レアル・マドリーのレジェンドである元メキシコ代表FWウーゴ・サンチェス氏が、バルセロナFWリオネル・メッシについて語った。『ESPN』が伝えている。
バルセロナの象徴として下部組織時代から同クラブで過ごし、数々のタイトルをもたらしてきたメッシ。しかし、2019-20シーズン終了後にブロファックス(スペインの内容証明郵便)を送り、退団の意思を明確にした。
一方、クラブ側は同選手の契約解除金7億ユーロが支払われなければ放出を認めないという姿勢を貫いており、同選手がシーズン終了後のタイミングで発動できる「無条件での退団」についての契約も6月10日が期限であることを強調。ラ・リーガも同様の見解を示し、泥沼化の様相を呈していた。
そんな中、世界中を騒がせたメッシはGoalの独占インタビューで残留を表明。退団のためには裁判を起こす必要があり、自身のホームであるクラブと不和が生まれることには耐えられなかったと吐露している。
これらの騒動について、ウーゴ・サンチェス氏はメッシの契約について交渉を担当する人々の不手際が退団を阻害したと述べた。
「あのタイミングを逸したブロファックスは、バルセロナ会長の印象を良くしてメッシの決断の弱みになった。父親や法律事務所の悪いアドバイスのせいで、メッシはバルセロナに残留するしかなくなったんだ」
「メッシと父親がすでにバルセロナを去る決断をしていたのなら、待つべきではなかった。契約によって合意が得られていた期間が終わる前に、シーズン終了時にフリーで解除金なしに退団したいと伝えなければならなかったんだ。計画を立てていたのなら、そういった形をとるべきだった」
また、もし期限を過ぎてから退団希望を通告するのであれば、新天地を確保してからにすべきだったとウーゴ・サンチェス氏は主張している。
「メッシ側の2つ目の問題は、7億ユーロを支払う保証のあるチームなしにブロファックスを送ったことだ。このパンデミックのせいでそんな金額を投資できるチームは世界のどこにもない」
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