レアル・マドリーはスペイン国内の大会に存在する“システム”を信用していないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
19日のラ・リーガ第26節、敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を1-2で落として、同リーグ逆転優勝の可能性がほぼ潰えたレアル・マドリー。同クラブ首脳陣はラ・リーガでのつまずきについて、自分たちの決定にミスがあったことを認めつつ、その一方でスペイン国内に存在する“システム”が以前から「白か黒」ではなく「アスールグラナ(青とえんじ、バルセロナのクラブカラー)かアスールグラナ」になっており、バルセロナが有利になるように作用していると考えている様子だ。
レアル・マドリーがもう信用しなくなったその“システム”とは、一つのプレーや一つの判定など限定的な範疇を超えた、大会そのものの行方を決定づけるものであるという。レアル・マドリーはバルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”が、自分たちが過去からずっと持っていた疑いを裏付けるものと捉えているようだが、ここ3週間の出来事を見るにつけ、状況は何も変わってないという認識を新たにしたとのこと。フロレンティーノ・ペレス会長率いる首脳陣は、いまだに「不可能と闘い続けている」と感じているようだ。
レアル・マドリー首脳陣が現在、その“システム”において直接的に指摘するのはVARであるという。
今月5日のバルセロナ対バレンシア(1-0)では、試合終盤にMFフランク・ケシエがペナルティーエリア内でFWフラン・ペレスを倒した場面があったがVARは介入せず。その1週間後のアスレティック・ビルバオ対バルセロナ(0-1)では、終了間際にFWイニャキ・ウィリアムズがネットを揺らしたものの、こちらは逆にVARの介入によってFWイケル・ムニアインのハンドを取られてゴールが取り消しに。そして今回のクラシコでは、MFマルコ・アセンシオのゴールがVARによってオフサイドとなり、その一方でMFガビのボールから離れたところでMFダニ・セバジョスにタックルを仕掛けて倒した場面でVARは介入しなかった。
もちろん、以上の場面については捉え方次第にはなるものの、『マルカ』によればレアル・マドリーはそこから「ピッチ上のことというよりも、ずいぶん前から存在する腐敗した“システム”」を感じ取っているとのこと。そうした“システム”は、たとえUEFAと対立していてもチャンピオンズリーグなどの欧州の大会にはなく、スペイン国内にだけ存在しているとの認識のようだ。