23日のラ・リーガ第20節、レアル・マドリーは敵地メンディソロサでのアラベス戦に4-1で勝利した。
わずか1週間でスペイン・スーパーカップ、コパ・デル・レイと2タイトルを手放すことになり、ジダン監督がチームを率いる日々が長く続かないことを予感させているマドリー。新型コロナウイルスによりフランス人指揮官が離脱したチームは、ラ・リーガ逆転優勝のためにどうしても落とせないこのアラべス戦でGKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、ヴァラン、メンディ、MFクロース、カセミロ、モドリッチ、FWアセンシオ、ベンゼマ、アザールが先発している。
チームの格に関係なく後方に引いて守る相手を苦手とするマドリーは、アベラルド監督が再び指揮するアラべスがハイプレスを仕掛けてきたことで、モドリッチのゲームメイクによってしっかりと主導権を握ることに成功。そして15分、セットプレーから先制点を獲得する。クロースの右CKから、カセミロがヘディングシュートでネットを揺らした。
幸先よくリードを得たマドリーは、41分に再びスコアを動かす。右サイド、L・バスケスの縦パスをライン間のアザールが巧みにスルーして、ボールはペナルティーアークのベンゼマの足元に。フランス人FWが右足のシュートでGKパチェコを破り、今季ラ・リーガ得点数を9に伸ばした。
マドリーの攻勢はまだ収まらず、ここまでの決定力不足が嘘であるかのように前半の内に3点目も記録。45分、中盤でボールをカットしたクロースが左足でペナルティーエリア内に浮き球を送ると、そこに飛び込んだアザールが巧みなトラップから左足のシュートを突き刺した。マドリーが磐石の内容、スコアで試合を折り返す。
後半、マドリーは相変わらず主導権を握り続けるが、前半のようにチャンスに昇華せずにいると59分に1点を返される。ペナルティーエリア手前からのルーカス・ペレスのFK、エリア内に送られたボールからマドリー下部組織出身ホセルにヘディングシュートを決められた。
マドリーのベットーニ助監督は63分に交代カードを切り、アザールとのヴィニシウスを投入。その後もアラベスに攻勢にさらされる場面もあったが、70分に再びリードを3点差に広げる。右サイドに張り出していたベンゼマがモドリッチの精度の高いロングボールを受けると、そのままエリア内に侵入。流麗なモーションから右足のシュートを決め切り、得点数を二桁に乗せた。
ジダン監督と電話でやり取りしている様子のベットーニ助監督は、77分にモドリッチ&アセンシオをイスコ&オドリオソラに代える。終盤、マドリーはアラベスの攻勢を落ち着き払ったパス回しで削ぎながら試合終了までの時間を過ごし、メンディソロサから無事勝ち点3を持ち帰っている。
ラ・リーガで2試合ぶり、公式戦では4試合ぶりに白星を手にしたレアル・マドリーは、2試合消化が少ない首位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差を暫定で4に縮めている。
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