湘南ベルマーレ、秋元陽太選出…マイDAZNベスト5セーブ

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青山知雄
DAZNが選ぶ明治安田生命J2週間ベスト5セーブの常連、湘南ベルマーレ秋元陽太に自身が選ばれた10回のセーブの中からベスト5を厳選し、その選出理由とプレーを分析してもらった。

■第5位
2017年8月20日(日)第29節
vsロアッソ熊本(H)90+3分
シチュエーション:湘南 0-0 熊本
試合結果:湘南 0-0 熊本

このセーブは時間帯が後半のアディショナルタイムで、これで終わりだろうという雰囲気がチームにあったんです。(アンドレ)バイアも相手に寄せていたので自分は前に出ずに2、3歩下がって、止まった状態でシュートに反応しようと判断しました。相手がアウトで蹴るというのも見えていましたし、コースもそこまで良くなくて普通に止められました。落ち着いて対応できたことがこのセーブにつながったと思います。この場面で決められていたら、勝点ゼロで終わっていた試合だったので勝点1につながってくれて良かったと思います。


■第4位
2017年6月10日(土)第18節
vs徳島ヴォルティス(A)78分
シチュエーション:徳島 0-1 湘南
試合結果:徳島 0-1 湘南

この場面は(アンドレ)バイアがしっかりシュートコースを切っていて、逆サイドは蹴れないと思ったので、シュートは左に打つだろうと重心を少し左に寄せていました。この前節にロングシュートで失点していました。そのシュートを決められたのはDFのシュートへの寄せの問題があって、自分もボールに触れながらも弾けなかった悔しさもありました。それをしっかり反省して、このシーンに生かせたからこそのセーブだと思います。また、渡(大生)選手の映像をよくチェックしていて、自分の中にシュートのイメージが強く残っていたので、そういったところがうまくリンクしたセーブかなと思います。

■第3位
2017年6月10日(土)第18節
vs徳島ヴォルティス(A)69分
シチュエーション:徳島 0-1 湘南
試合結果:徳島 0-1 湘南

逆サイドから山﨑(凌吾)選手が入ってきていたのは感じていました。この位置からだとニアサイドの上のコースにシュートをするのは難しいと思ったので、落ち着いて重心をぶらさないことを意識していました。シュートスピードも速かったんですけれど、最後まで体を倒さずに残せたことで弾き切れたと思います。もし、体が倒れてしまっていたら、シュートの勢いに負けてバーに当たったり、そのままゴールに入っていたりしたと思うので、最後まで体幹で重心をキープできたのがシュートを弾くことができた要因だと思います。

■第2位
2017年7月16日(日)第23節
vs東京ヴェルディ(H)12分
シチュエーション:湘南 0-0 東京V
試合結果:湘南 2-0 東京V

(アンドレ)バイアのクリアが彼の意図したところと違う部分に当たって、自分の方にボールが飛んできたシーンです。この試合、最初のピンチだったと思うんですけれど、ここで失点せずに防げて良かったです。バイアにしてはめずらしいシーンでしたけれど、すんなり反応できました。

■第1位
2017年3月19日(日)第4節
vs愛媛FC(H)65分
シチュエーション:愛媛FC 0-0 湘南
試合結果:愛媛FC 0-1 湘南

シュートを打った有田(光希)選手とは愛媛FCで1年間(一緒に)やっていました。そのときに何百回もシュート練習でGKをしていたので、自分は有田選手のシュートシーンを強くイメージすることができました。なので、有田選手はこの場面で左足では打たないだろうと予測していました。そうしたら、案の定アウトサイドでシュートを打ってきたました。読み切っていましたね。試合後には有田選手にあの頃のシュート練習があったおかげだと感謝の言葉を述べておきました(笑)
 

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■勝利へ導くための細かな気配りと最後尾での振る舞い

DAZN週間ベストセーブに選出された自身の全10回(第30節終了時点)のセーブを総括して秋元陽太は「まだまだですね」と謙遜する。

明治安田生命J2リーグ最少21失点の湘南ベルマーレ。だが、序盤から試合運びが安定していたわけではない。第6節カマタマーレ讃岐戦や第8節FC岐阜戦では3失点と、序盤は不安定な戦いが続いた時期もあった。

「守備について大きく変わった部分はありません。ただ、試合を重ねるごとにチームとしてゲームを読む力は高くなってきていると思います。それが失点が少なくなってきた要因だと思っています」

秋元がこう話すように、湘南はシーズンが進むにつれて“試合の流れ”を読み、安定した成績を収められるようになってきた。さらに背番号1は第30節終了時点で2位アビスパ福岡に7ポイントもの勝点差をつけて首位に立つチームの強さを次のように分析する。

「チームとしていろいろな課題を乗り越えて、今の位置にいると思っています。課題や問題が起きたときに、それを克服できるところが今のチームの一番の強さですね」

試合の流れを読む、さらに“流れを変える”という部分において、最後尾に構える守護神の存在感は大きい。それはセーブ後の秋元の表情からもその一端を知ることができる。

「5位に選んだ熊本戦のセーブはちょっとした隙を相手に突かれてしまい、チームとして雰囲気が良くなかった時間帯だったので、チームに喝を入れる意味で怒りましたね。逆に徳島戦の2つのセーブはここで怒るとチームがバタバタするなと感じたので、落ち着かせることを優先して冷静に振る舞っています」

さらに、今年30歳を迎えたベテランGKの気配りは選手個々にも及ぶ。パーソナリティも考慮して声を掛けているというのだ。

「若い選手が多いので、その分自分たちがしっかりしなきゃいけないという意識はあります。山根(視来)は強く言いすぎるとプレーが良くならないので、ミスしても試合中はあまり言わないようにしています。(杉岡)大暉には常に気を引き締めさせるために『大丈夫か? ここ、集中だぞ』とか声を掛けることもありますね。選手によって対応は変えていますし、声を掛けるタイミングとかも大事だと思っています」

GKにとってセーブシーンは見せ場だ。「勝点につながるようなセーブをすることが一番」という一方で、「目立たずに試合が終わればベストです。ピンチがないということはチームとして良いことなので」とも秋元は話す。

すべては勝利のため、そしてその先に見据えるJ1昇格へ――。秋元はチーム全体に気を配り、ときに鼓舞し、来るべきピンチの瞬間に最後の砦となるべく、日々鍛錬を重ねる。

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