Peace Cupチームガイド:LDUキト
エクアドルの歴史をつくるクラブ
2009/07/21 22:01:11
コパ・リベルタドーレスとレコパ・スダメリカーナを制した初めてのエクアドルのチームである。Peace Cupへの参加は、ヨーロッパへのお披露目であり、国内リーグのセカンドステージが始まる前の良い準備となるだろう。
LDUというイニシャルは、正式にはLiga Deportivo Universitariaである。これはクラブがキト中央大学が1930年に初めてフットボールの試合をしたということに起源を持つことを示す。アマチュアとして活動を始めた後、50年代にエクアドルの初めてのプロリーグ設立の一員となり、その後に9度、タイトルを獲得した。これはエル・ナシオナルとバルセロナとともに、最多の記録となっている。だが、過去12シーズンで5度の優勝を果たしており、最近ではライバルよりも抜けた存在となっている。
他クラブとの差を生み出しているのは、2008年のコパ・リベルタドーレス優勝という実績だろう。エクアドルのクラブはブラジルやアルゼンチンといった他国のリーグよりは劣っており、それゆえに南米王者に輝いたことは驚きに値する。キトが高地にあることで、相手は酸素の薄い地での戦いに苦しんだと、地の利が有利に働いたとの指摘もあるが、LDUはタイトルに値するチームだった。
今回のPeace Cup出場にあたり、彼らをコパ・リベルタドーレスのディフェンディングチャンピオンと呼ぶことはできない。新たに、エストゥディアンテスが同大会を制したからだ。LDUは今回、グループ1の最下位に終わった。
大陸王者をかけた戦いにも苦しんだ昨季と比べ、国内リーグでは好調だ。国内リーグ前半戦を、2位で終えている。首位のエメリクとは1ポイント差。国内リーグに集中できることが、LDUに有利に働いていると言えるだろう。
戦術を駆使してリベルタドーレス獲得へ導いたエドゥアルド・バウサ監督は昨年11月に契約を更新しなかったが、驚くほど多くの選手がクラブに残った。ホフレ・ゲロンはチームを去ったが、彼はヘタフェではうまくいかず、現在はレンタル移籍でリバー・プレートにいる。ダニー・ベラも移籍したが、最近LDUに復帰している。
ゴールスコアラーのクラウディオ・ビーラーは、対戦相手を悩ませるFWだ。この25歳は09年のエクアドルリーグで得点王であり、チームに不可欠な存在だ。素早くピッチを切り刻み、ゴールを狙い続けるビーラーは、まだ25歳と若く、欧州への挑戦も可能だ。Peace Cupではスカウトたちの目を引き付けるだろう。
GKホセ・フランシスコ・カバジェロスも、リベルタドーレス杯での印象的な活躍で名を高めた一人だ。フルミネンセとの決勝ではPKをセーブした。他の南米のGKのようにむらっ気があるが、乗っていれば大陸最高のGKの一人であることは間違いない。
チームの心臓でありキャプテンのパトリシオ・ウルティアは、大西洋を渡って渡欧することはないが、チームの重要な歯車である。正確で大きな展開をする古典的なパサーで、2006年にはベスト16へと進出したエクアドル代表にも選ばれた。
Peace Cupへの参加は、エクアドルリーグ後半戦に臨むチームにとって、絶好の準備となる。エクアドルリーグのシステムは複雑なのだが、後半戦と言っていいその戦いに突入するクラブにとって、今大会での好結果はファンや上層部に喜びをもって迎えられるだろう。
予選リーグの戦いは
vsアル・イティハド(7月24日)
vsレアル・マドリー(7月28日)
となっている。
