【原博実の超現場日記】第1回は一路長崎へ…高田社長はV・ファーレン長崎に差し込む陽射し

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Jリーグ副理事長の原博実氏がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直に語る『超現場日記』がスタート。

皆さん、こんにちは。Jリーグ副理事長の原博実です。

今回から連載コラム『超現場日記』を始めることになりました。このコラムは現場第一主義の私がスタジアムや視察先で見て、聞いて、そして感じたことを率直に綴っていこうと思っていますので、よろしければお付き合いください。

さて、先週末は一路長崎へ。8月は上位チームとの対戦が続いているV・ファーレン長崎。前節はアウェイで東京ヴェルディに1-2と惜敗。その前はアウェイでアビスパ福岡に0-1で勝利。2節前はホームで湘南ベルマーレに0-2の敗戦。さらにエースストライカーのファンマが出場停止となり、厳しい戦いが予想される。

そこにこの夏、アルビレックス新潟から期限付き移籍で平松宗が加入。今シーズンはJリーグYBCルヴァンカップを中心に出場。4月26日に明治安田生命J1リーグで初勝利を挙げたヴァンフォーレ甲府戦では、ホニに代わって12分間出場。7月30日には移籍直前のFC東京とのリーグ戦でスタメン出場して、71分までプレーしている。身長184センチ。長身だが動きが多く、ボールの受け方もうまく、ターゲットになりやすい。前節の東京V戦は負けたとはいえ、初ゴールし自信を持ったはず。出場停止だったファンマ不在の穴をうまく埋めていた。

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対する京都サンガF.C.は、出場停止だった選手やケガ人が戻ってベストメンバー。ただしチームの連係、コンビネーション等の課題はまだまだ解決されていないように見える。

田中マルクス闘莉王、ケヴィン・オリスの2トップ。中盤は右に小屋松知哉、左に岩崎悠人、中央にエスクデロ競飛王と吉野恭平、ストッパーには土屋征夫、染谷悠太と高さのあるメンバーがそろった。

長崎は立ち上がりから、激しくプレスをかける。2シャドーの澤田崇と吉岡雅和は運動量があり、よく動く。前線からプレスをかけ奪った後、カウンターを主体にテンポの良いパス、ワンツーからの大きなサイドチェンジから崩しを狙う。

一方、京都は高さのある2トップを軸にスピードある小屋松、岩崎のサイド突破やエスクデロのパス、ドリブルからの展開。高さでは圧倒的に優位なので、リスタートを得るとチャンスになる。

66分、吉岡に代えてこれまた夏にセレッソ大阪から期限付き移籍してきた丸岡満。セレッソの育成からトップ昇格と同時にドルトムントへ加入した経験を持つスピードある左利きの選手。少しずつチームになじんで来ているとの情報もつかんでいた。

76分、その丸岡がゴールを決める。

得意の左足ではなく右足での得点。ハイライトで触れているように、高木琢也監督は意外と冷静なタイプで、あんなに喜んだ様子はあまり記憶にない。よほどうれしかったのだと思う。

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京都はその後、2015年まで長崎に在籍したイ・ヨンジェ、大黒将志を投入するも得点ならず、試合は1-0で長崎が勝利。

試合後の高田明社長も満面の笑顔。ハーフタイム、試合後に高田社長と会話。社長曰く「少しずつですが良くなってきています」とのこと。「サッカーは難しいけど、楽しい。再建に向けてまだまだ道半ばではあるけれども、一歩一歩長崎の皆さんからもっと愛されるチームに育てていきたい」そう熱く話してくれた。

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高田社長は試合後も選手スタッフはもちろん、ファン・サポーターにも気さくに挨拶する。テレビショッピングで親しまれてきたあのキャラクターで、もはやチーム一番の人気者である。長崎に少しずつ明るい陽射しが差し込んでいる、そう感じた。

うれしい気持ちで、クラブスポンサーのリンガーハット系とんかつ屋の浜勝で遅めの食事。キャベツの角切りバージョンがあるのに驚く。ヒレカツ150グラムと赤味噌のお味噌汁。初めて食べたけど、美味しい。そういえばリンガーハットも行っていないから今度行ってみよう。

副理事長という中立な立場であるが、ホームチームが勝ってくれるとやっぱり顔がほころぶ。頑張れV・ファーレン長崎、そして頑張れ京都サンガF.C.。

文=原博実

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