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ジーコが語る”第二の故郷”日本とは…代表への思いも口に「日本で印象に残っている選手は…」

日本代表は10日、国際親善試合でブラジル代表と対戦し、1-3で敗れた。これに際し、両国に縁の深いジーコ氏が日本とブラジルの関係について語ってくれた。

「ブラジルサッカーは日本で常に賞賛されており、私や多くのブラジル人が関わったことで、ブラジルのような新しいプレースタイルが形作られました。ワールドカップまでにはまだ時間があります。全ての試合が常に学びの場となるでしょう」と日本代表の戦いに期待を寄せる。

2018 FIFAワールドカップ ロシア・アジア最終予選は、初戦で黒星を喫するなど苦しんだ日本。「しかし彼らは立ち直り、大きな困難の中でオーストラリア戦に勝利を収め、ワールドカップ出場を手にしました。監督と会った時に、欧州組の何名かはベストなパフォーマンスを発揮できないので使わなかったと言っていました。しかし、その中で彼らは結果を出しました」と日本の6大会連続出場を祝福した。

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■”第二の故郷”日本への思い

鹿島アントラーズでの選手時代から日本代表監督を退任するまで、15年間にわたって日本で過ごしたジーコ氏。「私は日本で素晴らしい日々を家族と過ごしましたし、いつ帰ってきてもブラジルの家にいるような気持ちになれます」と”第2の故郷”日本への愛着を語る。

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日本の代表監督としてブラジル代表と対戦した際には複雑な思いだったと振り返り、「代表監督退任の前年にブラジルと日本はコンフェデレーションズカップで対戦していますが、自分の国と戦うのはとても難しいことでした。国歌が流れだすと、特にそう感じます。しかし、それも仕事の一部ですし、私に求められていることです。とても素晴らしい経験でした」と胸中を明かした。

「とても重要な出来事が2つありました。1つ目は、2004年に中国で行われたアジアカップで、主催国との決勝を含む全ての困難を乗り越えて優勝したことです。我々は3-1で勝利を収めました。素晴らしい大会でしたし、我々は優れたサッカーをして勝ちました。もう1つは、12戦11勝という記録的な形でワールドカップへ導いたことです。あのような形でワールドカップに出場することは本当にクールなことですし、忘れられません」と日本代表チームへの思い入れを熱く語る。

その時代の印象に残っている選手としては中田英寿、稲本潤一、中村俊輔、高原直泰といった名前を挙げ、「彼らは質の違いを見せつけましたが、残念なことに、その全員が常にそろって出場することは難しかった。しかし、今はいい選手、クオリティの高い選手がそろっています」と太鼓判を押す。

「ですが、それでもまだ中田のような、我々を魅了する選手には遠く及びません。私にとって、中田は歴代で最も優れた日本人プレーヤーですし、本当の意味で特別な選手です」と中田へ最大級の評価を下す。「あの世代の選手たちを越えることができれば、ロシアで世界を相手に上へ行くことができるでしょう」と、現代表メンバーへの期待を込めて持論を展開した。

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