29日のリーガ・エスパニョーラ第7節、サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーはスコアレスドローで終わった。
チャンピオンズリーグ(CL)決勝で2度対戦するなどして、近年では欧州、ひいては世界でも最も権威のあるダービーになりつつあるスペイン首都ダービー。そのCLはどちらもマドリーに軍配が上がったが、一方リーガでのベルナベウでのダービーではアトレティコが3勝2分けと5年8カ月にわたって無敗を貫いている。
負傷でマルセロ、虫垂炎の手術でイスコを欠くことになったマドリーは、スタメンにGKクルトワ、DFカルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ、MFモドリッチ、カセミロ、クロース、FWベイル、ベンゼマ、アセンシオを起用(4-3-3)。一方でアトレティコはGKオブラク、DFフアンフラン、ヒメネス、ゴディン、フィリペ、MFレマル、サウール、ロドリ、コケ、FWジエゴ・コスタ、グリーズマンとほぼベストメンバーをピッチに立たせている(4-4-2)。
試合展開はこれまでと同じくレアル・マドリーがボールを保持して、アトレティコが堅守から速攻を仕掛けるというもの。だが史上最高の陣容を揃えたとされるアトレティコはボールを保持した際に華麗なパス回しでもって中央突破を仕掛けて、カウンター一辺倒のチームではなくなったことをアピール。これまで以上にマドリーゴールへと迫った。そして18分にはコケのスルーパスからグリーズマンが最終ラインを抜け出しシュートまで持ち込むが、ボールは飛び出したクルトワの頭に当たって枠を外れている。
対するマドリーはボールこそ保持するものの、アトレティコの堅守相手にモドリッチ、クロースから前線にボールがつながらない。得点の匂いを感じさせたのはセットプレーで、セルヒオ・ラモスがヘディングシュート、ベイルが左足のボレーからゴールをうかがったが、どちらも決め切ることはできなかった。一方、守りながらも余裕があるように見えるアトレティコは38分、今度はD・コスタが最終ラインを突破したものの、またもクルトワの好守に遭っている。
ハーフタイム、ロペテギ監督は負傷したのかベイルを下げて、代わりにセバジョスを投入。この交代に伴いベンゼマ、アセンシオを2トップとする4-4-2にシステムを変更した。一方のシメオネ監督は60分、レマルの代わりにアンヘル・コレアをピッチに立たせている。
マドリーはセバジョスの存在が中盤と前線のつなぎ役となって攻撃が活性化。前半より深いところまで攻められるようになる。そして66分にはクロースの横パスからアセンシオがペナルティーエリア内フリーでボールを受けたが、これはオブラクのセーブに遭った。対するシメオネ監督は68分、D・コスタをトーマスに代えて選手の並びを変更。2ボランチをロドリ&トマス、サイドハーフをコケ&サウール、2トップをグリーズマン&A・コレアとしている。
終盤に入るとまずマドリー、次にアトレティコと順にボールを保持して攻め込んだが、やはりゴールを割るまでには至らない。ロペテギ監督は82分に2枚目のカードを切り、モドリッチとの交代でルーカス・バスケスを入れ、一方のシメオネ監督はその2分後にロドリをカリニッチに代えて交代枠を使い切った。ロペテギ監督はさらに87分、ベンゼマをピッチから下げて、ついにヴィニシウスを公式戦デビューさせる。観客は存在感のなかったベンゼマにブーイング、ヴィニシウスに喝采を送っていた。
後半アディショナルタイムにはホームのマドリーが意地の猛攻を見せたものの、結局、ゴールは決まらずに試合終了のホイッスルが吹かれている。ベルナベウの観客は収穫なしとみなして、試合終了の前からぞろぞろと帰路につき、一方のアトレティコは6年連続でベルナベウから勝ち点を持ち帰った。
この結果リーガ上位は、同日にアスレティック・ビルバオと引き分けたバルセロナが勝ち点14で首位、マドリーが勝ち点14で2位につけ、勝ち点12のアトレティコはエイバルに勝利したセビージャと勝ち点1差で4位に位置している。
■試合結果
レアル・マドリー 0-0 アトレティコ・マドリー
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