アジアカップメンバー23人発表。その顔ぶれから見える森保監督の狙いとは?

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©Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は12日、来年1月にUAEで開催されるAFCアジアカップ2019に臨む日本代表メンバー23人を発表した。

■順当なメンバー選考。想定外はケガ人のみ

いわゆるサプライズのない、順当なメンバー選考となった。実直な森保一監督らしい、誠実な選考となったとも言えるだろう。森保体制発足から主力をなしてきたコアメンバーが、そのままUAEの地へと向かうこととなった。

「現状のなかでベストな選手を選びました」

森保監督の選考理由は、これまでと同様にいたってシンプルだ。所属クラブでのパフォーマンスと、過去5試合の代表戦でのパフォーマンスをトータルに考え、2大会ぶりのアジアカップ優勝を成し遂げるための最適解を、そのリストに記したのだ。

想定外があったとすれば、ケガ人の存在だろう。立ち上げ時から招集されてきた三竿健斗(鹿島アントラーズ)をはじめ、11月のキルギス戦で結果を出した山中亮輔(横浜F・マリノス)、あるいは11月シリーズに招集しながら怪我で辞退した鈴木優磨(鹿島)ら、今季のJリーグで成長を遂げた若きタレントたちにも、チャンスを与えたい思いもあったはずだ。しかし、いずれも怪我を抱えており、招集することはできなかった。

■唯一とも言えるサプライズは浅野

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一方で11月シリーズにはケガで呼べなかった長友佑都(ガラタサライ/トルコ)と青山敏弘(サンフレッチェ広島)のベテランコンビが復帰。さらに、広島時代の教え子である浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)も9月以来となる代表復帰を果たしている。

今回のメンバーの中でサプライズと呼べるものがあったとすれば、この浅野の招集だろう。10月シリーズをケガで辞退したスピードスターは、所属クラブでの出番にも恵まれず、11月の代表戦には招集されなかった。しかし、森保監督自ら赴いた欧州視察で状態を確認すると、ここへきて出場機会を手にしたこともあり、招集に踏み切った。

「相手のディフェンスを突破するスピードは、今の代表に必要なだと思いました」

招集理由をそう語る森保監督が想定するのは、ジョーカーとしての役割だろう。現在の日本代表の攻撃軸を担うのは、大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、堂安律(フローニンゲン/オランダ)のカルテットであることに、もはや議論の余地はないだろう。しかしおよそ3週間で最大7試合を戦うアジアカップでは、総力戦が求められるのはもちろん、すでに十分なインパクトを放っている彼らに対する警戒も強まるに違いない。

一方で、これまでの親善試合ではこのカルテットと、サブメンバーとの実力差が指摘される状況にある。彼らの攻撃が手詰まりとなったとき、あるいは不測の事態が起きたとき、そのスピードで敵を置き去りにできる浅野の存在がクローズアップされる。

広島時代の好印象もあるだろう。戦況を打開できる切り札の存在は、短期決戦では欠かせないピースとなる。2011年の李忠成がそうだったように、森保監督の懐刀はアジア最強を決めるこの大会で、重要な役割を担うかもしれない。

■4年後を見据えた「成長と結果」の両立

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日本中に熱狂をもたらしたロシア・ワールドカップから、半年。当時のメンバーで今回招集されたのは、吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)をはじめ、わずかに9人。一方で東京五輪世代の堂安、冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)を含め、25歳以下の選手たちは11人を数える。いずれも世代別代表の経験があるエリートながら、A代表として国際大会を戦うのは、ワールドカップメンバーだった遠藤航(シント=トロイデン/ベルギー)を除き、初めての経験となる(その遠藤もロシアのピッチには立てなかった)。

森保監督は、このアジアカップを「成長と結果をつかみ取りたい」大会として位置付けている。

「経験の浅い選手たちがこのアジアカップを戦うということは、今後の日本代表にとって自信になる。今回招集できなかった選手たちも、今回良い戦いをすることで刺激を受けてくれれば、日本サッカー界の刺激にもなると思う」

代表チームを4年の周期で考えれば、立ち上げからわずか半年で臨む今回のアジアカップは、チームの土台作りの時期に重なる。完成形を求めるのではなく、あくまで4年後を見据えたチーム作りが必要とされるだろう。

例えば2011年。アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表は、早い段階でチーム作りが進み、アジアカップカタール大会では見事に優勝を果たした。しかし、史上最強とうたわれたチームはその後、メンバーの固定化が進み、新陳代謝が失われ、2014年のワールドカップ本大会では、ひとつの勝利も上げられないまま、ブラジルの地を去ることとなった。

森保監督が言うように、今回のチームが結果を出し、成長を遂げ、日本サッカー界全体に刺激を与える。そうやって新陳代謝を生み出すことは、4年後を見据えれば、有益なものとなるはずだ。

「成長と結果」の両立は、同義でもあり、相反するテーマにも見える。しかし、4年後のカタールを視野に入れながら、森保監督率いる日本代表は、UAEでその難解なミッションに挑む。

文=原山裕平

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