コラム:ロナウドはマドリーを10度目のヨーロッパ王者へと導けるのか?

チューリッヒ戦で再確認できたロナウドの輝き

2009/09/19 16:18:33

Cristiano Ronaldo, Real Madrid, Zurich (MARCA)
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Cristiano Ronaldo, Real Madrid, Zurich (MARCA)

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ロナウドがこの2点をきっかけにクリスマスまでゴールを量産できたとしたら、チューリッヒのキーパー、レオーニのもとには、「CR9」から感謝の言葉で一杯のクリスマスカードが届くはずだ。ロナウドだけではない。レアル・マドリーの監督からもGMからも窮地を脱する手助けをしてくれてありがとう、とのメッセージが送られてくるに違いない。

マドリーにとって、それは自ら招いた窮地だった。このままでは9400万ユーロもの大金を投じてビッグネームを獲得したのは間違っていたと結論づけられる恐れもあった。

バルダーノGMがロナウドは自らの移籍金額にナーバスになっていると示唆したのは先週のこと。また、ポルトガル代表のスターに近い関係者もロナウドが不安を抱えているかもしれないと認め、代表がワールドカップ予選で振るわないのも気に病んでいるとしていた。このような状況に、ペジェグリーニ監督からは「もう少し待ってやってくれ」と擁護のコメントも出ていた。

しかし、スペインのメディアの半数はアンチ・マドリーということもあり、ロナウドは見せ物にすらならないショー用のポニーだと集中砲火も始まっている。一方、残り半分のメディアは目を見張るような活躍を見せてもらっていないこともあり、反論できず。すぐにでも真価を発揮してくれると信じ続けているだけだ。

先週末のエスパニョール戦では後半から出場、カウンターからGKカメニの股間を抜くゴールを決めたロナウド。チームも3-0と勝利を収めた。これでリーガ・エスパニョーラでは2試合連続ゴールだが、マンチェスター・ユナイテッド時代のような存在感はなく、トリッキーなプレーに走っていた。

マドリーにとって、今シーズンのターゲットは通算10度目のチャンピオンズリーグ制覇。01-02シーズンに9度目の優勝を果たしてから、ここ数シーズンは足踏みが続き、過去5シーズンはリヴァプール、ローマ、バイエルン、アーセナル、ユヴェントスにいずれも決勝トーナメント1回戦で敗れている。

英国BBCのサッカー番組『Football Show』で元マドリーのブトラゲーニョは、ペレス会長がこの夏これだけの大型補強をしたのは、プレミア勢がチャンピオンズリーグを席巻している現状を打破したいからだと説明した。しかも、決勝の舞台がサンチャゴ・ベルナベウなのを思えば、マドリーが今シーズンにこだわるのも納得である。来年の5月、自分たちが脇に回り、連覇を狙うバルセロナが決勝まで残ってベルナベウに乗り込む姿など、マドリーにとっては悪夢以外の何物でもない。

だからこそ、ロナウドを獲得したのだ。プレシーズンや開幕後ここまでのプレーに本人がナーバスになったり、不安を感じていたりしたとしても、チューリッヒ戦でのパフォーマンスのおかげで、みんなロナウドがまだ輝きを放てると再確認できた。メッシやイニエスタ同様、やはりピッチの上で何かを起こせる選手なのだ。

実際のところ、2本のフリーキックはレオーニにセーブされるべきものだったし、特に2本目は止められるコースだった。しかし、ロナウドのセットプレーにはどんなキーパーにも恥をかかせることができる力があるのも事実だ。これでチャンピオンズリーグでは通算18ゴールと、メッシを1つ上回った。加えて、メッシとは違って、空中戦も得意。5- 2で勝利を収めたチューリッヒ戦では、ゴール前での高さのあるヘッドをきっかけに、イグアインのお膳立てからラウールがゴールするシーンもあった。

今は、トリッキーなプレーで自滅してしまっている感もあるが、あのまたぎやフェイントで相手を苦しめる日も来るはずだ。さらにロナウドの最大の売りは、イングランドのビッグ4のうちビッグ3との対戦で威力を発揮して来たこと。ユナイテッド時代はライバルたちを随分苦しめて来ただけに、再び同じようなダメージを相手に与えるチャンスを本人も心待ちにしているはずだ。

チャンピオンズリーグでマドリーのライバルとなるチームが、レオーニのプレーを不満に思っているのは間違いない。彼のサポートによって、ロナウドがギャラクティコの一員としての自信を取り戻したかもしれないからだ。精神的にひと息つけたロナウドが、カカー、ベンゼマ、シャビ・アロンソといった豪華メンバーと組めば、レアル・マドリーの勢いはもう止まらない。

そんな彼らを止めようと立ちはだかるのが、バルセロナ、インテル、チェルシーであり、ロナウドの古巣ユナイテッドだろう。

Ashish Sharma,Goal.com

 
 
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