■際立った磐田の前線からのプレス
会場となるヤマハスタジアムに向かう。東京から新幹線で掛川駅へ。乗り換えた在来線のホームは風が強い。この風が果たしてどちらの味方をするのか? ジュビロ磐田のサポーターそして、東京ヴェルディのサポーター。どちらもホームで浜松行きの電車を待つ。
磐田駅に到着。ヤマハスタジアム行きのバスは長い行列ができている。
©J.LEAGUEスタジアムの周りもたくさんのサポーターでいっぱいだ。
©J.LEAGUE両チームともに、ウォーミングアップ時から熱狂的な応援を続けている。J1参入プレーオフは90分で残留・昇格が決するレギュレーション。ホームのJ1・16位磐田はドロー以上で残留が決まる。J2・6位から1回戦、2回戦を勝ち抜いてきた東京Vはこの試合も勝利が必須だ。
ホームをサックスブルーに染めたジュビロ磐田サポーター。
©J.LEAGUEそして、アウェイの東京Vサポーターもぎっしりだ。
注目が集まったのは先発メンバー。
磐田はこの試合に向け、完全非公開で調整を進めてきたが、負傷離脱していたアダイウトンが先発に名を連ねた。明治安田生命J1リーグ第4節以来の出場となる。また、前線は川又堅碁ではなく小川航基の1トップ。2列目大久保嘉人と縦関係を組む。そして、右に山田大記、左にアダイウトン。その4人が前線から激しくボールにプレスをかける。この日、磐田の先発メンバーの平均年齢は27.18歳だった。
一方、東京Vの先発メンバーの平均年齢は28.82歳。中盤は、20歳の渡辺皓太ではなく29歳の梶川諒太が入った。センターFWには、プレーオフ2回戦で決勝点を決めたドウグラス・ヴィエイラ。ロティーナ監督のこの決断がどう出るのか? 緊張感の中でキックオフ
ではハイライトをどうぞ。
磐田の前線からのプレスが良い。最前線の小川航、2列目センターの大久保、右の山田大記に左のアダイウトン。そして田口泰士、上原力也のダブルボランチ。全員が強い気持ちで東京Vのボール保持者にプレスをかける。
そのため東京Vの最終ラインの田村直也、井林章、平智広の3人は、余裕を持ってボールを回せない。中盤の井上潮音、梶川もほとんど自由に前を向かせてもらえない。押し込まれた東京Vの前半のシュート数は0だった。
41分に山田のパスに飛び出した小川航がドリブルで仕掛ける。その小川航をGK上福元直人が倒してPKに。このPKを小川航自らが決め、磐田が先制点を挙げる。この前半の先制点は、磐田にとって精神的に大きかった。
後半に入ると、ロティーナ監督は、ドウグラス・ヴィエイラ、梶川に代えてレアンドロ、渡辺皓太を投入。昇格のためには2点を取るしかない東京V。積極的に仕掛け、前半より良いシーンを作るも、磐田の集中力は途切れない。80分にペナルティエリア外からのFKを磐田が獲得。壁に入った味方の選手がしゃがんだところをうまく田口が狙って2点目。スコアは2-0。3点を奪わなければいけなくなった東京Vは、最後まであきらめずに戦うも、試合終了のホイッスルが響いた。
歓喜の磐田。
©J.LEAGUEあと一歩及ばなかった東京V。しかし東京Vは、J1参入プレーオフ1回戦の大宮アルディージャ戦では10人になりながら勝利を奪った。2回戦の横浜FC戦は後半アディショナルタイムに劇的な得点を挙げ、この場に進んできた。
J1参入プレーオフ決定戦。素晴らしい戦いだった。
14,588人の観客が詰めかけたヤマハスタジアム。様々な思いが交錯し、それぞれが勝利を願う特別な雰囲気に包まれていた。
この日素晴らしい出来で、FKも決めた田口と。
©J.LEAGUEそして最後までチームを引っ張ったキャプテン大井健太郎と。
©J.LEAGUEジュビロ磐田、J1残留おめでとう!
東京ヴェルディ、来季こそJ1昇格を!
これで2018年のJリーグ日程はすべて終了。皆さん本当にお疲れさまでした。
文=原博実
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