2018-11-02-tosu-nagasaki(C)J.LEAGUE

残留争いの渦中、金明輝監督で変化した鳥栖。カギは得点への道筋/鳥栖×長崎プレビュー

■横一線のスタート、激化するポジション争い

今季のJ1リーグ戦も佳境に入った今、優勝争いと同時に、いや、それ以上に熾烈ともいえる戦いが行われている――J1残留争いだ。10位のガンバ大阪から最下位のV・ファーレン長崎まで勝ち点10差の中でひしめき合い、過去に例を見ない戦いが繰り広げられている。

4日の日曜日には16位鳥栖と18位長崎が直接対決する。ホームの鳥栖は長崎を叩いて、J2降格圏からの脱出を目論む。一方の長崎は勝っても最下位から順位を上げることはできないが、残留に近づくためにはここでの勝ち点3が必須だ。

鳥栖はリーグ戦が残り5試合となった10月9日、マッシモ・フィッカデンティ監督に代わって金明輝(キン・ミョンヒ)コーチがチームの指揮を執り始めた。苦しいチーム状況ながら、その時点で金明輝コーチは「チームのポテンシャルや、今の成績、残りの試合、この後の対戦相手などを含めて全然ネガティブに捉えていません。練習では、みんなすごく活気にあふれてやってくれたし、何とかなると思っています」と前向きに話している。10月18日には正式に監督に就任。そして、初采配となった10月20日アウェイでの第30節・ベガルタ仙台戦で3-2と見事に勝利を飾り、監督就任に自ら華を添えた。

金明輝監督が就任したことで、チームのベースはそのままながら、選手は横一線のスタートとなり、ポジション争いが激化した。

前監督時代はほとんど行われていなかったフルコートを使った紅白戦、居残り練習なども頻繁に実施され、チームに活気が戻ったように感じられる。また、練習中にはチームの課題である得点力不足を補うために、攻撃時に前にボールを入れる、または運ぶ意識を徹底させている。それが仙台戦では良い形となって表れた。今節もおそらく、中盤をボックス型にした4-4-2で臨むだろう。

2018-11-02-tosu-formation(C)Goal

▲鳥栖予想フォーメーション

■「長崎は昔の鳥栖のようにハードワークできる」

この大一番に向けて金明輝監督は、「相手の良さを消して自分たちの良さを出すための工夫は考えています。ピッチでそれを見せられたら」と話した。さらに、警戒すべきポイントをこう指摘する。

「鈴木(武蔵)選手、ファンマ選手、どちらが出てくるのか、それとも両方出てくるのか。まず、ポイントはそこになるでしょう。両方出てきたときの良さ、片方の良さがある。また、両ウイングバック(飯尾竜太朗、翁長聖)がすごくハードワークでき、インサイドの選手(澤田崇、中村慶太)はファンマへのサポートも早い。あとは昔の鳥栖のように全員がハードワークできます」

長崎はリーグ戦直近3試合で未勝利だが、決して内容が悪いわけではない。

第21節・サンフレッチェ広島戦(0-2)から第26節・名古屋グランパス戦(4-3)までは複数失点を重ねて守備が崩壊状態にあったが、第27節・仙台戦(1-0)以降の4試合で無失点が2試合としっかり修正できている。あとは敵将が警戒する鈴木武蔵、ファンマといった決めるべき選手がゴールを決めれば、チームは勢いづくはず。なお、今季の対戦ではリーグ戦第2節が2-2のドロー、JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節は3-2で長崎が勝利を収めた。いずれの試合も長崎が先制点を挙げている。

今季初めて鳥栖のホーム・ベストアメニティスタジアムで行われる“バトルオブ九州”。両チームのプライド、意地、強い気持ちがぶつかり合い、J1残留を懸ける大事な試合となる。チケットはすでにソールドアウト。スタジアムは約2万4千人のサポーターで埋まる。

九州の雄を決するだけでなく、今後のJ1残留争いを占う上でも重要な一戦。Jリーグの先輩として今や九州のサッカーをリードする鳥栖が意地を見せるのか? それとも泥臭いながらも着実に勝ち点を地道に積み上げてきた長崎が火事場の馬鹿力を発揮するのか?

熱戦必至の一戦は、4日16時キックオフ。

文=荒木英喜

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