コラム:チェルシー対マンU、直接対決の行方は?

ダイヤモンドは永遠だが…

John Terry - Ryan Giggs, Chelsea - Manchester United (PA)

ダイヤモンドは永遠とよく言われるが、その例えを打ち破り、チェルシーを首位の座から引きずり下ろしたいのが、マンチェスター・ユナイテッドである。

今シーズンからチェルシーの新監督に就任したカルロ・アンチェロッティは、ミラン時代を踏襲したダイヤモンド型のシステムをロンドンにもたらした。結果、プレミアでは2位に2ポイント差の首位、チャンピオンズリーグでもポルトを抑えてグループのトップと快走している。

8日、スタンフォード・ブリッジへ乗り込むユナイテッドとしては、確固たる信念を持つイタリア人監督のチームから何とか3ポイントを挙げたいところである。しかし、サー・アレックス・ファーガソンのチームは昨シーズン、いわゆるビッグ4同士の対戦では中盤のメンバー構成に苦しみ、結果を出せないときもあった。

そして今シーズンも、プレミア王者は世界が注目するビッグゲームでは脆い部分も露呈している。2週間前には、マイケル・キャリックとポール・スコールズのセントラル・ミッドフィールドがハビエル・マスチェラーノとルーカスの2人に屈し、アンフィールドでリヴァプールに敗れた。また、8月にホームでアーセナルを2-1と下したときも、中盤の2人の働きは乏しかった。

チェルシーのダイヤモンドを構成するメンバーで、ファーストチョイスと見られているのがマイケル・エッシェン、フランク・ランパード、ミヒャエル・バラック、ジョー・コールの4人である。バランスも良いし、スター揃いで手ごわい相手だ。

対するユナイテッドの中盤はチェルシーには劣る。経験豊富なスコールズとダレン・フレッチャーでさえ、ミッドウィークにはCSKAモスクワの無名の選手たちにキリキリ舞いだったし、昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でもバルセロナの魅力的な4人組に苦しめられたアンデルソンは、前半だけでピッチを退いた。

それでも日曜日、スタンフォード・ブリッジで結果を出すには、アンチェロッティが作ったタイトなシステムを破らなければならない。アントニオ・バレンシアとナニの調子がいまひとつなのを思えば、クリスティアーノ・ロナウドがいた昨シーズン以上に高いハードルである。

しかし、シーズン開幕を告げるチャリティーシールドでの結果(2-2)に、ユナイテッドサポーターは勇気づけられているはずだ。良い入り方をしたユナイテッドは先制に成功、60分前後までは試合の主導権を握っていた。

ディフェンダーに入ることが多いジョン・オシェイを中盤に上げるのも手だろう。複数のポジションをこなせるオシェイは2週間前、アウェーのCSKAモスクワ戦では実際に中盤で良い働きをしていた。

しかも、サー・アレックスはもう1枚、ライアン・ギグスという切り札を持っている。今年1月の対戦ではシーズンきっての活躍を見せ、ユナイテッドを3-0の勝利に導くとともに、当時チェルシーを率いていたルイス・フェリペ・スコラーリを窮地に陥れた。

週末に備え、ミッドウィークのCSKAモスクワ戦には出場しなかったギグスは、フレッチャーとのコンビで先発が予想される。18年前、ユナイテッドでデビューを飾ったときならば、背番号11がチェルシーの豪華メンバーを凌駕できるとは誰も思わなかっただろう。しかし、今のギグスにはそれだけのテクニックも経験も備わっている。

確かにダイヤモンドは永遠だが、一流もまた不滅。ウェールズの至宝がロンドンのスター軍団を困らせて、違いを見せつける可能性は十分だ。

マット・モナガン/Goal.com UK

 
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