コロンビアメディアが、自国の英雄ハメス・ロドリゲスを憂慮している。
イタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティは1日、レアル・マドリーの新監督となることが確定した。退任するジネディーヌ・ジダンの後任として、実に6年ぶりのレアル・マドリー復帰となる。
エヴァートンMFのハメスと言えばレアル・マドリーで出場機会に恵まれず、レアル・マドリーで指導を受けた恩師カルロ・アンチェロッティ指揮下のバイエルンにレンタル移籍した経験を持つ。
現在籍を置くエヴァートン入りも、恩師アンチェロッティとの信頼関係があって昨夏実現。その恩師は再びレアル・マドリーへと出戻りすることになった。2022年までエヴァートンと契約を結んでいるハメスにとって、信頼を寄せる指揮官と再び別れる事態となった。
この動きを受けて、コロンビア『ESPN』は「アンチェロッティのいないハメスの未来」として、ハメスの今後を考察している。
「ハメスは大きな味方を失ってしまった。イタリア人指揮官はコロンビア代表MFのことをよく理解しており、その起用法も熟知していた。彼より信頼関係を築いていた恩師は他にいないだろう。実際にアンチェロッティはハメスをプレミアリーグで常に擁護し、アタッカーとして期待を寄せていた」
「プレミアリーグで2季目を迎えることになるハメスは、来季需要がさらに高まるはず。アンチェロッティは去ったが、新たなチームでは最初から力を示す必要がある」
一方でアンチェロッティを追うように、レアル・マドリーにハメスも続くのかという点では以下のような見解を示した。
「ハメスはイスコやエデン・アザールよりも継続性のある働きができる。ジダン指揮下では信頼を勝ち取ることができなかったかもしれないが、アンチェロッティ体制なら話は別。白いシャツで今一度、自分自身の存在価値を証明したいという欲求をハメスは胸に秘めていることだろう」
その一方で「だがエヴァートンでハメスはタイトルから縁遠いシーズンを送り、手ぶらで今季を終えることになった。契約も1年残っており、そんな状況下で再びマドリードへ向かうとなると、その障壁はあまりに高い」と来季もエヴァートンでプレーすることが現実的な線とも分析している。
21-22シーズンは再びアンチェロッティ体制となるレアル・マドリー。果たしてイタリア人指揮官は現有戦力を軸に来季の陣容をどう固めるのか。コロンビア代表MFとはかつてのレアル・マドリー、バイエルン、エヴァートンに続いて4度目の指導となるのか注目が集まるところだが、その実現性はかなり難しいものとなりそうだ。
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