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GOAL独占インタビュー By フェデリコ・カソッティ


『GOAL』のコラムニストとして、カルロ・アンチェロッティはその専門的な視点と今季のチャンピオンズリーグ(CL)への洞察を独占的にコラムやビデオで発信していきます。

カルロ・アンチェロッティ氏は、ディエゴ・シメオネ監督を「天才」だと称賛している。今シーズンのアトレティコ・マドリーがスタイル変更によって多少の困難を経験していると指摘しながらも、シメオネ監督がモチベーション管理の達人であることに変わりはないというのが氏の主張だ。

リーガエスパニョーラでは現在、首位バルセロナと4ポイント差での2位に位置しているアトレティコ。だが12試合で17得点しか記録できていない。欧州での調子も安定せず、ホームでベンフィカに敗れ、アスタナにもスコアレスドローに持ち込まれてしまった。

それでも、チャンピオンズリーグのグループCで2位につけており、水曜日にビセンテ・カルデロンで行われる試合で3位ガラタサライを破ればベスト16進出を確定させることができる。

これまではカウンターを中心としたスタイルを採用し、得点に関してはセットプレーに頼る部分も大きかったアトレティコだが、今シーズンはよりポゼッションを基礎に置いた戦いに挑戦してきた。

レアル・マドリー前監督のアンチェロッティ氏は、シメオネ監督の率いる選手たちはまだアプローチの変更に慣れている途中だとしながらも、監督のおかげでチームの士気はまったく低下していないと語った。



「シメオネの天才性は、どのチームを率いても、常にモチベーションのレベルを高く保てるところにある」とアンチェロッティ氏は『GOAL』に語った。

「シーズン開始時には、アトレティコの選手たちがリズムを維持できるかどうかという疑問も多少あった。心理面で大変なことではあるが、彼らはいつもリズムを維持することができている」

「どんな時にも選手たちのモチベーションを維持する術を知っていることがシメオネの強みだ。アトレティコの競争力の高さは、チームの堅実性の理由がある。相手に対して何かをプレゼントしてしまうことは絶対にないチームだ。最初の1分から常に決意を固めて戦っている」

「私がマドリーを率いていた時、アトレティコと戦う上での問題は、相手の高い集中力やリズム、フィジカルの強さ、守備の組織力といった面にあった。そういった部分のクオリティーこそが、いつもシメオネのチームの特徴だった。少なくとも今年まではね」

シメオネ監督はアトレティコをより洗練された攻撃型のチームに作り変えようとしているようだとアンチェロッティ氏は考えているが、その変化を完了させるためには時間が必要となることも指摘した。



「今年の彼らは少し変化してきた。昨シーズンと比較すると、もう少し困難を抱えるようになっているね。より美しいサッカーをプレーできるようにするため、自分たちの資質の方向性を変化させてきたんだ」

「技術的な面でより優れた選手たちを獲得し、これまでとは異なる道のりを歩んできたようだ。その中で何か失ってしまったものもあり、結果として少しばかり困難を経験している」

「ここ数カ月の彼らの戦いを見てきたが、より地面にボールをつけて戦うようになっている。アンヘル・コレアやヤニック・カラスコ、フェルナンド・トーレスなど新たな選手たちから最高のプレーを引き出せるようにするためだ」

シメオネ監督は2011年12月にアトレティコ監督に就任し、それ以来5つの主要タイトルを獲得するとともに、2014年チャンピオンズリーグ決勝にも進出。そこではアンチェロッティ氏の率いるレアル・マドリーに延長戦の末に敗れる結果に終わった。