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中村憲剛がUEFAチャンピオンズリーグを語る。忘れられない試合、今季の注目チームは?【DAZNアンバサダー・インタビュー】

15:01 JST 2018/09/17
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今年2月に新アンバサダーの就任を発表したDAZN(ダゾーン)。今シーズンから独占放映権を取得したUEFAチャンピオンズリーグの本大会開幕を間近に控え、現役で活躍するDAZNアンバサダーたちに大会の魅力や見どころなどを語ってもらった。インタビューの第4弾は、川崎フロンターレの中村憲剛だ。

37歳となった現在でも川崎Fの重要な選手として活躍を続ける中村憲剛。『Goal』での連載インタビュー「中村憲剛のMSN」のほか、現役選手でありながらも様々なメディアで「試合を見る眼」の鋭さを発揮している同選手に、UEFAチャンピオンズリーグについて語ってもらった。(聞き手:青山知雄)

――今シーズンからDAZNでUEFAチャンピオンズリーグの中継が始まります。中村選手はどんな価値がある大会だと見ていますか?

ワールドカップは国を代表した戦いで、チャンピオンズリーグはヨーロッパのクラブのナンバーワンを決める大会ですね。今や、ワールドカップと同じくらい世界の目が向く大会だと思います。出場する選手たちのレベルはもちろんですし、クラブの歴史やステータスという観点でもナンバーワンを決める大会なので、本当に見る価値は高いと思います。

――大会のレベルも高いですね。

現代サッカーの最先端にある大会ですし、世界の主流になるスタイルが生まれる大会でもあります。とにかく新しい発見があるんですよ。それは選手によっても、監督やチームによっても変わるので、見ていて飽きない。僕はどこかに何か新しいものが潜んでいるんじゃないかと思いながら見ています。

――印象に残っている過去の試合はありますか?

どちらもバルセロナ絡みなんですけど、一つは昨年3月のパリ・サンジェルマン戦で見せた大逆転勝利。もう一つは2008-09シーズン、準決勝セカンドレグのチェルシー戦です。

――パリ・サンジェルマン戦は世紀の大逆転劇でした。

アウェイの初戦で0-4で負けて、「もうダメかな」と思っていたら、ホームですごく劇的な展開で勝ち上がった(6-1でバルセロナが勝利)。本当にファン的には夢のような試合でした。普通に考えたらダメだと思うじゃないですか。ファーストレグの内容も良くなかったですし。

僕もサッカーをやってきているので分かるんですけど、ファーストレグを0-4で落として帰ってきたら本当に難しい。次のホームで1点取られたら終わりという状況で、開始早々にルイス・スアレスがゴールを決めた。ちょっと前のめりになって見ていて、3-0になったところで1失点してしまうんですよね。今度こそさすがにもうダメかなと思ったところで、ネイマールが直接FKを決めた。そこからは立ち上がって見ていました。ネイマールのクロスをセルジ・ロベルトが決めた瞬間、早朝にもかかわらず大声が出ましたね。家族に「うるさい」って言われました(笑)。

これだけの逆転劇は起こらないと思えるくらいでしたけど、この試合があってからその後、前半やファーストレグで大差がついても、セカンドレグで巻き返すチームが出てきたんですよ。それだけのパワーを与えてくれた試合でした。あくまで2試合トータルの戦いであることを強烈な印象として残したゲームだったと思います。

――もう一試合についても詳しく教えてください。

アンドレス・イニエスタが最後にミドルシュートを決めて勝った(2008-09シーズンの準決勝セカンドレグ)チェルシーとのアウェイゲームですね。

ホームでスコアレスドローに終わって、アウェイで先に点を取られてしまって、相手のフース・ヒディンク監督に“バス”を置かれたんですよ。「バスを置く」というのはペナルティエリア内で大人数をかけて守るという意味で、もうすごく極端な守備シフトを敷くことなんですけど、それだけ引いて守られる中でバルセロナが攻めあぐねて、しかも左サイドバックのエリック・アビダルが退場になった。正直、試合を見ながら「これはダメだ…」と思っていたんですけど、本当にラストプレーというところでイニエスタがすごいコースにミドルシュートを決めたんです。

本当に爽快でしたし、何よりイニエスタが決めたのが劇的すぎて、ものすごく記憶に残っています。ジョゼップ・グアルディオラ監督がピッチサイドをダッシュして喜んでいたんですけど、僕も一緒に走りたい気持ちになりました(笑)。

――今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの見どころはどこだと思っていますか?

ポイントのひとつとして、ワールドカップ後の大会になるというところですよね。ワールドカップで価値を高めた選手がビッグクラブに行くこともあるでしょうし、大会期間中に移籍が決まった選手も何人かいました。監督が代わったクラブもありますし、いつになく動きが多くなると思うので、すごく楽しめる大会になるのかなと。各国の代表チームや選手たちが4年後のワールドカップに向けて新しく走り出すので、その最初のビッグトーナメントとして本当に見どころが多くなると思います。

――注目しているチームはありますか?

