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バイエルンが夏の移籍市場で主役に?OBが「クレイジーなことをするだろう」と予想

バイエルン・ミュンヘンが今夏の移籍市場でビッグネームの獲得に乗り出すという。同クラブのOB、元ドイツ代表MFのメーメット・ショル氏は、バイエルン幹部は「クレイジーなことをするだろう」と意外な動きを見せることを予想している。

26日に行われたDFBポカール準決勝でボルシア・ドルトムントに2-3で敗れたバイエルン。1週間前にはレアル・マドリー相手にチャンピオンズリーグ準々決勝を敗退したところだが、カルロ・アンチェロッティ監督のドイツでの初シーズンはブンデスリーガ優勝の1冠で締めくくることになりそうだ。

バイエルンはこの結果をどう受け止めるのだろうか。ドイツ『ARD』でコメンテーターを務めるショル氏はドルトムント戦後、「責任者たちはこれからすべてを徹底的に再評価するだろう。監督とチームの関係、プレーヤーたちがクラブが目指す最大の目標を遂げるために貢献できるのか、分析するだろう。チームのフィットネス状態もその対象となる」とコメント。それらを持って「クラブは正しい決断に至るだろう」と話している。

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ショル氏はまた「バイエルンは良いシーズンを過ごしたと言えるかもしれないが、彼らが期待していたほどなシーズンではない」と同クラブにとって、国内リーグの優勝はもはや“最低基準”のみを満たしたことを意味すると示唆。チームの世代交代や補強の必要性ついて次のように続けている。

「(アーセナルFW)アレクシス・サンチェスがフランク・リベリやアリエン・ロッベンの後継者として報じられるのも無理がない。バイエルンが検討するべき選手カテゴリーだ。そして実際にそういったカテゴリーで考えるのなら、キングスレー・コマン、ドグラス・コスタ、レナト・サンチェスは現時点、クラブが目指す目標の達成に向けて、助けになっているのかを問わなければいけなくなる。私は彼らが助けになっているとは思えないんだ」

「リベリやロッベンの代役を務められる選手はこの世界にほんの数人しかいないが、バイエルンはその獲得に動くだろう。ウリ・ヘーネス(会長)とカッレ(カール=ハインツ・ルンメニゲCEO)はこの敗北を消化し、それからすべての分析に取り組む。そして彼らはクレイジーなことをするだろう。楽しみにしているよ」

バイエルンは過去にも期待以下のシーズンを過ごすと、夏の移籍市場に例年以上の大金を注ぎ込んでいる。リベリ、ミロスラフ・クローゼ、ルカ・トニなどを獲得した2007年夏、ハビ・マルティネス、マリオ・マンジュキッチ、ジェルダン・シャキリなどを獲得した2012年夏に続き、またも5年目となる今夏に“ビッグサマー”を過ごすことになるかもしれない。

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