ペナルティエリア内で決定機をGKが阻止!退場?警告? サッカーの新ルールを知っていますか

Q1、ペナルティエリア内で相手FWがGKと1対1の状況。このままでは確実に1点が入ってしまう大ピンチでGKがゴールを阻止。GKはボールに向かっていったが、相手FWが倒れてしまった。この時、GKに対するレフェリングで正しいものは、次のうちどれでしょう?

1、退場、相手へのPK、次戦以降の出場停止
2、警告、相手へのPK
3、退場、間接FK


Q2、コーナフラッグにホームチームのエンブレムが入っていた。このまま試合を開始してOK?
1、OK。このまま試合開始
2、NG。何も書いていないものに変更

Q3、PK戦。レフェリーの合図の後、GKがキッカーよりも先に動いてシュートをストップ。この場合のレフェリングで正しい物は?
1、PKのやり直し
2、ゴールが認められる
3、PKのやり直し、GKは警告

大きな話題となっているサッカーにおける新競技規則。2016−17シーズンから適用され欧州では6月1日から施行。ユーロ2016もこの改正に則った規則が適用される。

UEFAによると「選手や監督に見せるためのビデオ集を用意した。ピッチ上で選手とレフェリーが競技規則に関して共通認識を持てる状態を作るため」に、コッリーナUEFA審判部長も出場国全チームの元をまわり、新しい競技規則の解釈を説明したというほど大きな変更となった。今夏のリオ五輪、9月のワールドカップ予選も、新規則で開催する。

欧州などは秋春制のため、15−16シーズンから16−17シーズンへの間での変更となり、新規則への適応は時間がある。日本は先日のキリンカップで実施したが、J1リーグでは2ndステージ開幕にあわせて新規則を導入するため、新規則変更にともなう準備期間は、1stステージ終了後からたった1週間しかない(1stステージは従来の規則)。また7月3日から適用するJ2、J3は長いシーズンの合間に変わることになった。

選手やクラブも迅速な対応が求められるが、日本サッカー協会や審判委員会はJリーグ全クラブに対しても、報道陣に対しても丁寧な説明会を実施している。これはファン・サポーターにも新競技規則による変更の“共通認識”を持ってもらうことで、サッカーをより楽しみ、さらには日本サッカーの向上につなげたいという意図があるからなのだろう。

試合を見る私たちも、すぐには理解するのが難しい規則。世界の、そして日本のレフェリーは、こうした変更に素早く対応し、試合をコントロールする。

レフェリーに対する厳しい声が聞かれるときもあるが、レフェリーもともに“試合”を作り、“サッカー”というスポーツを向上・発展させる仲間の一人。厳しい判断を瞬時に判断していくのは容易なことではないからこそ、日々努力しながら、成長していることも忘れてはならない。

***********
【簡単解説Q1】
答えは2。

いわゆる“トリプル罰”ルールが改正された。これまでは、ペナルティーエリア内で明らかな得点機をファールで阻止した場合は、そのプレーヤーに対して『退場、相手へのPK、出場停止』という3つのペナルティーが課されていた。だが、変更後は、GKやDFが自陣ペナルティーエリア内でボールを止めようとしてファールを犯した場合は、警告(イエローカード)となる。ただし、意図的で悪質なプレーや危険なプレー、ボール触れる(向かう)意図のない引っ張りや押し倒し行為などには引き続き、相手にPKが与えられると同時にレッドカードが出される。ペナルティエリア内では、ボールに向かっているプレーなのか、が大きな判断基準になりそうだ。

【簡単解説Q2】
答えはOK。

新規則ではコーナーフラッグにロゴやエンブレムを入れることが可能になった。

【簡単解説Q3】
答えは3。

試合中や90分後のPK戦のどちらにも適用されるが、PKの時にGKがファールを犯し、ゴールにならなかった場合はPKのやり直しとともにGKは警告処分となる。例えばボールがインプレーになる前にGKがゴールラインから離れ、ゴールとならなった場合はPKのやり直しに加えGKは警告処分。

キッカーが蹴る前にフィールドプレーヤーがペナルティエリアに入ってしまい、GKもゴールライン上から離れてしまった場合も、PKのやり直しとGKへの警告が課せられる。

GKにとっては厳しい処分となるが、試合中に1度目のイエローカードを受けているならば、今後はPKでも2枚目のイエローカードを提示される可能性があり退場となる場合も考えられる。試合結果を大きく左右しそうだ。またPK戦に突入した場合、これまでだと人数に差があった場合でもそのまま続行であったが、これからは同数になる。チームAが10人だったら、チームBも10人にしなければならない。

その他にもオフサイド時の再開位置やキックオフはどの方向に蹴っても良くなるなど、大きな改正が発表されている。