20220614-yoshidaKenichi Arai

チュニジアに完敗。吉田麻也、6月シリーズを評価するも「最後、非常に不甲斐ない形で終わってしまって…」

カタール・ワールドカップに向けて強化を行う日本代表が、14日、パナソニックスタジアム吹田で6月シリーズ4連戦の最後となるキリンカップ・チュニジア戦に臨んだ。

森保一監督は10日のガーナ戦から先発を8名変更。吉田麻也、伊藤洋輝、遠藤航のみが連続スタメンとなった。GKにはシュミット・ダニエル、ディフェンスラインでは長友佑都と板倉滉、中盤では原口元気と鎌田大地、3トップは伊東純也、南野拓実、浅野拓磨の4-3-3でスタートした。

前半、何度かチャンスを作る日本だが、雨の影響もあってか南野や鎌田がゴール前の絶好機で立て続けに決め切れず。前半の終盤は攻勢に出るもスコアレスで折り返す。

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後半スタートから、原口に代えて田中碧を投入した日本だが、55分に失点。背後を取られた吉田がタハ・ヤシン・ケニシを倒してPKを与えると、これをモハメド・アリ・ベン・ロムダンが決めてビハインドとなった。

追う日本は、60分浅野に代えて古橋亨梧、鎌田に代えて三笘薫、71分には伊東から堂安律、南野に代えて久保建英とフレッシュな攻撃陣を投入して打開を図るも、またもやミスから失点。吉田、板倉、GKシュミットが見合う形になったところ、走り込んだユセフ・ムサクニにボールを奪われ中に折り返されると、フェルジャニ・サシに2点目を奪われた。日本は、長友に代えて山根視来を入れるも及ばず、後半ATにはイサム・ジェバリに強烈なシュートを沈められ0-3で完敗した。

主将の吉田が試合後のフラッシュインタビューで試合を振り返った。

「前半はお互いすごくいい試合ができたと思います。向こうも非常に強度が高く、守備もかなり固いと思いました。僕らもチャンスがありましたがそこを決め切れずに後半、自分たちのミスから崩れてしまいました」

海外組を含むメンバーでの次の強化は9月となる。この6月シリーズは「W杯のメンバー入り最後の機会」という意識で選手たちは取り組んでいた。

「4試合中3試合、W杯に出場するチームと戦えたのは非常に価値のあるものですし、世界のトップクラスのチームと戦えました。今回、いろんな違う戦術をしてくるチームと対戦できたのはすごくプラスになりました」と全体を評価した。そのうえで、「最後、非常に不甲斐ない形で終わってしまって…ホーム最終戦で、W杯の前にホームでサポーターのみなさんに良いプレーを出せなかったことは悔しいです」と結んでいる。

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