アトレティコ・マドリーFWジュリアーノ・シメオネ(22)が、ディエゴ・シメオネ監督の息子であるがゆえに味わった苦労を告白している。
昨季アトレティコのトップチームでブレイクし、アルゼンチンのフル代表デビューも果たしたジュリアーノだが、その勢いはさらに増している。今季にはチームを“牽引している”と言っても差し支えない活躍を披露。ここまでの成績は16試合3得点5アシストで、ラ・リーガでは3試合でMOMを受賞している。右サイドを切り裂くその圧倒的スピードのドリブルは、シメオネ監督率いるアトレティコにとっても絶対不可欠な武器だ。
ラ・リーガを代表する選手の一人とも称されるようになったジュリアーノだが、シメオネ監督の三男であるがゆえの苦労もありつつ、いくつもの壁を乗り越えて現在地までたどり着いたようだ。スペイン『カデナ・セール』とのインタビューに応じた同選手は、少年時代に浴びせられ続けた言葉について明かしている。
「子供の頃、8歳から12歳、14歳くらいまでは、試合でいつも『お前が出場できるのは父親おかげだ』と言われていた。ずっと言われ続けたね」
「最初はそのことを考えてしまったけど、何度も繰り返しそう言われるから、次第に慣れてこう考えるようになったんだ。『あいつらがそう言うからって何なんだ?何を嫌な気持ちになる必要がある?僕がプレーしているのは、自分がフットボールを好きだから、最大限の力を尽くしているからにほかならない』ってね」
「そんなことを言う人たちを自分が黙らせてやったと思うか? 黙らせたのかは分からない。僕は皆が話しているようなことから遠ざかるように努めてきた。自分自身だけに、自分が過ごす日々だけに、自分の成長だけに集中してきたんだ。今もより良い選手となるため、自分を改善していくことだけに意識を定めている」
「どこを改善すべきか? テクニックはもちろん、キックや決定力など、ゲームにおけるあらゆる状況、あらゆるフェーズのレベルを上げていきたい」


