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沖縄を盛り上げる。播戸竜二、39歳になっても失わない向上心「次はJ2、その先にはJ1がある」

「今年は絶対優勝するから」

FC琉球FW播戸竜二が、加入当初に放った言葉である。あれから10カ月あまり。いぶし銀のストライカーが放った言葉は、クラブ史上初のJ3優勝とJ2昇格達成という形で実現を果たした。

琉球は3日の明治安田生命J3リーグ第30節で、昇格を争うザスパクサツ群馬に4-2で大勝。ホームで文句なしのJ3優勝を決めた。39歳の播戸は終盤に途中出場し、歓喜の瞬間をピッチで味わった。

「最後、優勝を決めれる瞬間に、ピッチにいられるのは幸せなこと。本当に短い時間でしたけど、しっかりと感じています。自分の後のキャリアがどれだけのものかわからないですけど、本当にこの一瞬一瞬を楽しんで、このJ3優勝というのも人生の中でそんなに何回もできるものでもない」

昨季まで3シーズン過ごした大宮を去り、新天地にJ3を選んだ播戸。「沖縄に来て、J3でやるというのは、チャレンジだった」と語るように、これまでJ3のカテゴリは未経験であった。それでも「この沖縄という地を盛り上げようと思った」と、そのチャレンジを新たなモチベーションにつなげた。

「それが現実となって僕自身の挑戦はそこに置いた。サッカーの知名度がまだまだないなかで、みんなを向かせるというか、一緒に歩ませるというのが、自分のチャレンジだったので、本当に満足感がありますね」

比較的若いメンバーを揃えるなかでも、「プレーでは、若い、ベテランも関係ない」と播戸。「まず自分ができることをしっかりしようと思いましたし、何よりも本当にケガなく1年間しっかりとして戦えるようにというのが、一番考えていたことです。あまりケガなくできたことは素晴らしかった」と続けた。

その上でベテランなりの役割もしっかり担った。「若い選手には『このJ3というこのステージで結果を残していけば、次はJ2があって、その先にはJ1がある』ということ、『そのためには優勝して上がらないといけない』という話もした」と、百戦錬磨のストライカーだからこそできるメッセージを送り続けた。

「本当に若い選手で、みんなしっかりとボールを保持して、攻撃的に行くというサッカーの中で、そういうものが成せるような選手というのがたくさん揃っているので、ああいう攻撃的なサッカーというのは、この沖縄の地にはすごく合ってると思うし、今の感覚、今の選手たちだけじゃなくて、これがFC琉球のスタイルなんだというのものを、いろいろな選手たちがいなくなっても、監督がいなくなっても、このスタイルというのをFC琉球の強みにして、これからもこのクラブというものは歩んでいてほしいと思います」

この優勝はゴールではない。新たなスタートだ。「沖縄の人たちが沖縄の子どもたちが誇れるようなクラブにこれからしていかなければいけない」。39歳となってもなお、播戸はそう言って目を輝かせる。

「これが始まりであって、本当にここからJ2でどれだけできるかと、あとやっぱりJ1に行けるチームになるか。J1で優勝するクラブを作り上げるという、そういう気持ちを持って、沖縄の人たちが誇りに思えるようなチームになってほしいし、そうなるようにこれからも選手たちは走り続けていかなければいけないなと思います」

「沖縄の素晴らしい文化を、さらに上のステージで発信していろんな人たちにこの沖縄の素晴らしさというのを知ってもらえるように、FC琉球は戦っていきたい」

次なるステージはJ2。そしていずれはJ1で優勝するクラブへ――。琉球の挑戦はこれからも続く。

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