コラム:ギグスこそプレミアを代表するバロンドール候補だ

ウェールズが生んだ偉大なウィンガー

PFA Player of the Year Awards 2009 - Ryan Giggs (PA)

18日、2009年のバロンドール候補30人が発表されたが、感傷でも何でもなく、ライアン・ギグスこそプレミアリーグを代表する候補者である。

もちろん本命はリーガ・エスパニョーラでプレーするリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドで、ギグスは彼らの後塵を拝している。それでも、フェルナンド・トーレス、スティーブン・ジェラード、アンドレイ・アルシャヴィン、フランク・ランパードを始めとして、プレミアから選出されたメンバーでギグス以上の活躍をしている選手はいない。ランパードは今シーズン、らしくないほどゴールが少ないし、トーレスとジェラードのリヴァプール・コンビも本来のプレーができていない。

昨シーズン、35歳にしてPFAプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したギグス。ベテランに対する功労賞というより、サッカー選手の寿命に関する常識を覆すほどの進化を選手たちからの評価された結果だった。

1991年、ギグスがマンチェスター・ユナイテッドでデビューしたとき、現在のチームメートであるナニやアントニオ・バレンシアはまだ小学生だったし、18年が経った今でもチームに対する貢献度ではギグスの足元にも及ばない。

出場した試合では毎回のようにマン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を見せているギグス。トッテナムに3-1と逆転勝ちした試合では反撃の狼煙を上げる1点目を奪ったし、4-3の熱戦をものにしたマンチェスター・シティとのダービーマッチでもオーウェンの決勝ゴールをアシストするなど、全得点に絡んだ。

昨シーズンのPFAプレーヤー・オブ・ザ・イヤー受賞には、長きに渡る活躍を評価された部分も多少はあっただろうが、今シーズンの場合、単純にプレーだけを見ても称賛に値する。

17日のボルトン戦でも第一級のプレーを披露。相手のサイドバック、サミュエル・リケッツを翻弄していた。ギグスがこれだけ好調なのは、一度は手放した左サイドのポジションを取り戻してからである。スピードが落ちたとの懸念に対しても、圧巻のパフォーマンスで答えを出している。

サイドのプレーヤーの場合、スピードがすべてだという考え方が一般的である。しかし、ごくまれにそれを補えるテクニックの持ち主ならば、たとえスピードがなくても十分やっていけるのだ。

イングランドでは高い評価を受けているギグスだが、これまで世界的な賞とは無縁。ウェールズが生んだ偉大なウィンガーに、ついにそのチャンスが巡って来た。バロンドールの発表は12月1日である。

マット・モナガン/Goal.com UK

 
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