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世界経済を揺るがすイギリスのEU離脱。サッカー界にも影響が……

イギリスがEU(ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問う投票が23日に行われ、離脱票が多数を占めることが確実になったと『BBC』が報じた。これにより今後、イギリスは離脱に向けた手続きを進めるとみられる。

すでにポンド安が進むなど、世界経済に大きな影響を与えている今回の離脱問題――。サッカー界、特にプレミアリーグを取り巻く環境にどのような変化が出てくるのだろうか?

(EU離脱が決定すればプレミアリーグも対策を講じるだろうが)あくまでも現時点で考えられる懸念点を挙げていこう。

■移籍金など選手獲得にかかる費用の増加

すでにポンドが暴落しているように、ポンド安が進む可能性があり、それに伴う影響は様々な部分で出てきそうだ。

その筆頭が選手獲得にかかるコストの増加である。国外からプレーヤーを補強する場合……例えばポール・ポグバの価格が1億6000万ユーロ(約176億円)だとすれば、英国のクラブはポンド安の影響により、余計に3000万ポンド(約39億円)を支払わなければならないケースが想定される。

■選手流出の懸念

ポンド安が進みユーロが強くなった場合、EU加盟国のクラブにとってはプレミアリーグの選手を今までより安く購入できる。

反対にいうと、プレミアリーグのクラブにとって、選手が流出する懸念が増したことになる。

■ビザ問題

最も大きな影響が出そうなのが外国人選手の問題だ。

まず、EU圏のプレーヤーが外国人選手扱いとなれば、ビザを取得する必要性が出てくる。(あくまでも現状のルールなら)英国のビザを取得するためには基本的に各国代表チームで定期的に出場していなければならない。レギュラークラスであれば問題ないが、例えばレスターのエンゴロ・カンテ(※レスター加入時は代表歴なし)のように、代表歴がないプレーヤーとは契約できないことになる。

■18歳以下の選手との契約が困難に

EUから離脱することで18歳以下のプレーヤーとの契約も基本的には結べなくなる可能性が出てくる。そうなると、セスク・ファブレガスやポール・ポグバといった才能溢れる若手選手を“青田買い”することもできなくなる。

■二重国籍を保持する南米出身選手との契約も困難に

ヨーロッパの国籍を持っていれば外国人選手とは扱われなかった南米のプレーヤーが、外国人扱いとなる。よって、契約に影響が出てくる懸念がある。

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繰り返しになるが、これらはあくまでも現行制度と照らしあわせた際に浮かび上がる懸念点だ。今後、制度が変わる可能性は十分に考えられる。ただし、仮に大きな変化がないようであれば、繁栄を極めるプレミアリーグの競争力に「ストップ」がかかることになるかもしれない。

今後、プレミアリーグがどんな動きを見せるのか、そもそもイギリスのEU離脱に伴い、どのような影響が出てくるのか。サッカー界を見ていく上で、避けて通れない問題になりそうだ。

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