【原博実の超現場日記2018/第7回】好調なチーム同士の攻撃的な一戦は劇的な結末に/ルヴァン杯準決勝第1戦鹿島vs横浜FM

Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。今回は10月10日(水)に県立カシマサッカースタジアムで開催されたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第1戦鹿島アントラーズvs横浜F・マリノスを視察した。

■予想どおり。積極的に出る両チーム

東京駅から16時発のバスで県立カシマサッカースタジアムへと向かう。試合日なのでスタジアム行きが多い。バスは鹿島セントラルホテル経由でぐるっと鹿嶋市内を回るので、スタジアム到着は18時半。ほぼ2時間半かかったが、19時キックオフの試合にはなんとか間に合った。

好調なチーム同士の対戦だ。

5日金曜のナイトゲームで明治安田生命J1リーグ第29節を北海道コンサドーレ札幌と戦い2-1で勝利を収めた横浜F・マリノス。リーグ戦3連勝のあと、敵地に乗り込んで来た。

ホームの鹿島アントラーズ。

こちらは7日の日曜日に第29節・川崎フロンターレ戦をスコアレスで終えたばかり。このアウェイでの川崎F戦は、試合前のピッチ上の気温が39.3℃と真夏並みの暑さだった。しかも鹿島は3日にAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦を水原三星と戦っている(3-2の勝利)。厳しい連戦の真っただ中にある。

また、日本代表にMF三竿健斗、そして韓国代表にDFチョン・スンヒョンが選出された。この2人に加え、鈴木優磨もメンバー外だった。しかし、苦しいときほど力を発揮するチーム、それが鹿島だ。

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鹿島アントラーズ[4-4-2]

GK:曽ヶ端準
DF:内田篤人、犬飼智也、町田浩樹(U-21)、安西幸輝
MF:遠藤康、永木亮太、レオ・シルバ、中村充孝
FW:土居聖真、セルジーニョ

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横浜F・マリノス[4-1-2-3]

GK:飯倉大樹
DF:松原健、チアゴ・マルチンス、ドゥシャン、山中亮輔
MF:大津祐樹、扇原貴宏、天野純
FW:仲川輝人、ウーゴ・ヴィエイラ、遠藤渓太(U-21)

どちらも攻撃的な布陣だ。ボールを受けるのを怖がらない選手たちばかり。打ち合いの予感。

それではハイライトをどうぞ。

予想どおり、両チームとも積極的な展開となる。

まずは横浜FM山中。フリーキックのチャンスで天野が蹴ると見せかけ、山中が左足を振り抜くと強烈なシュートはポストを直撃。

続いては鹿島の内田。ACLからコンディションが上がっている。パス交換から左サイドをスルスルと上がって中に進み、右足アウトサイドでゴール前中央に飛び出した土居に絶妙なスルーパス。しかし、土居のシュートはバーを叩く。これが決まっていれば…。また、中村充が取ったPKをこちらも土居が決めていれば…。試合は違った展開になっていたかもしれない。

■「さすが鹿島」と思っていると…

それにしても、横浜FMは攻守に特徴がある。

まず、センターバックコンビのチアゴ・マルティンスとドゥシャンの守備が固い。そして、攻撃時にはこの2人プラス、ワンボランチの扇原でボールを回す。その間に、左サイドバックの山中と右サイドバックの松原がかなり高い位置取りをする。

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この写真のセンターラインにいるのはセンターバックのドゥシャン。その左、自陣にいるのは同じくセンターバックのチアゴ・マルティンス、チアゴの前に扇原。そしてなんと、右サイドバックの松原はドゥシャンの前、ほぼ中央にポジションを取る。通常の右サイドバックのポジションとは明らかに異なる。シャドーの大津はこの時右ワイドにいる。ボールは左サイドにあり、山中、天野、遠藤が崩しにかかっている。

すなわちこのタイミングで横浜FMがボールを失うと、(松原が中央寄りに位置しているため)ポッカリと空いた右サイドのスペースを誰かが消さなくてはいけない。そこを消していたのが大津だ。大津は右サイドバックから右ウイングまですべてのポジションを担い、この試合で一番目立っていた。ものすごい運動量だった。

横浜FMは、ボールを保持しながら、どんどんスルーパスを狙ってくる。そこが魅力でもある。しかし、奪われ方が悪いとポッカリと空いたスペースを使われる。だから、打ち合いになる。そのスペースを消すためにGKの飯倉はほかのどのチームのGKよりも高い位置取りをする。

天野のフリーキック。前半も同じような位置でのFKがあった。今の天野なら2度あの位置でチャンスがあれば決める力がある。77分、ペナルティーエリア手前から左足で沈め、試合が動いた。

横浜FMが1点を先行して試合は進む。迎えたアディショナルタイム。93分、永木のコーナーキックに犬飼が頭で合わせ、同点ゴールが決まる。「さすが鹿島」と思っているとまさかの結末が待っていた。

95分、GK曽ヶ端が痛恨のミス。山中の強烈なFKをファンブル。これに詰めたのがウーゴ・ヴィエイラ。試合終了間近の山中の強いキック。オフサイドなしで狙っていたウーゴ。さすがだ。

準決勝第1戦はアウェイの横浜FMが2-1の勝利。鹿島は第2戦で2得点以上を奪っての白星が必要となる。横浜FMも守りに入るチームではない。ホームでもたぶん攻撃を仕掛けるだろう。第2戦も楽しみだ。

気がかりがあるとすれば、内田。80分に負傷交代したが、ケガの程度が気になる。コンディションが良くなっていただけにとても心配だ。

大活躍の大津と。

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そして山中、扇原、遠藤。

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【追伸】

以前発見した鹿島セントラルホテル近くのパン屋さん。

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試合後、宿泊した翌朝「やっているかな?」と心配していたが、開いていた。朝5時半開店とのこと。写真は、サンドウィッチ、メンチカツバーガー、白身魚パン。

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ボリューム満点。しかもメンチ、白身魚パンは150円。サンドウィッチは200円。朝から幸せな気分。

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文=原 博実

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