コラム:マドリーとミランがヨーロッパで結果を残したい理由

CLでの直接対決も注目

2009/10/19 2:32:54

Drenthe, Raul, Kaka, Real Madrid, Tenerife (MARCA)
フォト・ギャラリー
拡大
Drenthe, Raul, Kaka, Real Madrid, Tenerife (MARCA)

関連リンク

チーム

レアル・マドリーが最後にチャンピオンズリーグを制した01-02シーズン、リオネル・メッシはまだ無名で、デイビッド・ベッカムはマンチェスター・ユナイテッド所属だった。誰もロマン・アブラモビッチの名前さえ聞いたことはなかったし、世界最高のプレーヤーはジネディーヌ・ジダンだった。

サッカー以外の出来事では、当時のアメリカ大統領はジョージ・W・ブッシュ。ハリケーン・カトリーナの来襲は予期されていなかったし、ダヴィンチ・コードはまだ世に出ておらず、ターミネーターはパート3が制作されていた。

ミランの場合、勝ったのは2007年5月と、ほんの2年半前のこと。当時カカーはロナウジーニョと世界最高のプレーヤーの座を争っていた。メッシはまだ駆け出しで、クリスティアーノ・ロナウドも今のようなスターではなかった。そしてレアル・マドリーはファビオ・カペッロの下、02-03シーズン以来のリーグ優勝を遂げていた。

とはいえ2年もあれば、サッカー界は様変わりする。ミランは03-04シーズンを最後にリーグ制覇から遠ざかっているし、昨シーズンはチャンピオンズリーグにさえ出られなかった。大黒柱のカカーはマドリーへ移籍してしまい、メンバーの質の低下も否めない。

マドリーとミランといえば、ヨーロッパで最も成功を収めているクラブ同士。理由は違うが、今シーズン、チャンピオンズリーグで絶対に成功したいという意味では、同じプレッシャーを抱えている。2億5000万ユーロ以上をかけてガラクティコ政策を推進したマドリーは、躓くわけにはいかない。一方のミランは急速な凋落を止めるには、ヨーロッパで勝つしかない。

レアル・マドリーは「世界で最も有名なブランド」だから、「毎シーズン、すべてのタイトルを取る義務がある」と本気で思っているフロレンティーノ・ペレス会長。栄光に刺激され、DNAに成功が刻まれているクラブにとって、最後にヨーロッパの頂点に立ったのが2002年というのは、あまりに昔すぎる。

だからこそ会長はヨーロッパの覇権を取り戻すべく、ロナウド、カカー、カリム・ベンゼマ、シャビ・アロンソといったガラクティコを連れてきた。マドリーにとって、とりわけペレス会長にとっては、いくらかかったかは大した問題ではない。

ジダンやルイス・フィーゴを擁して最後にその壁を突破した後、ここ5年間はベスト8入りを逃している。ペレス会長がこの夏、大金を投じたのは、リーガ・エスパニョーラで勝つためだけではない。神から与えられた場所、つまり世界の中心へと戻ることも当然、視野に入れている。

会長は世界の人に憧れられている自分たちが、一方で同じ数の人に嫌われていて、そういう人たちが自分たちを蔑むチャンスを待っているのは十分、分かっている。

つまり、レアル・マドリーは成功を義務づけられていて、失敗すれば集中砲火を浴びる運命だ。

ミランはどうか。3000万ユーロのショーはすでに議論の価値すらない、退屈なものになってしまっているのかもしれない。このコラムを書いている時点でミランはセリエAで12位、魔法でも使わない限り、レオナルドのチームがスクデットを獲得するのは難しい。

2003年から2007年まで、チャンピオンズリーグの舞台では最強だったミラン。決勝に3度進出、そのうち2度は優勝した。その間も、国内では主導権を握れていなかったが、ヨーロッパでの好成績によって大目に見られていた。しかし、長期的なビジョンを欠いていたせいで、今やここ25年でワーストのチームへと成り下がった。こうなると、得意のヨーロッパで頑張る以外に道はない。

だからと言って、ミランがチャンピオンズリーグで優勝できるとは思えない。21日と来月3日に行われる第3節、第4節で、レアル・マドリーに連敗するようなことがあれば、グループリーグ敗退の恐れすらある。それでも、リヴァプール同様、国内よりヨーロッパで評価を高めてきたミランとしては、その舞台でベストを尽くす以外、破滅を防ぐ方法はないのだ。チューリッヒ戦を観る限り、残念ながらそれも難しそうだが…。

サバンカール・モンダル/Goal.com

 
 
広告
広告
 
 
広告