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アトレティコ・マドリードがカンプ・ノウで10人のバルセロナを破り、チャンピオンズリーグ準々決勝の主導権を握った。

  • バルサの優位は退場騒動で崩れた

    スペイン勢同士の欧州カップ戦。バルセロナはホームのカンプ・ノウで優位に立とうと攻勢を強めた。ハンス・フリック監督率いるチームは序盤からスピードと正確さを備えたパスでアトレティコ・マドリードを押し込む。ラッシュフォードとヤマルが鋭いドリブルで何度も守備を脅かした。

    しかし41分、状況は一変。好調の若手DFパウ・クバルシが激しいタックルで一度はイエローを受けたが、VARチェックの結果、レッドに切り替わり退場。バルサは後半を10人で戦うことになった。


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  • アルバレスがPKでバルサを沈めた

    数的優位を得たアトレティコ・マドリードは、すぐにその利を活かす。退場直後の流れでフリアン・アルバレスが仕留めた。大舞台で力を発揮するアルゼンチン人FWは、バルセロナゴール上隅に鮮やかなシュート。GKは無力だった。

    退場まで優位だったフリック監督率いるチームに痛烈な一撃となった。守備からカウンターへというアトレティコの戦略が完璧に機能。ハーフタイムまでに1点と数的優位を手にしたアウェイチームが、ホームの観客を沈黙させた。


  • フリック監督は、打開策を求めて戦術を転換する。

    劣勢を悟ったフリック監督は後半早々、ガビとフェルミン・ロペスを投入し、布陣を捨ててでも中盤に活力を注入した。10人となったバルセロナも諦めず、ラッシュフォードのセットプレーやヤマルのサイド突破で同点を目指した。

    ラッシュフォードはゴール上隅を狙ったフリーキックで同点弾を放ったが、アトレティコGKフアン・ムッソの好守に阻まれた。バルセロナは奮闘したものの、堅守とムッソの好守の前に得点を奪えなかった。


    数的優位を生かし、アトレティコはフリアン・アルバレスの25ヤードフリーキックで再びリード。前半を折り返し、ホームチームは緊張の後半へ。

  • ソルロスがとどめの一撃を放つ

    バルセロナは得点を求め前掛かりになったが、その裏を突かれた。70分、アトレティコ・マドリードはマッテオ・ルッジェーリのパスからアレクサンダー・ソルロートがペナルティエリアでフリーになり、2-0とする追加点。

    この2点目でバルセロナの勢いは止まった。アトレティコは5-4-1に引き、バルセロナを誘い込む「シメオネ流」が炸裂。バルサが前線に迫るたび、赤と白の壁が立ちはだかった。マルコス・ジョレンテは攻撃を阻み、バルサに息をつく暇を与えなかった。


  • 終盤の必死の攻めも、ホームチームには実を結ばなかった

    試合終了までの15分間、フリック監督はロナルド・アラウホとフェラン・トーレスを投入した。アラウホはコーナーキックで高く跳び、決定機を演出したが、ヘディングはポストをかすめて外れた。バルセロナにとって、これは試合の流れを変える最大のチャンスだった。

    フェルミンやヤマルが送ったクロスは、すべてホセ・マリア・ヒメネス率いる守備陣に阻まれた。ロスタイム、危険区域でファウルを受けたバルセロナは最後のチャンスを得たが、ラミン・ヤマルのクロスは味方の頭上を超えゴールキックに。逆転の望みは消えた。


  • 第2戦での難関

    試合終了のホイッスルが鳴ると、アウェイに駆けつけたアトレティコ・マドリードのサポーターたちは歓喜に沸いた。一方、バルセロナにとっては「もしも」が頭をよぎる夜となった。クバルシの退場は大きな転機だったが、決定力不足とソルロスのゴールを許した守備のミスも、第2戦を控えるフリック監督にとって重い課題だ。

    準決勝へ進むには、バルセロナは欧州サッカー史に残る大逆転が必要だ。ホームでも崩しにくいシメオネ率いるアトレティコから2得点を奪わねばならない。「レモンターダ(大逆転)」の精神はDNAに刻まれていても、アトレティコの堅い守備を見ると、マドリードのチームはすでにベスト4へ片足を踏み入れている。