メッシ、ネイマール、ムバッペ…CLグループリーグのベストイレブン！

グループリーグのベスト・ゴールキーパーには、アリソンやイケル・カシージャスといった選手の名前が強調されるかもしれないが、ブルージュの若きアメリカ代表ゴールキーパーのインパクトの強さは、彼らを上回るものがある。23歳のホアヴァトは、最初の3試合で不出場。この間、チームは勝ち点1のみ、5失点を喫していた。先発ラインナップに選ばれてからのホアヴァトは、3試合連続無失点に貢献。惜しくも3位でヨーロッパリーグ行きとなったが、モナコ、ドルトムント、アトレティコ相手に勝ち点6を上乗せした。

わずか23歳で、キミッヒはバイエルンに必要不可欠な選手となった。ブンデスリーガの巨人の一員としてピッチでプレーするようになり、今や右サイドのディフェンダーとしての定位置を確保している。今回のグループリーグでも2アシストを記録する活躍を見せ、ベスト16進出に貢献した。

元マンチェスター・シティ所属のディフェンダーであるナスタシッチは、グループリーグ全体をとおして素晴らしい活躍を披露。シャルケの守備陣を見事に統率して、チームを次のラウンドへ進出させた。ナスタシッチの恐るべき危険察知能力により、ブンデスリーガ所属のシャルケは、グルーブDの6試合でわずか4失点。これにより、6得点しか挙げることができなかったチームが決勝トーナメント進出を決めたのである。

1月にアスレティックから移籍してきたラポルテは、今やマンチェスター・Cのディフェンスの要石であり、プレーするすべての試合で輝いている。ラポルテは、ペップ・グアルディオラ監督のチームにおいて、グループリーグ全試合に出場し、わずか6失点でグループ首位での決勝トーナメント進出に貢献した。

同じポジションには他にも優れた選手が複数いるものの、バルセロナの左サイドを駆け回るダイナモを見逃すことはできない。アルバは、グループリーグで3アシストを記録し、チームの得点に貢献した。エルネスト・バルベルデ監督率いるバルセロナは、選手を入れ替えて臨んだトッテナム戦では残り5分で失点したものの、決勝トーナメント進出を決めている。

ベルギー代表のヴィツェルは、チャイナマネーにひかれて中国に行くのではないかという予想を覆して、ファンタスティックなドルトムントの楔となり、ヨーロッパでの今シーズンの話題のひとつとなっている。グループAでの戦いにおいて中盤のアンカーを務め、大会全体におけるディフェンスの最高記録を樹立。チームをベスト16に導いた。グループリーグ最大のライバルとみなされていたアトレティコに2失点しただけで、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めたのである。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のピャニッチは、中盤の底でプレーする選手の中で、現在のサッカー界で一番とは言えないまでも、今回のベストイレブン選出の栄誉にはふさわしい選手に間違いない。グループステージ全試合に先発。2得点を挙げており、グループ首位突破に大きく貢献した。

12月20日に20歳となるキリアン・ムバッベだが、すでに今回のチャンピオンズリーグの話題の常連となっている。3得点4アシストを記録し、今年の死の組と呼ばれたグルーブにおいて、リヴァプールとナポリを抑えてのベスト16進出に貢献した。すでにこれまでのキャリアにおけるチャンピオンズリーグで13得点を挙げており、このペースでいけばメッシとクリスティアーノ・ロナウドの不滅と思われた記録すら更新する日が来るかもしれない。

メッシの才能をもってすれば、真に特別な選手であることを証明するのに、グループリーグのバルセロナの試合の半分をプレーすれば十分であった。アルゼンチン代表のメッシは、グルーブBで、わずか300分しかピッチに立たなかったにもかかわらず、6得点を記録。中でも、PSVの息の根を止めるハットトリックを忘れるわけにはいかない。ベスト16、さらにその先でこの調子を維持することができれば、カタルーニャのチームが2015年以来のタイトルを獲得するチャンスも真実味を帯びてくる。

現在のチームメイトであるムバッベや元チームメイトのメッシと同じく、パリ・サンジェルマンのブラジル人スターは、チャンピオンズリーグで輝きを放っている。グループリーグでの5得点により、大会通算得点数を32に伸ばし、ブラジル人選手としての記録を更新した。さらに、2アシストも記録している。

2018-19シーズンのこれまでにおいて、バイエルンが納得のいく試合ぶりをしているとは言えないが、レヴァンドフスキ個人は、とくにチャンピオンズリーグにおいて、ゴールの量産を続けている。ポーランド代表FWはグループリーグで8得点を記録。メッシすら抑えて、得点ランキングのトップに位置しており、苦しい戦いのつづいたチームを次のラウンドへ導いた。