての教え子に対する熱は冷めつつありそうだ。アトレティコ・マドリーが1月の獲得競争に参加することが伝えられており、アロンソは最終的にラ・リーガへと戻っていくのかもしれない。
30歳のアロンソは昨夏の大型契約であるベン・チルウェルだけでなく、エメルソン・パルミエリにも序列で劣っており、今シーズンにチャンスを得るためにはスタンフォード・ブリッジを去る必要がある。
またチェルシーがこの1月、控えセンターバックのアントニオ・リュディガーの売却やフィカヨ・トモリのレンタル移籍にオープンである点も注目すべきだろう。
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ジエゴ・コスタ(フリー)
アトレティコ・マドリーは2020年末、「個人的な理由」によるジエゴ・コスタの退団を認めた。
アルバロ・モラタのバックアップを探しているユヴェントスだが、おそらく獲得競争からは離脱するだろう。ジョゼ・モウリーニョは、トッテナムでハリー・ケインの交代要員を探し続けており、チェルシーを率いていた時代にコスタと共にプレミアリーグを制覇した経験を持つこのポルトガル人監督は、獲得に興味を示している。
しかしコスタは、ここ数年のウルヴスで立て続けに契約を成立させてきたジョルジュ・メンデスにリストアップされており、この32歳が最終的に行き着くのはモリニュー・スタジアムになる公算が高い。
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ユリアン・ドラクスラー(PSG)
昨シーズンを「忘れたいシーズン」と形容したユリアン・ドラクスラーは、夏にパリ・サンジェルマンの退団を検討していたことをオープンに認めていた。しかし結局彼は、すべての条件で納得のいくクラブを見つけることができなかった。
このドイツ代表は、移籍金がフリーとなる夏を待ってから新たなクラブに加入するとみられている。しかしドラクスラーは、彼が今シーズンの残りの試合でマウリシオ・ポチェッティーノの構想に含まれているのかを早急に見極める必要があるだろう。
まだ今シーズンのリーグ・アンで5試合しかスタメン出場を果たせていないこの27歳の多才なアタッカーは、もしEUROで自国のために活躍するつもりであれば、多くの時間をベンチで過ごしてはいられないのだ。
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クリスティアン・エリクセン(インテル)
クリスティアン・エリクセンのトッテナムからインテルへの移籍は、完璧なものと思われた。アントニオ・コンテはプレミアリーグで活躍した選手を好んでおり、このデンマーク人が、イタリア人指揮官率いる献身的なチームの中盤に明らかに欠けていたイノベーションを起こしてくれる重要な選手であると期待されていたからだ。
しかし、コンテはアルトゥーロ・ビダルを呼び寄せた。つまり、今シーズンのセリエAでわずか4試合しか先発出場を果たしていないエリクセンは実のところ必要とされていなかったのだ。そして結局ジュゼッペ・マロッタは、この28歳が今月中に新たなクラブを見つけることが両者にとって最善であることをしぶしぶながらに認めている。
インテルのCEOは『スカイスポーツ』に対し次のように語っていた。「彼はチームに馴染むことに苦労しており、機能していなかったんだ。これは客観的な事実だよ。彼にはもっとコンスタントに試合に出られる場所に行くチャンスを与えてあげたい」
プレミアリーグへの帰還が有力視されているエリクセンだが、パリ・サンジェルマンへの移籍の可能性もある。かつてスパーズを率いたポチェッティーノが、現在パルク・デ・プランスでトーマス・トゥヘルの後を継いでおり、インテルもレアンドロ・パレデスを欲しがっているからだ。このトレードは両者に恩恵をもたらすものになるだろう。
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イスコ(レアル・マドリー)
ミケル・アルテタがメスト・エジルへの冷遇を変える様子はないため、アーセナルは他のクリエイティブな攻撃的MFを求めており、イスコは完璧にその要件を満たしている。
まだ28歳のこのスペイン代表は、今夏のEUROにおけるルイス・エンリケのスカッドで定位置を確保することを切望しており、シーズン途中での移籍にもオープンになっている。
