今シーズン、プレミアリーグはセットプレーに依存する傾向が強まり、攻撃のスタイルが変わったと指摘されている。
一方、欧州ではバイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、レアル・マドリードなどが展開する息をのむ攻撃サッカーと比べられ、プレミアリーグのエンターテインメント性が低下しているとの声も聞かれる。
現在首位のアーセナルは、その代表例として挙げられてきた。ミケル・アルテタ監督は、オープンプレーの流動性を犠牲にしても守備の安定を優先し、セットプレーを武器にしてきた。
Getty Imagesしかし、この試合はそんな通説に疑問を投げかけた。アーセナルは序盤から攻撃的にプレスをかけ、シティのリズムを乱しミスを誘った。
前半はその戦略が奏功し、アーセナルのプレスから素早い同点弾が生まれ、シティを動揺させた。セットプレーだけでなく、積極的なプレーでもリーグ屈指のチームを脅かせることを示した。
その後は紙一重の攻防が続いた。どちらが勝ってもおかしくない展開だ。両チームは局面ごとに主導権を奪い合い、戦術とハイプレスを駆使。個人の輝きも光り、互角の戦いを繰り広げた。
Getty Images結局、マンチェスター・シティの9番と10番が輝き、チームは圧勝。一方、シーズンを首位で過ごしてきたアーセナルはまたも敗れ、優勝が遠のいた。
結果よりも重要なのは、この試合がリーグ全体に示した意義だ。エンターテインメント性を疑う声もあったが、この一戦が明確な答えを与えた。
優勝争いが佳境を迎える中、マンチェスター・シティが例年通り4月の終盤戦で安定感を示す一方、ミケル・アルテタ率いるアーセナルは恒例の4月苦戦に直面。その緊張感が試合のドラマをさらに深めた。
エミレーツ・スタジアムには警鐘が鳴り響く。マンチェスター・シティが週半ばのバーンリー戦に勝てば勝ち点で並ばれ、得失点差で逆転される可能性もある。
リーグ終盤、優勝争いが最終盤まで持ち越しとなり、ファンは最高級のエンターテイメントを享受している。
