コラム:苦戦のポルトガル、疑問が膨らむケイロスの手腕
残り3試合で3連勝と帳尻を合わせたが…
2009/10/17 2:49:15
欧州予選・最終戦までもつれたものの、何とか2位をキープし、プレーオフ出場権をつかんだポルトガル。サポーターは神様に感謝し、祭壇のロウソクをようやく吹き消すことができた。
始まる前は願ってもないグループに振り分けられたはずだった。シード権のおかげで、いわゆるヨーロッパの強豪と同組に入らずに済んだからだ。しかし、簡単に突破できると目されていたグループで、ユーロ2004の準優勝チームは苦戦を強いられた。
カルロス・ケイロスの下、ポルトガルは混乱を極めていた。1年あまりのあいだに40人もの選手を招集し、何度も戦術を変えたが、その過程で大事なポイントをことごとく落とした。実際、予選終盤にブラジル生まれのストライカー、リエジソンが代表入りするまでは、ケイロスはしっくり来る戦い方を見つけられずにいた。
長いこと不本意な成績が続いた後、残り3試合で3連勝と帳尻を合わせたポルトガル。ただ、ヨーロッパの強豪とは言えないチームに勝っただけで、本当に良くなったと思っていいのだろうか?
事実、ポルトガルはトップ通過のライバルと見られていたデンマークとスウェーデン相手の4試合では1勝も挙げられなかった。また、ワールドクラスのチームとのゲームでは、昨年11月の親善試合でブラジルに2-6と惨敗している。
このため、国内では多くの人がケイロスの手腕に疑問を持っている。確かに若手主体のチームにとっては良い監督で、ワールドユース(現U-20ワールドカップ)では過去2度も優勝しているが、フル代表となると、彼のやり方に対して納得できることより腑に落ちないことのほうが多い。
なかでも議論の的となっているのが、メンバー選考での頑なさ。例えば、ラウル・メイレレスやデコといった調子を落としているメンバーを使い続けている。あるいは、本来センターバックのペペを守備的ミッドフィルダーにしたり、左サイドのドゥダを左サイドバックにしたりと、慣れないポジションで起用している。
いろいろ試していたのかもしれないが、ここからはそんなことはしていられない。南アフリカ行きの切符をかけたプレーオフでは、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アイルランド、ウクライナの4チームのうち1つと対戦することになる。
ケイロスがこのまま自らのメンバー選考を貫くのか、みんなが納得できる選手を使うのかは、現時点ではまだ分からない。確かなのは、どこと対戦するとしても、ポルトガルサポーターが神様の力も借りたほうがいいことだけである。
ルイス・ミラ/Goal.com