アーセナルの懐事情を考えれば、ジネディーヌ・ジダンのもとで今シーズンのリーガで先発3試合のみとなっているイスコ獲得のため、彼らはマドリーに対して半年間のレンタル移籍に話を持っていくかもしれない。
しかし2020-21シーズンのために誰1人獲得しなかったマドリーにとってみれば、夏の移籍市場に向けて資金を調達するために完全移籍を望んでいることだろう。イスコがスペインに留まることもあり得るが、その場合彼はセビージャでフレン・ロペテギと再会する可能性が最も高い。
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サミ・ケディラ(ユヴェントス)
新監督アンドレア・ピルロのもとでユヴェントスにおいて余剰人員扱いを受けてきたサミ・ケディラは、1月の移籍市場でプレミアリーグに舞台を移したいという希望を明らかにしている。
ワールドカップ優勝経験のある彼だが、今シーズンは一度もピッチに立てていない。契約はあと6か月残っているが、彼はプレーの激しいイングランドでのフットボールに対応するためにハードワークを続けて、試合勘を鈍らせないようにしている。
エヴァートンの指揮官カルロ・アンチェロッティとトッテナムのジョゼ・モウリーニョの両者はかつてレアル・マドリーで彼と共闘しており、共にケディラとの再会を望んでいることが伝えられている。
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ジェシー・リンガード(マンチェスター・ユナイテッド)
ジェシー・リンガードに対して1年間の契約延長オプションを行使したマンチェスター・ユナイテッドは、彼を2022年までクラブに引き留めようとしているようだ。
しかしこれにより、レッドデビルズがこのイングランド代表を今シーズン終了時にフリー移籍で失う可能性を排除できたわけではない。
ユナイテッドはこの28歳をタダで譲るつもりはないが、今夏に良い買い手が現れることを望みつつも、残りの2020-21シーズン中に彼がレンタル移籍によりオールド・トラッフォードを去ることを容認するかもしれない。
リンガードは間違いなく移籍を実現させるべきだろう。今シーズンの彼はまだプレミアリーグでプレーできておらず、オーレ・グンナー・スールシャールの構想外となってしまっている。
フィル・ジョーンズやマルコス・ロホのケースと同様に、ユナイテッドは早急にリンガードを経費リストから削除することを望んでいるようだ。
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ディヴォック・オリジ(リヴァプール)
2019年のチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献したディヴォック・オリジは、永遠にリヴァプールファンの心の中で生き続けるだろう。しかし、KOPのカルトヒーローである彼がアンフィールドを去るのは、今が最高のタイミングだ。
オリジにとってディオゴ・ジョタの台頭はバッドニュースであり、彼の今シーズンにおけるプレミアリーグの出場時間はわずか8分となっている。もしこの25歳がEUROで再びベルギー代表として活躍するつもりであれば、コンスタントに試合に出場し続ける必要がある。
インテルはオリジと同郷のロメル・ルカクの代役を探しており、頭蓋骨骨折により離脱しているラウル・ヒメネスがセンターフォワードのファーストチョイスであったウルヴスも、ストライカーを必要としている。
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リキ・プッチ(バルセロナ)
2020-21シーズン、リキ・プッチに対してレンタル移籍を勧めたロナルド・クーマンだったが、この若きスターはカンプ・ノウに留まる選択をした。
「最終的にはバルセロナで出場機会を得て、チャンスをもらえると思うし、EUROにも出場できるだろう」彼は『マルカ』に対してそのように語っていた。
しかし、もしカタルーニャに留まるのであれば、今後数か月の間に彼がA代表での定位置を得ることはないだろう。
バルサは中盤の選手起用に苦心しているにも関わらず、彼のトップチームでの出場は5分にとどまっており、一度も先発出場を果たせていないのだ。
カルレス・アレニャはヘタフェへレンタルされたが、プッチにしても彼をレンタルで受け入れてくれるクラブはきっとあるはずだ。
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