■セリエA第7節 ミラン 0-2 ローマ
ローマ:ジェコ(72分)、フロレンツィ(77分)現地時間1日、イタリア・セリエA第7節が行われ、勝ち点で並ぶミランとローマの一戦は、2-0でローマが完封勝ちを収めた。
ともに勝点12で並ぶライバル同士(ローマは1試合消化が少ない)。ユヴェントスとナポリとの勝ち点差は6と、優勝を狙う上ではこれ以上離されるわけにはいかない。その意地と意地とのぶつかり合いが、立ち上がりからピッチの上でも表現された。
球際で非常に激しくぶつかり合い、互いにファイナルサードのところで守備陣が体を張って決定機を作らせない。案の定、チャンスはミスから生まれる。
17分、GKジャンルイジ・ドンナルンマのキックミスをケヴィン・ストロートマンが拾ってロングシュートを狙う。これはゴール右へと外れたが、こういったミスがない限り得点の気配がしない試合展開となっていた。
すると30分、ローマはストロートマンがロレンツォ・ペッレグリーニとの負傷交代を強いられる。このアクシデントによる交代につけ込みたいミランだったが、この交代が試合展開に影響を与えることはなく、スコアレスのまま後半へ。
後半は立ちがりからホームのミランがローマゴールに迫る場面が続く。62分、ハカン・チャルハノールのクロスをファーサイドのレオナルド・ボヌッチが頭で落とす。これはDFに阻まれるが、こぼれ球をボヌッチ自らボレーで押し込むと、強烈なシュートはGKアリソンが横っ飛びでセーブした。
その後もアンドレ・シウバ、ニコラ・カリニッチ、ファビオ・ボリーニが絡んで攻勢を続けるミランに対し、ローマも我慢の時間帯を耐えつつ虎視眈々とカウンターを狙う。
迎えた72分、中盤でペッレグリーニが粘ってエディン・ジェコへとつなぐと、ミドルレンジから右足を一閃。これがブロックに入ったアレッシオ・ロマニョーリに当たってゴール右隅へと吸い込まれ、守勢に回っていたローマが先制する。
さらに77分には、ジェコのポストプレーからオーバーラップして受けたラジャ・ナインゴランが左足でシュート。GKドンナルンマがたまらずはじいたボールをアレッサンドロ・フロレンツィが押し込み、ローマが追加点を挙げる。
こうなると苦しいミランは80分、よくボールに絡んでいたチャルハノールが2枚目のイエローカードで退場。2点を追いかける展開で10人でのプレーを余儀なくされてしまう。
数的不利のミランは最後まで諦めない姿勢を見せたものの、コスタス・マノラスに代えてフアン・ジェズスを投入する磐石の交代策で逃げ切りを図ったローマが決定機を許さず完封勝ち。これでローマはリーグ4連勝を飾り、ミランはリーグ2連敗となった。