柏レイソルの躍進を支える守護神、圧巻の6人抜きを見せた浦和レッズのドリブラーらを選出/今週のヤングガン Vol.2(前半戦ベスト5)

最終更新

GK 1  中村航輔 (柏レイソル)

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柏レイソルアカデミーの“最高傑作”として期待されてきた若きGKが、完全に守護神としての座を確固たるものとした。2015年にアビスパ福岡への期限付き移籍で実戦経験を積み、昨シーズンの柏復帰に伴ってレギュラーの座を確保。今シーズンは開幕戦から絶対的な守護神として圧倒的な存在感を披露し、5月には22歳にして正式に日本代表に選出された(昨年10月にGKトレーニングキャンプに参加)。度重なるビッグセーブと的確なカバーリングで柏の堅守を支えている。第12節ジュビロ磐田戦ではDFラインの裏に抜け出た川辺駿との一対一に鋭く飛び出して決定機を防いで2―0の勝利につなげた。第14節浦和レッズ戦では至近距離で関根貴大のボレーシュートを止め、さらに森脇良太の強烈なシュートを防ぐ絶大の存在感で1―0の勝利に導いた。いかなる状況でも冷静さを失わず、驚異的な反射神経と素早い動作で決定的なシュートを阻止する。苦しい時間帯でのビッグセーブの後に勝ち越しゴールが生まれることも多く、まさに好調な戦いを続けるチームを支える存在となっている。

DF 2  永戸勝也 (ベガルタ仙台)

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法政大から加入1年目のレフティが左サイドMFとしてスタメンに定着。シーズン前半戦で衝撃的な活躍を見せた。プロ入り前からポテンシャルの高さは知られていたものの、大学4年時はひざの負傷で後半戦を棒に振っており、いきなりの大ブレイクを予想した人は多くなかったはず。本職は左サイドバックだが、渡邉晋監督が採用した3バックの新システムに彼の攻撃センスがハマった。第9節清水エスパルス戦ではボランチの富田晋伍からパスを受けると左サイドを縦に切り裂き、深い位置からの正確なクロスでFWクリスランのゴールをアシスト。第13節アルビレックス新潟戦では1-1の同点で迎えた終盤に、鮮やかなピンポイントクロスでFWクリスランのアクロバティックなボレーシュートを演出した。第4節柏レイソル戦では大学時代に対戦経験のある伊東純也と激しいマッチアップを繰り広げて気鋭のスピードスターに決定的な仕事をさせず、守備でも強い存在感を示した。第17節ガンバ大阪戦で右足首に重傷を負って全治6カ月と診断されたが、自身のTwitterで「応援してくれる人たちのためにも、また力をつけて這い上がってきます!」とコメント。自慢の左足が完全復活する日が待たれるばかりだ。

MF 8  井手口陽介 (ガンバ大阪)

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開幕当初は右足痛の影響で万全のプレーができなかったが、第5節以降は14試合中13試合に先発。そのうち11試合でフル出場している。6月には日本代表デビューも果たした。昨シーズンのJリーグベストヤングプレーヤー賞に輝いた選手であり、今シーズンの活躍にも大きな驚きはない。ただし、4月以降は今野泰幸が負傷離脱する中、倉田秋とともに中盤で獅子奮迅の働きを見せたことはさらなる成長の証明と言える。高い位置から相手のボールにプレッシャーを掛け、直接ボールを奪って攻撃に転じる動きは、攻守に渡ってチームの大きな武器となっている。シンプルにパスをつなぎながら機を見てバイタルエリアに攻め上がるスタイルはこれまでと同様だが、その一方でオフ・ザ・ボールの動きが進化。巧みなポジショニングで相手守備陣を動すことで、味方に時間とスペースを与える効果も高まっている。ここまで3得点5アシストとゴールに直結する活躍も目立つ。得意のミドルシュートに加え、第17節ベガルタ仙台戦ではペナルティエリア内でアデミウソンの折り返しに合わせてゴールを決めた。ビルドアップからフィニッシュまでプレーの幅を広げながら奥行きを深めている。

MF 24  関根貴大 (浦和レッズ)

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最大のストロングポイントはドリブル突破。これは2013年のトップデビュー当時から変わらないが、その武器をタイミング良く発動させるためにオフ・ザ・ボールの動きの質と量が飛躍的に成長。今シーズンはディフェンス面での貢献も目立つ。攻守に奮闘が求められるポジションながら、積極的な仕掛けから正確な高速クロスを繰り出して3ゴール6アシストという数字をマークしている。現在は3―4―2―1の右サイドMFが基本ポジションだが、時間帯やメンバー構成に応じて左サイドでもプレー。もともと左サイドから鋭くカットインしてシュートに持ち込むプレーを得意としており、第17節サンフレッチェ広島戦で後半アディショナルタイムに劇的な勝利をもたらしたドリブル突破からのスーパーゴールはその形が完璧にハマったものだった。彼自身のパフォーマンスは評価できるものの、チームは厳しい状況に置かれている。その中心としてさらに存在感のあるプレーでチームを引っ張っていくことが求められる。

MF 19  中川寛斗 (柏レイソル)

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J最小の155センチという身長が話題の中心になりがちだが、彼は小柄な選手の目標となるためにも、強みとして生かす術を磨いている。本職は攻撃的MFだが、今シーズンは主にクリスティアーノとともに2トップの一角に入る。抜群の機動力とポジショニングセンスで敵陣を幅広く動き、チャンスの起点を作る役割で見事に機能。巧妙な動き出しに加え、激しいコンタクトプレーにも屈することなくゴール前で得点に直結する仕事を披露している。3ゴール中2ゴールをヘディングで決めているのも、彼の積極的な姿勢が表れたものと言っていい。90分をフルに走り抜く運動量と持久力のベースは、2013年から14年途中までレンタルで在籍した湘南ベルマーレで培ったもので、継続的にスタメン起用される中で持ち前の機動力をより効果的に発揮できるようになっている。そしてやはり特筆すべきは守備面での働きだろう。果敢なチェイシングで相手の自由を奪い、中盤で起点を作られそうなシーンではアグレッシブなプレスバックで守備陣を助ける。チームには元韓国代表MFキム・ボギョンという強力なライバルも加入したが、6年ぶりのJ1制覇を目指す柏レイソルにとって彼が攻撃陣のキーマンであることに変わりはない。

【TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD】

Jリーグの次世代を担う若い選手層の育成・Jリーグの発展を目的に、各メディア・著名人など、本企画に賛同するアワード サポーターが、J1、J2、J3のクラブに登録されているU-23選手の中から候補者30名を選出。その後、一般投票を含む最終選考にて11名を選抜、2017年12月に表彰する。

詳しくは こちら から

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