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プレミア4季目で最大の壁…1年以上ゴールなしの岡崎慎司、状況は「ギリギリの線」【サムライたちの前半戦】

15:07 JST 2018/12/28
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白熱する欧州各国リーグ戦は前半戦の日程が終了。W杯イヤーの2018年は熾烈な戦いが各地で繰り広げられた。そんな世界最先端で戦う日本のサムライたちは、どのような前半戦を送ったのだろうか。『Goal』は、そんなサムライたちの戦いを振り返る。今回は、レスター・シティで苦戦する岡崎慎司の前半戦を評価する。

前半戦の評価:1.5(5段階評価)
立ち位置:FWのバックアッパー
公式戦出場記録:15試合出場0得点
後半戦の目標:移籍先を惹き付けるためにも、まずは約1年ぶりのゴールを。

出番の少なさに苦しんだシーズン前半戦だった。

プレミアリーグの折り返し地点となる第19節までの試合出場数は「12試合」。一見すると多いように思えるが、そのほとんどが2〜10分程度の途中出場であり、先発はわずか1試合しかなかった。シーズン前半戦の先発が1試合に終わったのは、レスター在籍4シーズンの中で最も少なく、岡崎としても不本意な5ヶ月間だったに違いない。

■苦戦の要因

苦戦の要因は、主に2つある。ひとつは、チームが推し進める「世代交代」だ。20代前半の若手選手が重宝され、32歳の岡崎はベンチ要員に成り下がった。今シーズン終了後に岡崎とクラブの契約が満了になることもあり、現状、チームの構想から外れている。

もうひとつは、監督交代によるチームの「プレースタイル変更」だ。岡崎を軸にしたプレッシングサッカーで、プレミアリーグの頂点に立ったのが3シーズン前。だが、昨シーズンから指揮を執るクロード・ピュエル監督は、ボールをしっかりとつなぐポゼッションサッカーに舵を切った。結果として、献身的なプレスで貢献した岡崎の重要度は薄れた。

出番の少ない現状について、岡崎は次のように語る。

「(自分は)練習要員みたいな感じで、たまに(出番の)チャンスがあれば、という状況。かなりギリギリの線にいると思います。契約をあと半年残して、『もしかしたら冬に(移籍の)噂がある』選手を使うより、やっぱり未来ある選手、契約が残っている選手を使うのは当然だと思う。そういう意味では、そんなに悲観はしていません」

チームは“生き物”と形容されることが多い。監督と選手構成によって姿や形を変え、新しい血(=補強)を取り入れることで進化していく。レスターも例外ではなく、ここ1年でカラーが大きく様変わりした。

しかも、このタイミングで、岡崎はレスターとの契約が切れる。来年4月で33歳の誕生日を迎える岡崎は、大きく揺れ動くレスターの変化の狭間にいるといっても過言ではないだろう。

■今冬の移籍は…

では、今後どのように推移していくのか。岡崎の考えは、「シンジ、退団へ」と報じた地元紙『レスター・マーキュリー』のインタビューの中に詰まっている。岡崎は次のように語った。

「今後について? 分からないし、今は多くを語れない。家族のようにレスターを愛している。だが、チームもクラブも変化していて、新しいことにトライしている。それは僕も同じで、なにか新しいことに挑戦したい。4年後のW杯に出場したいので、もう4年欧州でプレーする必要がある。欧州で新しい挑戦がしたい」

繰り返しになるが、レスターとの契約は今シーズン終了時までだ。岡崎としては、新しい移籍先が見つかれば、今冬にでもレスターを飛び出したいのが本音だろう。

しかし、冬の移籍は難しいのではないか。ひとつ目の理由は、レスター首脳陣の「シビアなマネージメント」だ。例えば、今季開幕前、MFアンディ・キングとDFダニー・シンプソンに戦力外通告がなされた。にもかかわらず、依然として放出していない。キングにいたっては、背番号を10番から37番に変更する強行措置をとっていながら夏の市場で放出せず、ここまでベンチ入りすらさせていないのだ。厳しい言い方をすれば、飼い殺しの状態が続いている。

おそらく、レスター陣営には、契約下にある選手を安い移籍金で売却する考えがないのだろう。市場価値程度の移籍金がオファーされれば、売却に応じる。だが、下回るなら契約下の選手なのだから手元に置いておく。これが基本的なスタンスのはずだ。

その証拠に、レスターには不可解な扱いを受けている選手が多い。先述の2選手に加え、ポルトガル代表MFのアドリエン・シルバは、ベンチにも入れない厳しい状況が続いている。彼の実力を考えれば、欲しているクラブは多数あるはずだが、夏の市場で売却しなかった。シルバの扱いからも、レスター首脳陣のシビアな経営方針の一端が垣間見える。

それゆえ、岡崎についても、契約下であることを理由に、今冬の放出は認めないのではないだろうか。

■求められるゴール

もうひとつの理由が、岡崎がゴールから遠のいていることである。トップチームで最後に得点を挙げたのは、昨年12月に行われたサウサンプトン戦。この試合で2ゴールを決めて4-1の勝利に貢献したが、それ以降、約1年にわたりネットを揺らしていない。

即戦力が求められる冬の移籍市場で、結果を出していないストライカーにオファーを出すクラブは、どうしても限られてくる。しかも、レスター側も冬に出すなら移籍金を求めるはずで、買い手としてはハードルが上がる。この2つの条件が重ならなければ、冬に移籍することはできない。

もしくは、他クラブにレンタルで移籍するオプションもあるが、岡崎が毎試合ベンチ入りしている状況を踏まえると、おそらくレスターは容認しないだろう。

現状、レスターが「若手育成路線」から進路を切り替えるとは考えにくい。さらに、選手とのコミュニケーションの問題から解任説が浮上したピュエル監督も、プレミアリーグのチェルシー戦とマンチェスター・C戦で連勝した今、その座は安泰だろう。

そう考えると、岡崎は契約満了となる今シーズン終了時まで在籍し、来夏に新天地に渡るシナリオが最も可能性が高そうだ。

岡崎としては、移籍先を惹き付けるためにも限られた出番の中でゴールを挙げ、最大限のアピールをしたいところである。

文=田嶋コウスケ(サッカーライター)

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