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PKという重要な局面を軽視したセビージャは、チャンピオンズリーグとリーガで高すぎる代償を払った。改善が必要なことは間違いない。

ペナルティスポットをめぐる過ちを反省することができなかったセビージャは14日、レスター・シティに0-2と敗れて自らチャンピオンズリーグの舞台から退場していった。

ホルヘ・サンパオリ監督率いるセビージャはレスターとの2試合で一つずつ獲得したPKをどちらも得点につなげることができないという異常事態に見舞われた。ファーストレグではホアキン・コレア、セカンドレグではスティーヴン・エンゾンジがそれぞれキッカーを務めたが、決してPKのスペシャリストとはいえない両者から放たれたシュートは、相手GKのカスパー・シュマイケルによっていとも簡単に阻まれている。

本来、ゴールが半分は約束されているはずのPKでネットを揺らせないということはチームにとって大きな打撃である。特に試合終了まで15分を切った頃に獲得したセカンドレグのPKを、エンゾンジが失敗したことは痛すぎた。あまりに慎重に放たれた弱々しいシュートによって、セビージャは試合の決着を延長戦に持ち込む機会を失ったのだから。

こうした今シーズンの度重なるPK失敗からある“仮説”を立てることができる。「セビージャは11メートルからのキックを軽視しているのではないか」と。

セビージャはピッチ上のあらゆるところでプロフェッショナリズムが求められるクラブだ。大きな情熱を持ちながら、データも駆使するサンパオリ監督は数多くのアシスタントを従え、練習でも試合でも、すべての選手のポジショニングを細かくチェックしている。だからこそ、PKのようなインプレーではない局面を軽視していることがより際立って見えるのだ。

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セビージャが今シーズンに獲得したPKは全部で10あるが、キッカーを務めた選手は9人に上る。そのうちゴールネットを揺らしたのはたったの4つだけで、バレンシア出身のビセンテ・イボーラのみが2度キッカーを務めた。このバレンシア人はスーペルコパ・デ・エスパーニャのバルセロナ戦で得たPKを失敗したが、リーガ・エスパニョーラのセルタ・デ・ビーゴ戦では試合終了直前の92分に自身のハットトリックを完成させる3点目をPKで沈めている。他にPKを成功させた選手は、ヨーロッパ・スーパーカップのレアル・マドリー戦のイェフヘン・コノプリャンカ、ラス・パルマス戦のパブロ・サラビア、グラナダ戦のウィサム・ベン・イェデルの3名だ。

他にもこの11メートルの距離に幸運を賭け、失敗した選手がいる。サミル・ナスリは0−0の引き分けに終わったビジャレアル戦で失敗し、ステファン・ヨベティッチもアスレティック・ビルバオ戦で得たPKをゴールという最良の形で活かせなかった。上記で言及したイボーラ、コレア、エンゾンジも失敗組だ。

サンパオリは「ピッチにPKのスペシャリストがいなかったため、エンゾンジが責任を負った」とレスター戦でのミスを擁護している。今シーズンPKで結果を残しているサラビアやベン・イェデルはスペシャリストと理解すべきだが、キングパワー・スタジアムではすでにベンチから決定的な瞬間を見守っていた。

数多くのPK失敗は深刻な事態を引き起こし始めている。セビージャがもしこの11メートルの距離からのシュートをより多く成功させていればチャンピオンズリーグから姿を消すことはなかったし、リーガでの勝ち点も2ポイント多く積み重ねていたはずなのだ。レアル・マドリーとバルセロナによるタイトルレースに割って入る可能性だってあっただろう。セビージャにとっては決して軽視すべきではないもので、PK失敗によって払った代償はあまりに高すぎる。

文=フランシスコ・リコ/Francisco Rico

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