“大迫依存“脱却なるか?正念場のオマーン戦、カギはサイド攻撃と武藤・南野のタテ関係/プレビュー

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©Getty Images
13日22時30分(日本時間)、森保ジャパンはAFCアジアカップ2019(UAE)グループステージ第2節・オマーン戦に臨む。

■グループステージ突破のかかる大切な一戦

9日のアジアカップ初戦・トルクメニスタン戦(3-2)で2ゴールをマークし、チームの窮地を救った大迫勇也(ブレーメン)。その絶対的1トップが13日のオマーン戦直前2日間のトレーニングを欠席した。

12月末の国内合宿スタート時から懸念されていた右でん部負傷が再発したと見られ、オマーン戦の欠場は確実になった。攻撃陣を動かすエンジンのような存在がいないことは、森保一監督率いる新生日本代表にとって、多大なるダメージに他ならない。代役をどうするか。そして誰が決定的なゴールを決めるのか。それが第2戦での最大テーマになりそうだ。

グループステージ突破のかかる試合であり、また日本を熟知する元大宮アルディージャ、京都サンガの指揮官であるピム・ファーベク監督率いるオマーンが相手ということで、今回も主力を大きく変えることはできないだろう。

■大迫離脱、試されるチームの力

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この重要な一戦の布陣を予想すると、まずGKは東口順昭(ガンバ大阪)の出場もあると目されたものの、彼は大迫とともに前日練習を欠席。その可能性はなくなった。そこで、すでに警告を1枚もらっている権田修一(サガン鳥栖)をそのまま起用するのか、197cmという長身を誇るシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)かは判断の分かれるところ。ただ、最終ラインとの連係を重視するなら権田の連続出場が有力だ。

最終ラインは右から酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、槙野智章(浦和レッズ)、長友佑都(ガラタサライ)の4枚が不変だろう。初戦はボランチに入った20歳の冨安健洋(シント=トロイデン)をセンターバックに下げ、槙野に代えて使うプランもあり得るが、やはり次こそは相手を零封して、強固な守備を取り戻さなければいけない。チームの土台を固める意味でも初戦と同じ組み合わせが妥当と言える。

ボランチに関しては、初戦では本職でない冨安と柴崎岳(ヘタフェ)の急造コンビの距離が空いてしまい、バランスが悪く、機能したとは言い切れないものがあった。中盤を安定させる意味でも、今回は体調不良から回復した遠藤航(シント=トロイデン)と柴崎のコンビに戻すはず。森保ジャパンにおけるボランチのファーストチョイスと位置付けられる2人に託されるものは少なくない。

■乾にも出場の機会はありそう

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▲乾は練習でも好調そうだ

2列目もスタートは右から堂安律(フローニンゲン)、南野拓実(ザルツブルク)、原口元気(ハノーファー)の3枚を変えずに行くだろう。ただし、状況次第では乾貴士(ベティス)の左起用もあり得る。最近の練習を見る限りだと、乾は非常に良い状態で、声を出してチーム雰囲気を盛り上げている。ロシアで2点を挙げている通り、決定力も大いに計算できる。頭なのか途中なのかはハッキリしないが、背番号10をどこかのタイミングで出すことだけは間違いなさそうだ。

そして肝心の1トップだが、やはり武藤嘉紀(ニューカッスル)がベストチョイスではないか。ロシア組の原口や乾、柴崎、両サイドの酒井や長友とプレー回数が多いことは彼のアドバンテージ。この非常事態に過去の経験値が生かされるだろう。

本人も昨年6月28日のW杯ロシア大会グループステージ第3節・ポーランド戦(0-1/ヴォルゴグラード)以来の代表戦に燃えている。あのときは先発のチャンスを与えられながら、肩に力が入って判断に微妙な狂いが生じ、何本かの決定機を逃すという苦い経験をした。

「イングランドへ行って自分は成長したと思っている。怖い相手はいない」と言い切る自信をピッチ上で示すのは今しかない。最前線の大迫依存はヴァイッド・ハリルホジッチ監督時代からの大きな懸念材料で、どこかで直面する問題だった。早い段階でそこに挑めるのはむしろ幸いかもしれない。武藤が一つの解決策をもたらしてくれれば理想的だ。

■サイドの攻防が勝負を分ける

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▲かつて大宮、京都で指揮を執ったピム監督

オマーンは日本と同じ4-2-3-1を基本としており、FIFAランクは82位。トルクメニスタン以上に底力のあるチームとも言える。今大会は初戦でウズベキスタンに1-2で敗れているため、オランダ人指揮官ピム・ファーベク監督も「全力を尽くし、勝つために日本のあらゆる弱点を突いていくつもりだ」と、決意を新たにしている。

「彼らは速攻もできれば、ボールを動かしながら遅攻もできる。われわれも我慢しながらやっていかなければいけない」と森保監督も警戒を怠らない。特に注意すべきなのが、組み立てに優れた左サイドバック・アルブサイディと鋭い攻め上がりを誇る右サイドバック・アルムハイニの攻撃参加だ。つまり、サイドの攻防が勝敗を分ける重要なカギになるのだ。

日本が有効なサイドアタックを数多く仕掛けられれば、初戦のような中央の網に引っかかることもなく、多彩な攻撃を繰り出せる。屈強なフィジカルとヘディング力を持つ武藤も生かすことができ、南野がスペースに入り込む状況も作り出せるはず。

タテ関係に入るであろう武藤と南野は、2015年10月の国際親善試合イラン戦でともに招集されているが、試合終盤の88分に武藤から南野に交代したため一緒にプレーした経験はない。しかし、南野は「よっちくん(武藤)は実績も含めて頼りになる選手」と全幅の信頼を寄せており、この背番号9がボールを収める役割を補完し、武藤の前線での負担を減らせれば、新1トップはゴール前での力強さをより出せる。大迫不在時のオプションを確立する意味でも、2人の連係をより研ぎ澄ませていってほしい。

攻撃が活性化すれば、守備陣もメンタル的にラクな気持ちで戦える。「トルクメニスタン戦もゼロで抑えられたら簡単な試合になったと思う。1失点したから難しくなった。そうならないように、次は1-0でもいいからしっかりゼロでいきます」と酒井も決意を新たにしていたが、後ろがゼロ封してくれれば勝利はそう遠くない。ワールドカップやアジアカップ本戦のような短期決戦は、手堅い守備から入るのが鉄則。リスタートの守りを含め、キャプテン・吉田が軸となって約束事を再徹底し、苦境を乗り越えたい。

2位通過の場合、日本はB組2位が濃厚なオーストラリアとラウンド16でいきなり当たる可能性が大。1位通過を目指す意味でも、この一戦はやはり落とせない。大迫欠場という逆境に直面する今こそ、森保ジャパンの総合力と底力が問われる時だ。中途半端なボールの失い方をして相手にリズムを持っていかれた初戦を教訓にして、オマーン戦は内容ある勝利を強く求めたいものだ。

文=元川悦子

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