Kessie Barcelona Real Madrid Liga 19032023Getty

バルセロナ、S・ロベルト&ケシエ弾でクラシコに逆転勝利!レアル・マドリーに勝ち点12差をつけてラ・リーガ優勝に青信号

19日に行われたラ・リーガ第26節バルセロナ対レアル・マドリーは、2-1でバルセロナが勝利した。

首位バルセロナと勝ち点9差で彼らを追う2位マドリーの直接対決。第26節時点で勝ち点9差から逆転優勝を果たしたチームは存在しないが、マドリーがその奇跡を成し遂げたいならば勝利する以外に道がない。対してバルセロナは引き分け以上の結果で優勝を物にできると言っても過言ではない状況だ。

立ち上がりに攻勢を見せたのは、チャビ監督政権下で初めてカンプ・ノウでのクラシコに臨んだバルセロナ。3分にレヴァンドフスキが巧みな反転からミドルシュート、6分にハフィーニャが低空のヘディングシュート……と、次々にマドリーゴールに襲い掛かったが、クルトワの好守に阻まれて得点までは奪えない。

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すると9分、マドリーが運にも恵まれたプレーで先制に成功。ペナルティーエリア内左でボールを持ったヴィニシウスがゴールライン際から中央にボールを折り返すと、アラウホの頭に当たってコースが変わり枠内に収まっている。

ビハインドを負ったバルセロナはその後ボールを保持して攻め込み、リードを得たマドリーはヴィニシウスを起点とした速攻から追加点を狙う。バルセロナはハフィーニャが出色の出来だったが、ドリブルは鋭くとも得点の匂いまではせず0-1のまま試合を折り返すと思われた。が、45分になってスコアをタイに戻すことに成功。ペナルティーエリア内、ハフィーニャらのシュートをマドリーDF陣が中途半端に跳ね返し続け、最後はセルジ・ロベルトが狙い澄ました一撃でクルトワを破っている。

後半立ち上がりはバルセロナがボールを支配。フレンキー・デ・ヨング、ガビを中心とした“攻守兼用のポゼッション”によってマドリー陣地で時間を試合を進めていく。対して、引き分けのままでがゲームオーバとなるアンチェロッティ監督は62分にナチョ、クロースとの交代でメンディ、ロドリゴを投入(ロドリゴをトップ下に据えてカルバハルを右サイドバック及びウィングの両方の役割を務めさせる)。さらに75分にはモドリッチ、バルベルデ、カマヴィンガをアセンシオ、チュアメニ、セバジョスに代えて早々に交代カードを使い切る。対してチャビ監督は77分に1枚目の交代カードを切り、S・ロベルトを先発が予想されていたケシエに代えた。

マドリーは81分、左サイドのヴィニシウスから中央のロドリゴ、ペナルティーエリア内右のカルバハルとボールをつなぎ、中央に折り返されたボールをアセンシオが押し込み勝ち越した……かに思えたが、アセンシオがオフサイドポジションだったゴールは取り消されている。

九死に一生を得たバルセロナはその後、持ち前の堅守を発揮して意地の攻撃を仕掛けるマドリーの勝ち越し弾を許さず。そして後半アディショナルタイム、同点でも十分だった結果を勝利に変えた! バルデのグラウンダーのクロスをケシエが押し込んで、クラシコ、ひいてはラ・リーガ優勝争いの決着をつける決勝点を記録している。

バルセロナはマドリーとの勝ち点差を12まで広げ、2018-19シーズン以来のラ・リーガ優勝に向けて青信号が灯った。マドリーがここから逆転優勝を果たすのは、おそらく奇跡という言葉ですら物足りない、あまりにもあり得ない偉業となった。

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