今週末に明治安田生命J2リーグは第40節が開催。残り3試合となり、下位の争いもいよいよ佳境を迎えつつある。果たして残留を手にするのはどのクラブか。J2残留争いに直接的に関わるJ3上位の勢力図も含めて展望する。
■熊本は21位以下が確定
J2残留争いは19位・京都（勝ち点40）、20位・岐阜（同40）、21位・讃岐（同31）の3チームに絞られた。讃岐が残留するには、残り3試合で全勝し、かつ京都と岐阜が全敗したうえで、20差以上ある得失点を埋めなければならない。首の皮は一枚つながっているものの、残留圏浮上は極めて厳しい状況にある。
最下位の熊本は、39試合を消化して勝ち点は28。残留圏の岐阜がすでに勝ち点40を獲得しており、残り3試合で全勝しても岐阜に届かないため、J3自動降格となる21位以下が確定している。
早々と21位以下が決まってしまった熊本だが、残留へまだ一縷の望みはある。J3においてJ2クラブライセンスを保有しないクラブが上位2チームに入れば、降格を回避できる可能性があるのだ。熊本は昨季もJ3自動降格圏となる21位でシーズンを終えたが、J2ライセンスを保有していなかったブラウブリッツ秋田がJ3で優勝したため、辛うじて降格を免れていた。
■J3は琉球が優勝に王手
J3は現在、J2ライセンスを保有する琉球が首位を独走しており、3日の第30節・群馬戦を引き分け以上で終えると、優勝が決定する。琉球が優勝した場合、その時点でJ2最下位のJ3自動降格は確定する。
一方でJ2ライセンスを保有しない沼津が、J2自動昇格圏の2位・鹿児島まで勝ち点3差で迫っているほか、8位・秋田、9位・YS横浜も2位滑り込みにわずかな可能性を残している。沼津、秋田、YS横浜の3クラブがJ3で2位以内に入った場合は、J2・21位の残留が決まる。
また、2位・鹿児島と勝ち点5差で5位・G大阪U-23、同11差で7位・C大阪U-23がつけており、同2チームも2位以内に入る可能性がある。しかし、U-23チームは昇格対象外であり、Jリーグの規定では、U-23チームが2位以内に入った場合、U-23を除いたJ3年間順位の上位クラブがJ2に昇格し、J2下位2チームは降格となる。
なお、U-23チーム以外のJ3年間順位上位2クラブがJ2ライセンスを保有していない場合は、当該クラブは入れ替えの対象とはならない。この場合、J3のクラブが繰り上がることはない。
J2の残留争いにJ3の上位争いが入り乱れる白熱の終盤戦。降格の憂き目に遭うのは果たしてどのクラブか。残す3試合ですべてが決まる。
■J2第40節 試合日程
11/3（土）
14:00 新潟vs熊本（デンカS）
11/4（日）
13:00 水戸vs甲府（Ksスタ）
13:00 金沢vs大宮（石川西部）
14:00 千葉vs徳島（フクアリ）
14:00 町田vs福岡（町田）
14:00 横浜FCvs大分（ニッパツ）
14:00 松本vs東京V（サンアル）
14:00 岐阜vs山形（長良川）
14:00 讃岐vs栃木（ピカスタ）
15:00 京都vs愛媛（西京極）
19:00 岡山vs山口（Cスタ）
■J3第30節 試合日程
11/3（土）
13:00 盛岡vsF東23（いわスタ）
13:00 藤枝vs福島（藤枝サ）
18:00 琉球vs群馬（タピスタ）
11/4（日）
13:00 秋田vsC大23（秋田陸）
13:00 相模原vsYS横浜（ギオンス）
13:00 沼津vs長野（愛鷹）
13:00 鳥取vs北九州（チュスタ）
14:00 G大23vs富山（吹田S）
※鹿児島が試合なし
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