マンチェスター・Cの“一強体制”を止めるチームはどこだ?プレミアリーグ新シーズンを大予想

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いよいよ開幕を迎えるプレミアリーグ2018-19シーズン。豊富な資金力を武器に世界中からスーパースターがやってくる、世界最高峰のリーグだ。そんなスター軍団たちがしのぎを削る中で、大注目の優勝争いの本命は? ダークホースとなりそうなチームは? そして日本人選手たち? 徹底予想してもらった。

■絶対王者シティ。対抗馬は大型補強のリヴァプール

近年、他の欧州トップリーグに比べれば群雄割拠で優勝争いが読みにくかったプレミアリーグだが、新シーズンに関しては正真正銘の“一強”がいる。昨季、片っ端からリーグ新記録を塗り替えて優勝したマンチェスター・シティである。ここ10年ほど連覇を達成したチームは出ていないが、プレミア史上最強との呼び声も挙がる今のペップ・シティなら、シーズンを通じて“通常運転”さえできれば連覇はそう難しくない。

この夏、目立った補強はレスターから獲得したリヤド・マフレズのみ。大型投資をした1年前とは打って変わって静かな夏だった。だが、それも自信の表れだ。主力は軒並み残っており、ここにリーグで数少ないゴール&アシストのダブルニ桁を狙えるマフレズを加えたことで、レロイ・サネとラヒーム・スターリングの両翼に強力なプラス1が加わったことになる。昨季はサネの負傷離脱時にやや層の薄さが露呈したポジションが埋まり、質・量ともに申し分ない陣容になった。

そんな絶対王者の打倒を目指すのがビッグ6のその他5クラブになるわけだが、一番の対抗馬になりうるのはリヴァプールだろう。シモン・ミニョレとロリス・カリウスがファンの期待を裏切り続けてきたGK陣に、ローマから6700万ポンドで(約96億円)アリソンを獲得。中盤にはユルゲン・クロップ監督のお気に入りであるライプツィヒのナビ・ケイタと、CL経験豊富なモナコのファビーニョが加入。前線にもモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノに次ぐ“第4の男”としてジェルダン・シャチリを加えるなど抜け目ない補強が光った。

また、彼らは2年に一度、1月に主力を抜かれる恐怖の行事だったアフリカ・ネーションズカップが来年より6月開催に変わった恩恵を最も受けられるチームでもある(何せサラー、マネ、ケイタを失わずに済むのだから!)。悲願のプレミア初優勝を狙うタイミングとしてはこの上ないシーズンと言えそうだ。

■優勝争い、3番手になりそうなのは……

Unai Emery Maurizio Sarri Arsenal Chelsea 2018-19

昨季2位のマンチェスター・ユナイテッドと3位トッテナムは、満足のいく補強活動ができず戦力は横ばいで、シティの牙城を崩すにはやや物足りない。ブラジル代表MFフレッジくらいしか即戦力を獲れなかったジョゼ・モウリーニョはいらだちを隠せず、W杯上位進出組の合流遅れもあって満足な準備もできず。開幕が「少し怖い」とまでコメントしている。一方、3季連続トップ3と安定感は折り紙つきのスパーズも、ファンが求める“それ以上”をねらうなら、一線級の補強が必要だった。その分の資金を費やした9月オープンの新スタジアムは楽しみだが、新しい住処にすぐ馴染めるかという点も含め、今季はチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保が現実的なノルマだろう。

代わり映えしないこの2チームよりも、新監督を迎えたチェルシーとアーセナルの方がサプライズの可能性を秘めている。

とりわけナポリからマウリツィオ・サッリ監督を迎えたチェルシーは、過去にカルロ・アンチェロッティ、アントニオ・コンテという前任のイタリア人監督がプレミア挑戦1年目で優勝していることもあり、その再現を期待するファンは多い。プレシーズンマッチを見るにまだ粗はあるが、新たな4-3-3システムでこれまでにないパスワークを見せる場面が随所にあった。アンカーに新司令塔のジョルジーニョ、インサイドハーフにダイナモのエンゴロ・カンテと、創造力のあるセスク・ファブレガス(またはロス・バークリー)、そして新加入のマテオ・コバチッチらが争う中盤3センターはなかなか魅力的だ。就任会見で「ボールを蹴る楽しさ」をキーワードに挙げ、コーチにクラブの英雄ジャンフランコ・ゾラを入閣させたサッリの攻撃的なスタイルなら、気難しいオーナーのロマン・アブラモヴィッチを満足させられるかもしれない。

