原口、南野、堂安の2列目トリオは機能するか?森保ジャパンアジアカップ初戦・トルクメニスタン戦プレビュー

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(C)Getty Images
1月9日20時(日本時間)、いよいよ森保ジャパンのアジアカップ第1戦・トルクメニスタン戦が行われる。

■あらためて確認する初戦の重要性

森保一監督率いる新生日本代表にとって重要な最初の試金石となるAFCアジアカップがいよいよスタートする。

本日20時(日本時間)キックオフ、グループステージ初戦の相手はトルクメニスタン。 2004年大会以来、4大会ぶり2度目のアジアカップ出場となる。FIFAランキングでは127位だが、これは国際試合が少ないという理由もある。また、ロシア・ワールドカップ予選ではイランと引き分けている。ランキングだけ見れば50位の日本と圧倒的な差があるが、今大会では同41位の前回大会王者・オーストラリアが109位のヨルダンに初戦で苦杯を喫した例もある。

「そういうのを見ると、やっぱり『アジアカップが来たな』って感じですよね。オーストラリアの初戦もちょっと気が抜けていた部分があったのか、入りがスローだった。僕らも2011年(カタール大会)はかなり苦戦した。絶対そういうことはないようにしたいですね」と、3度目のアジアカップに挑むベテラン・長友佑都(ガラタサライ)はあらためて気合を入れ直した。指揮官も「どのチームと戦うときも厳しい試合を覚悟しながら最善の準備をしていかなければいけない」と強調する。

■選手を選ぶ際に「コンディションは重要」(森保監督)

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▲日本代表予想フォーメーション

注目の先発メンバーだが、森保監督は「選手を選ぶ判断材料としてコンディションのところは重要だと思っています」と説明していた。となれば、6日に合流したばかりの吉田麻也(サウサンプトン)、武藤嘉紀(ニューカッスル)、遠藤航(シント=トロイデン)、追加招集の乾貴士(ベティス)と塩谷司(アル・アイン)、そして右でん部打撲で国内合宿から別メニュー続きだった大迫勇也(ブレーメン)は使いづらい状況ではある。

しかしながら、初戦の重要性を考えると、まず守備陣の軸は外せない。やはり最終ラインは右から酒井宏樹(マルセイユ)、三浦弦太(ガンバ大阪)、吉田、長友という計算できる面々で行くだろう。GKについては東口順昭(G大阪)か権田修一(鳥栖)か判断がつきかねるが、5日のアル・ワハダとの練習試合に先発した権田が今回は有力。2011年カタール大会優勝メンバーの一員として、その経験値を存分に発揮してくれるだろう。

判断が難しいのはボランチだ。ここまでの流れを考えると、柴崎岳(ヘタフェ)と遠藤のコンビだが、遠藤が発熱で出遅れて3日しかトレーニングができていない。「僕はやれと言われたらできますし、逆に試合をやっていけばコンディションは上がっていく。ただ、選ぶのは監督なので」と本人は語っていたが、慎重にならざるを得ない。仮に遠藤を回避する場合、次の選択肢は青山敏弘(サンフレッチェ広島)になる。が、柴崎と青山だと守備の強度が落ちるかもしれない。となると、5日の練習試合でテストした冨安健洋(シント=トロイデン)を含め、森保監督はベストチョイスを最後まで模索するだろう。

冨安が出る場合は「ボランチをやるのはアビスパ福岡以来」とのことだが、「僕的にはどこをやるにしても100%でプレーするってことは変わらない」と20歳とは思えない冷静さを見せている。8年前のアジアカップでアルベルト・ザッケローニ監督(現UAE監督)が代表実績ゼロに近かった吉田を抜擢したように、若い才能を送り出すのも一つの選択肢であり、そこはぜひ見てみたいところだ。

2列目は中島翔哉(ポルティモネンセ)の離脱によって、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)との「新2列目トリオ」が崩れたが、左に原口元気(ハノーファー)や乾という2018年ロシア・ワールドカップ16強戦士が陣取っているのは心強い。若手2人との連係面を考えると、ここまでトレーニングを積んできた原口が確実だ。背番号8が若い南野と堂安をサポートしつつ、自らも生きる形を見いだせれば理想的。「笛が鳴った瞬間から圧倒していければ必ず勝てる」と言い切る原口のけん引力と統率力に期待したい。

そしてFWだが、コンディション重視という指揮官の発言通りなら北川航也(清水エスパルス)が先発することになるが、負けてはいけない初戦の重圧を踏まえると、やはり大迫で行くのではないか。本人もテレビ取材で「メディカルスタッフと監督と話して、しっかり明日に照準を合わせてきた。明日はしっかりピッチの上で見せられると思います」と出る気満々の発言をしていたという。ボランチ同様、最後まで見極めることにはなるだろうが、やはり絶対的1トップに勝負を託す可能性は高い。

■南野が言う攻撃のアイディア

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▲トルクメニスタン代表MFミンガソフはスラヴィア・プラハでプレーする

大迫と原口というロシア組、南野と堂安というフレッシュな若手がよい連係とコンビネーションを見せられれば、自陣に引いて守備を固めてくると見られるトルクメニスタン守備陣を突破する糸口を見いだせるはず。どれだけ早く先制点を取れるかが、試合を決める最重要ポイントになると言ってもいい。

「ずっと同じテンポでボールを回すよりも、どこかでワンタッチを入れたりとか、誰かがドリブルで一つ相手をはがしてパスを出すとか、そういう工夫が重要になってくる。個人的に意識するのはどれだけゴールに近い位置でボールを受けれるかってところと、多少強引にでもシュートを打ちに行く姿勢が大事だと思います」

チーム最大の“得点源”である南野は攻略のアイディアを口にしたが、やはり緩急をつけながら相手を揺さぶる駆け引きが必要不可欠。前線4枚はそれができるアタッカーばかりであり、個人能力は心配しなくていい。

ただ、ここまで中島翔哉ありきで攻撃陣が構成されていただけに、彼がいなくなった影響は少なからず懸念される。堂安も「翔哉くんのプレーは僕たちの武器でしたし、翔哉くんがボールを持ったときの自分の動き出しは、本当にあの人(中島)のおかげで磨かれた自分の武器だと思っている。本当に痛いというのが正直な感想」と本音を吐露する。

けれども、いない選手のことを嘆いていたところで何も始まらない。原口には原口の良さがある。そこを堂安や南野が早く理解し、連動性を高め、相手に威圧感を与えられるような形に変えていくことができれば、ゴールは必ず奪えるはず。

原口が入った新2列目トリオがどのような味を見せてくれるのか。誰が今大会初得点を奪うのか。そこを楽しみに待ちつつ、大事なファーストマッチの戦いを見極めたい。

文=元川悦子

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