3連覇中のレアル・マドリーには注目しています。監督とエースが同時にいなくなったわけですからね。ジネディーヌ・ジダン監督がクラブを離れて、クリスティアーノ・ロナウドもユヴェントスに移籍してしまった。ジダンの後任にはスペイン代表を率いていたジュレン・ロペテギ監督の就任が決まりましたが、新しいエースを誰にするのかはすごく興味深い。ここの動向次第でヨーロッパサッカーの流れが変わりかねないですから。

3連覇していたチームで、これだけの変革が起きることは本当に珍しいと思うんです。やはりいい時期は長く続かないんだと思いましたし、新しいチームが感じるプレッシャーも生半可なものじゃないはず。新監督にとってはすごく重大な仕事になりますし、4連覇を目指すチームにおいて誰がエースの役割を果たすのか、それとも果たせないのかは、すごく注目しています。

――ずっとUEFAチャンピオンズリーグを見てきた中で、今シーズンの楽しみ方を挙げるとすると?

個人的にはバルセロナが好きなんですけど、毎年各グループごとに色があるので、フラットな目線で見るようにしています。まず組み合わせがすごく気になりますよね。

チームごとに見ていくと、新しく来た選手がフィットするのかは気になるところ。特に今年はワールドカップで活躍した選手がチャンピオンズリーグでも結果を出せるのかが気になると思うんです。本当にいろいろなチーム、クラブ、選手によって見方が変わる。そういう意味では今大会は何の気なしに見ていっても、のめり込んでいくんじゃないかなと思います。

――リアルタイムではさすがに見ていないですか?

生で見てしまうと、さすがに本業に支障をきたしてしまうので(笑)。ただ、今までは録画して、結果や情報を入れないようにして見てきました。新シーズンからDAZNで見られるようになるのはうれしい。目が覚めてすぐ、誰にも邪魔されずに布団の中で横になりながら見るかもしれないです。

――先ほどイニエスタ選手(ヴィッセル神戸)の名前が出ましたが、フェルナンド・トーレス選手(サガン鳥栖)も含めて、彼らのような世界トップクラスのプレーヤーが日本に来る意義やメリットについてどのように考えますか?

まず選手としてお答えすると、同じフィールドでJリーグの選手ができる価値はすごく高いと思います。

目の前で対峙することもそうですし、今まではテレビ画面でしか見られなかった選手と同じ目線で戦えることで、いろいろなヒントや気付きを与えてもらえると思います。サッカーはチームスポーツですが、(個としての)彼らに勝たなきゃいけないわけですから。そういう意味では自分たちのレベルを上げていかなければならないし、それぞれのチームにスタイルがある中で、彼らに対して各チームがどう対峙するのか、すごく興味があります。

個人的にはイニエスタにボールに回させないで神戸に勝ちたいという気持ちがメラメラと。「イニエスタ、神戸入り」のニュースを最初に聞いた時、まずそう思いました。

――Jリーグのお話も少し。川崎フロンターレにとっては連覇を目指すシーズンになっています。簡単に前半戦を総括していただけますか? ※インタビューは7月21日に実施

ACL(AFCチャンピオンズリーグ)と並行しながらの戦いだったので、前半戦は苦しい時期もありました。もちろん首位で折り返せれば一番良かったんですが、最終的に悪い位置にはつけていないと思いますし、勝ち点差も詰まってきているので、まだまだ何が起こるかは分からないと思います。ここからしっかり連覇に向けて巻き返したいですね。

昨シーズンはもう少し悪い順位からスタートして優勝していますし、そういう成功体験は自分たちにもある。とにかく前を向いて一つひとつ勝っていく。それだけだと思います。

――連覇達成のポイントはどこにあると考えますか?

日本の夏はすごく厳しいし、タフな戦いが続くので、やっぱりメリハリはすごく大事だと思います。そういう意味では先制点が非常に重要だと思いますし、とにかくずっと集中しているのは、かなり難しい状況になるとは思うんです。そこでどれだけ勝ち点を取りに行けるのか。本当に総合力の戦いになってきますので、とにかく日頃の練習からチームが同じ方向を向いて、一丸にならないと戦い抜けません。

夏場をしっかり乗り越えなければ終盤戦にいい位置で戦えないので、とにかくみんなで勝ち点を取ることだけに集中していきたいと思います。

――そんな中、ご自身はどのようなパフォーマンス、ゴールを見せていきたいですか?

やはり自分に課せられている役割が得点に絡む仕事であることは重々承知しています。チームを勝たせるというポジションでもあると思うので、とにかくケガをすることなく、残り全試合出ることができるように頑張ります。

――ワールドカップ後のJリーグも盛り上げていきたいですね。

やっぱりあれだけ日本代表が熱い戦いを見せて、その熱を持ってJリーグに目を向けてくれる人も確実にいると思います。そういう人たちに「Jリーグも面白いな」と思ってもらえるようなプレーを僕たちはしなきゃいけない。

イニエスタやトーレスが来て世界的にもJリーグが注目されていますし、こんなチャンスはなかなかない。やっぱりJリーグでプレーする選手一人ひとりが責任感を持つことが大切です。「自分たちが日本を強くするんだ」という気持ちを持ってプレーしたい、そしてプレーしなければならないと思います。

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