kane-son-20201207Getty Images

トッテナム、ソン&ケイン弾でアーセナルとのノースロンドン・ダービーを制す

現地時間6日、イングランド・プレミアリーグ第11節ではトッテナムとアーセナルによるノースロンドン・ダービーが行われた。

開幕戦こそエヴァートンに敗れたものの、以降は9戦無敗を続け、得失点差でリヴァプールを抑えて首位に立つトッテナム。一方、アーセナルは早くも5敗を喫しており、プレミアリーグの創設後ではクラブ史上最低のスタートと、まさに対照的な序盤戦を送っている両者が今季初のダービーに臨んだ。

低調なチーム状態を象徴するかのように、今季2得点とくすぶるオーバメヤンに対し、これまでノースロンドン・ダービーで11試合に出場し10得点を挙げているケインが、負傷による欠場も報じられていたが先発出場。対アーセナル戦の最多ゴール記録はルーニーの持つ「12」だが、記録更新は時間の問題といえるかもしれない。

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しかし、この大一番で最も輝きを放ったのは、オーバメヤンでもケインでもなく、トッテナムが誇る背番号7、ソン・フンミンだった。13分、カウンターから左サイドでボールを受けたソン・フンミンが、カットインして得意の角度から右足を一閃。鋭く曲がったシュートがゴール右へと吸い込まれ、ホームのトッテナムが先制する。

ソン・フンミンの圧巻の個人技で先制したトッテナムは、ボールを保持するアーセナルに対して前から圧力をかけるのではなく、自陣にブロックを築いてカウンターを狙う。モウリーニョの戦術が浸透したトッテナムの守備は非常に堅固で、アーセナルはなかなかシュートチャンスを迎えることができない。

すると前半終了間際、トッテナムのカウンターが発動。ロ・チェルソからのパスをペナルティーエリア手前左で受けたソン・フンミンが、クロスオーバーしたケインに預ける。エリア内に侵入したケインが迷わず左足を振り抜くと、強烈なシュートがバーの下を叩いて決まる。“ダービー男”のゴールでトッテナムが2点をリードし試合を折り返した。

失点直後にトーマス・パルティがセバージョスとの負傷交代を強いられたアーセナルは、後半も圧倒的にボールを支配してトッテナムゴールへと迫る。しかし、ファイナルサードでの工夫と精度に欠け、決定機を生み出すまでは至らない。67分にはベジェリンの右クロスをゴール前のラカゼットが頭で合わせる決定機が訪れるが、これはGKロリスが素晴らしい反応ではじき出した。

その後もアーセナルはサイドからのクロスを中心にトッテナムゴールへと迫るが、72分にベン・デイヴィスを投入してより守備の堅くなったトッテナムが集中したディフェンスでチャンスを作らせない。

75分にベジェリンを下げてエンケティアを投入したアーセナルだが、ベンチに座るベイルを最後まで起用せずにロドンを投入して逃げ切りを図るトッテナムの守備は揺らがない。試合終了の笛が鳴るまで集中した守備でアーセナルの攻撃陣をシャットアウトしたトッテナムが、今季初のノースロンドン・ダービーを制した。

■試合結果
トッテナム 2-0 アーセナル

■得点者
トッテナム :ソン・フンミン(13分)、ケイン(45+1分)
アーセナル:なし

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