横浜FC所属のFW三浦知良について、同世代の元ドイツ代表マティアス・ザマーと比較される記事がドイツで伝えられ、話題となっている。
ドイツメディア『Frankfurter Rundschau』は、シャルケの元ブラジル代表DFナウドが、2020年まで契約延長したことに注目。1982年生まれ、現在36歳のナウドがベテランになりながらもピッチに立ち続けることがいかに驚異的であるかを伝えている。
「2020年までの新契約締結により、ナウドは38歳まで現役を続けることになった。日本の2部横浜FCでは、カズヨシ・ミウラという51歳のプレーヤーが現役でピッチに立ち続けている。彼の年齢を理解するため(同じく1967年生まれの)マティアス・ザマーの名前を出してみよう」
「ザマーは現在51歳でTV解説業を務めており、主にエアコンの効いた部屋で毎日を過ごしている。彼の現役生活は今から20年も前に終わった。ひざを悪くして、30歳からピッチに立つこともなくなった」
「そんなザマーよりも数カ月早く生まれたミウラは32年前からプロフットボール選手で、今も現役を続けている。時折、現役選手とは思えない、貫禄ある指導者のような服装でメディアに登場することもあるが、基本的にはフィールドで鍛錬を続けている」
「ミウラは現在出場機会が多いわけではないが、自らの夢を叶えるためにピッチに立っている。彼は日本がワールドカップに初出場した1998年のフランス大会で、メンバー入りに近づいたことがある。だが、最終的に登録メンバーに入れず、31歳で大舞台を逃した。ザマーは同じ時期にひざを悪くしており、現役を退くことになった」
「日本サッカー界最高のスターとして知られるミウラは、模範的な姿勢で尊敬を集める選手でもある。毎朝5時に起き、栄養士によって作られた朝食をいただいているという。トレーニングの後は欠かさず氷水でアイシングするし、選手としてのケアに怠りはない。プロを辞めるという選択肢は、まだミウラの頭の中にはないようだ」
20年も前に現役引退した往年の名DFザマーを比較対象に出しながら、同世代のカズがプロとして現役を続けていると伝えた。
そのうえで「ナウドのようなベテランでも、いつかはこの問題に直面することになるだろう。2020年までシャルケとの契約を延長したブラジル人DFは、その時38歳になっている。ナウドは屈強なフィジカルを生かしてシャルケ守備陣を支え続けているが、ミウラに通じるような夢を求めているのかもしれない」と紹介。
また「プロ選手にとって“エアコン付きの部屋”はみんなが思うよりも早くやってくる」と続け、プロとしてピッチに立ち続けることがいかに難しいかを強調し、記事を締めくくっている。
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