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獅子奮迅、批判を跳ね返した長友佑都が“感謝”「批判が僕の心に火をつけた」「ブーイングされると思ったが…」

日本代表は1日、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8戦でサウジアラビア代表と対戦し、2-0で勝利した。試合後、DF長友佑都が勝利を振り返った。

7試合を終えたグループBで2位に位置する日本(勝ち点15)と首位を走るサウジアラビア(勝ち点19)による天王山。日本は序盤からペースを掴むと、32分に伊東純也のクロスから南野拓実が最終予選初ゴールをマークして先制する。さらに1点リードで迎えた50分、ボックス左手前から長友佑都が出したボールから伊東が豪快なシュートをゴール左上隅に突き刺して追加点。2-0で勝利した日本がサウジアラビアとの差を1ポイントに詰めた。

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伊東のW杯予選4試合連続弾に絡んだだけでなく、68分の交代まで攻守にわたって気迫のこもったプレーを見せた長友は、中国戦後に自身のプレーに対する批判もあった中での奮闘。いつもよりもスタジアムの声援があったことを問われると、「それは伝わっていました」と語り、「ブーイングされるかと思ったんですが、温かい皆様の声援と愛を貰ったので絶対に最高のパフォーマンスで恩返ししたいと思いました」と、サポーターに感謝した。

そして、批判に関しては、「たくさんの批判をいただいたので、皆さんの批判が僕の心に火をつけてくれた。批判は自分にとってガソリンで、必要なものだと感じました。追い込まれるほど、自分の逆境になれば自分自身、力を発揮できる」と自身にとって力になることだと話した一方、「たくさん批判をもらって、このままだと燃えてしまうので、今日だけでいいので称賛という名の栄養素が欲しい(笑)。まだまだ自分はできる」と、笑顔で話した。

さらに、「今日は生きるか死ぬか。今日できなければ代表に僕自身いる意味がないと思っていた。魂を込めて戦いました。自分でも驚くほど自分自身の魂の声が聞こえて興奮しました」とサウジアラビア戦にかけていた思いを語った長友は、「W杯くらいのプレッシャーでしたけど、そのくらいのプレッシャーの方がアドレナリンが出て身体が動くと思いましたね。今後も自分がダメな時は批判をしてほしいですし、厳しい意見も必要だと思います。温かいメッセージをくれた皆さんだけでなく、批判で僕の魂に火をつけてくれた皆さんにも本当に心から感謝したい」と、改めてファンやサポーターへの感謝を強調していた。

中国戦後には「皆さん、良い時も含めて長友佑都という存在が分かっていると思うので、その中でちょっとでもそのプレーができないと批判されるのは当然だろうと思う」と語っていた長友。まさに批判を跳ねのけるような獅子奮迅のパフォーマンスで健在ぶりを示してみせた。

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