憲剛の選ぶロシアW杯べストイレブン。絞り込むだけでも難しかった【中村憲剛のMSN】

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2018-07-15 France
Getty Images
川崎フロンターレの中村憲剛が海外サッカーについて語る連載インタビュー「中村憲剛のMSN(マジで 好きなヤツ ノミネート)」。ロシア・ワールドカップを振り返る企画最終回は憲剛選手が選ぶべストイレブン!もちろんMVPは…。

皆さん、こんにちは。中村憲剛です。ロシア・ワールドカップ総括、最終回は極私的ベストイレブンをお届けしましょう。

■純粋に今大会で強く印象に残った11人

例によって、フォーメーションを含むチーム全体のバランスなどは脇に置いて、純粋に今大会で強く印象に残った11人を選んでみたいと思います。それでも好選手が目白押しでメンバーを絞り込むだけでも難しかった。早々と敗退した国にも興味深い選手はいましたが、大会を通じて活躍の際立った上位国の選手たちをピックアップする形になりました。では、さっそくいきましょう。

■GK:ティボー・クルトゥワ(ベルギー/チェルシー)

文句なしのパフォーマンスでしたね。彼に非があった失点は一つもなかったですから。GKにとって何よりも大事なのは「止める」ということ。その点においてはナンバーワンでしたね。とにかくミスがない上に印象的なセーブが多かった。また、喜怒哀楽を表に出さないところも相手にとって大変な圧力になっていました。決定機を防いだ後に何事もなかったような顔をしている。あれは相手としてはきついんですよ、効き目なしかと――。逆に味方にとっては心強い。そんなGKから2点も取ったわけですから、日本代表はすごいと思います。

2018-06-17 Thibaut Courtois

■DF:バンジャマン・パヴァール(フランス/シュトゥットガルト)

僕にとっては“発見”でした。サイズがあって、しっかり守れる。まずはそこですよね。おまけに攻撃センスがあって、足元の技術も確か。縦でコンビを組んだキリアン・ムバッペとの関係性も良好でした。近年は組み立ての起点になりつつ、攻撃参加で力を発揮するタイプのサイドバックが目につきますが、彼は守備面で穴がない。攻撃も守備も80点以上。とにかく、バランスがいい。とても22歳とは思えませんね。それくらい完成度の高い選手でした。

■DF:ジョン・ストーンズ(イングランド/マンチェスター・シティ)

守りの要にしてセットプレーの得点源でもありましたね。加えて、ボールを味方につける力も十分でした。従来のイングランドのセンターバックとは趣の異なるスタイリッシュな選手だったと思います。自国の強豪マンチェスター・シティで名将ペップ(グアルディオラ監督)に鍛えられてきただけのことはありますね。イングランド代表はハリー・ケイン(トッテナム)が得点王になりましたが、ベスト4進出の貢献度では彼のほうが上だったんじゃないかと思います。

■DF:チアゴ・シウヴァ(ブラジル/パリ・サンジェルマン)

チームはベスト8で敗退しましたが、その先まで勝ち上がっていたら、もっと注目されていたでしょうね。それくらい止めていましたよ、ジョアン・ミランダ(インテル)と二人で。かなりカウンターを食らっていましたが、ことごとく1対1で防いでいましたからね。さらにセットプレーでも点を取っていた。とにかく一人で守る際のプレーの幅が広い。ミランダとのコンビで4人分の仕事をこなしていた感じですね。もちろん、ビルドアップもうまい。いかにもブラジルの伝統的なザゲイロ(センターバックの意味)で、圧倒的な存在感がありました。

■MF:ヌゴロ・カンテ(フランス/チェルシー)

名将ディディエ・デシャンが見いだした“新しいマケレレ”でしょう。いや、言うならばデシャンの分身ですかね。常に相手を自分の間合いに引き込んで仕留めてしまう。それも、一歩踏み込む能力と縦横無尽に動く運動量の成せる業です。よく「(カンテは)二人いるみたいだ」と言われますけど、本当にそうなんじゃないかと(笑)。そこにいたと思ったら、もう別の場所にいるんですから。二度追い、三度追いは当たり前。味方は楽だったでしょうね。個人的には陰のMVPだと思っています。

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2018_7_17_kante

■MF:フィリペ・コウチーニョ(ブラジル/バルセロナ)

ブラジルのアタック陣で一人、気を吐いていましたね。ネイマールをうまくフォローしながら、攻撃を作っていました。しかも、苦しいときに必ず得点に絡んでいた。彼が常に良い距離間を保ちながらサポートしたことでネイマールが左サイドで孤立せず、二人で崩すシーンが数多くありました。今大会でも“意外性”という意味では、この2人のコンビが一番だったと思いますね。

■MF:ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー/マンチェスター・シティ)

決勝トーナメントに入って2列目にポジションを上げてから、一気に弾けましたね。グループステージではボランチで使われていましたけど、ロベルト・マルティネス監督の作戦だったんじゃないかと。いや、それくらいの変貌ぶりでしたね。とくにブラジル戦の活躍は鮮烈でした。巧さに速さと強さを加えた、現代版のプレーメーカーという感じ。しかも、縦に(ボールを)運べる。この先、どこまですごい選手になるのか、楽しみですね。

■FW:エデン・アザール(ベルギー/チェルシー)

止まらない――とは、こういうことかと。しかも、プレーにムダがなく、実に効果的でした。一人で何人もの相手を引きつけることで、ロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)やデ・ブルイネが「空く」わけですから、チームとして点を取れる。今大会は代表、クラブを問わず、自身最高のパフォーマンスだったんじゃないかと思います。残念だったのは準決勝・フランス戦で、可変式システムの影響により左のウイングバックに据えられたこと。ベンチの作戦でしょうが、アザールの力を信じて2列目で使ってほしかったですね。

■FW:キリアン・ムバッペ(フランス/パリ・サンジェルマン)

すごい。その一言ですね。しかも、至って謙虚。チーム内で“末っ子”だった部分もあるでしょうが、あれだけのタレントがチームプレーをこなすわけですから最強でしょう。また、新旧スターの世代交代を強く印象づけましたね。後にスーパースターへの第一歩を踏み出した大会として記憶されることになるんでしょうね。

■FW:アントワーヌ・グリーズマン(フランス/アトレティコ・マドリ―)

フランスのMVPですね。主役でありながら、黒子もこなし、守備のスイッチも入れていた。苦しいときにはゲームメーカーの役回りを担い、セットプレーのキッカーとしても輝きました。以前はセカンドストライカーという印象でしたが、精神面で成熟したことで、できることが増えたと思います。周りを生かしつつ、自分も映える。ハードワークを怠らず、チームの潤滑油にもなって、なおかつ点も取った。僕の中でものすごく評価が上がった選手です。

MVP

■MF:ルカ・モドリッチ(クロアチア/レアル・マドリ―)

まさに彼の大会でしたね。ただのテクニャンでも、ハードワーカーでもない。ゲームを作る力は言うに及ばず、鮮烈な一撃を放ったアルゼンチン戦のようにゲームを決める力もあった。さらにキャプテンシーまで見せつけたわけですから。サイズに恵まれていない選手が。子供たちに与えた影響は絶大でしょう。経験を積んで、選手としても、一人の人間としても厚みを増した感じですね。パーソナリティーの素晴らしさも際立っていたなと。だから……優勝してほしかった! ホントに。

2018-06-16-croatia-modric

構成=北條 聡

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