また、22年のアーセン・ヴェンゲル体制に終止符を打ったアーセナルも、プレシーズンの仕上がり具合はまずまずに見えた。右SBエクトル・ベジェリンは、ウナイ・エメリ新監督について「ヴェンゲルは多くの自由を選手に与えたが、エメリはより戦術的ですべてがオーガナイズされている」と説明したが、ポゼッションというガナーズ流の基本はそのままに“イマドキ”の組織的プレッシングを植え付けようとするエメリの指導法や、永遠の課題とされてきた守備から増強していく移籍市場での振る舞い方を見るに、アレックス・ファーガソン後のユナイテッド&デイヴィッド・モイーズ体制と同じ轍を踏む失態は考えにくい(※編注:27年間指揮を執ったファーガソン氏退任後、後任にはモイーズ氏が就任。しかし、2013-14シーズンは7位で終わり、モイーズ氏は途中解任されている)。

■中小クラブのダークホースと、日本人3選手の挑戦

2018-08-09-premier

すっかり「6強14弱」の構図が色濃い近年のプレミアリーグだが、ビッグ6を脅かすチームがあるとすればどこだろうか? 上位常連のエヴァートンや、昇格組ながら中国資本をバックに大物をそろえるウォルヴァーハンプトンなども注目だが、ダークホース枠に推したいのはウェストハムだ。

東ロンドンの名門が新監督に迎えたのは、シティで優勝を経験したマヌエル・ペジェグリーニ。伝統的にファンが好む攻撃的なサッカーを体現できる指揮官だ。そしてチームには、ジャック・ウィルシャー、セリエA屈指のドリブラーであるフェリペ・アンデルソン、ウクライナ代表FWアンドリー・ヤルモレンコら実力者が多くやってきた。彼らがフィットした上で「ケガさえなければ代表クラス」のミハイル・アントニオやアンディ・キャロルといった既存戦力がちゃんと仕事を果たせれば、台風の目になれるはずだ。

ウェストハムと同じくトップ10入り、はたまたその先を狙うニューカッスル、レスター、サウサンプトンにはそれぞれ日本人選手がいる。中でも注目は、マインツからプレミアに参戦したニューカッスルの武藤嘉紀である。

昨季10位のニューカッスルは、ラファエル・ベニテス監督の下で堅守速攻を武器に戦うが、カウンターの仕上げを担うフィニッシャーを欠いていた。そこで目をつけたのが、ブンデスリーガのスモールクラブで少ないチャンスを生かしてきた武藤だった。ただ、クラブは武藤との契約後に新9番としてベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンも獲得しており、ストライカーの序列において武藤は2番手以降になりそうだ。それでも2トップや2列目起用も視野に、欧州屈指の熱気を誇るセント・ジェイムズ・パークの大観衆をゴールで沸かせてくれるだろう。

マフレズを売却したレスターは、その後釜として昨季2部で活躍したU-21イングランド代表MFジェイムズ・マディソンと、アルジェリア代表アタッカーのラシド・ゲザルを補強。ジェイミー・ヴァーディを最前線に置く4-2-3-1の2列目は熾烈な定位置争いが繰り広げられる。岡崎もそこに参加するわけだが、これまで培ってきたヴァーディとの相性の良さと持ち前のハードワークが、スタメン確保の重要なカギとなる。

サウサンプトンは、昨季に続いて残留争いに巻き込まれないことがまず最低限のノルマだ。クラブは今夏も吉田と同じポジションを補強し、2メートル近い長身が売りのデンマーク代表DFのヤニク・ヴェステルゴーアが加入した。4バックなら吉田、ヴェステルゴーア、ヴェスレイ・フートが2枠を争うことになるだろう。ただ、3バックなら今季もコンスタントに出場機会を確保できる。セインツでも古参になった吉田には、チームをリードしながら上位進出に貢献する姿を期待したい。

文=大谷 駿

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