コラム:危機的状況のアトレティコ・マドリー

公式戦7試合未勝利と低迷

2009/10/03 13:45:37

Dealbert, Kun Aguero, Valencia, Atletico Madrid (MARCA)
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Dealbert, Kun Aguero, Valencia, Atletico Madrid (MARCA)

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降格ゾーンに沈んだり、序盤の数試合で勝てなかったりするチームは、だいたい予測がつく。リーガ・エスパニョーラの場合も、下の方にいるのは普通ならトップリーグの水に慣れるのに苦しんでいる昇格組だ。あるいは前のシーズンもギリギリで残留を果たしたチームが、勝ち方を模索しているケースもある。

ただ、いくら期待を裏切りがちなクラブとはいえ、昨シーズン4位でフィニッシュし、2シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場を決めたアトレティコ・マドリーが、18位にいるのは予想外である。ここまで公式戦7試合、リーガでは5試合で勝ち点3、チャンピオンズリーグでは2試合で勝ち点1しか挙げていない。これではアトレティコのエンリケ・セレソ会長が「クラブは危機的状況にある」と公言したのも不思議ではない。

もちろん、スランプは経験済み。昨シーズン(2009年の年初)、6試合勝利から遠ざかったアギーレ前監督が解任されている。成績不振が理由だったが、この判断には疑問の声も上がった。エースのフォルランでさえ「解決策としてアギーレ監督のクビを切るのは簡単だっただろうけど、不振は監督のせいじゃない。責められるべきは僕ら選手だ。良いプレーができていないし、ミスもすごく多い」とコメントしていた。

それにもかかわらず、新監督としてアベル・レシノが招かれ、チームは終盤の追い上げで4位に入り、チャンピオンズリーグ出場権を手にした。選手たちが本来のプレーを取り戻したからだ。

ところが、昨シーズン終盤の好調を新シーズンにつなげられなかったアトレティコ・マドリー。もちろん、新戦力も加わり、まだチームとして完成していない現時点で結果を出せないより、1月から2月にかけて6試合勝てなかった方が罪は重い。

しかし、新戦力を加えた(しかもアトレティコには劣るメンバーを補強した)デポルティボ、マジョルカ、アスレチック・ビルバオといったチームが、アトレティコよりずっと良いスタートを切っているのも事実だ。

ビッグクラブから誘いがあったフォルランとアグエロが残留、主力を放出せずに済んだアトレティコ。しかも、ゴールキーパーのセルヒオ・アセンホ(招集拒否が認められず、U-20ワールドカップに出場中)、ウルグアイ人のセンターバック、レアンドロ・カブレラ、ベティスのレジェンドであるフアニート、キーパーのロベルト・ヒメネス(ポルト戦で負傷して全治1カ月)が新戦力として加わり、レンタル移籍先のマジョルカで活躍したホセ・マヌエル・フラードとクレーベル・サンターナ、同じくラシン・サンタンデールからフアン・バレラ、ベンフィカからホセ・アントニオ・レジェスが復帰した。

このようにメンバー構成を見れば、上位にいない方が不思議だ。フォルランをはじめ、選手たちはまた「自分たちの責任だ」と言うかもしれないが、そもそもチームをまとめ、結果を出すために監督は雇われている。

その証拠にウナイ・エメリ監督は、多額の負債を抱えて一時は選手への年俸の支払いすら滞ったバレンシアを率い、チャンピオンズリーグ出場まであと一歩という結果を残した。

繰り返しになるが、チームをまとめ、勝利をもたらすのが監督の仕事だ。アトレティコには力のあるメンバーがそろっているし、フォルランとアグエロというワールドクラスのプレーヤーだっている。

第5節を終えた時点で、トップに並ぶレアル・マドリーとバルセロナに勝ち点12も差をつけられてしまったアトレティコ・マドリー。チャンピオンズリーグでもグループリーグ突破に暗雲がたちこめている。

ポルト戦の結果を受け、「何があろうと、レシノはここにいる」と信頼を寄せたセレソ会長だが、レシノ監督が早く勝利を挙げなければ、会長が心変わりする可能性は否定できない。たった1カ月で危機的状況になったシーズンを取り戻すために、奮闘するはずだ。

Cyrus C.Malek,Goal.com

 
 
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