主力放出で衝撃のミラン、二転三転の噂と言葉を振り返る

イブラヒモビッチ&チアゴ・シウバ放出までの流れをチェック
ミランに輝かしい歴史を刻んだベテランたちが退団した後、チームはFWズラタン・イブラヒモビッチとDFチアゴ・シウバと中心にリスタートを切るはずだった。少なくとも、ファンはそう確信していたはずだ。しかし、主軸の2人は、18日までにパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が決まった。

世界中のミラニスタたちの怒りを買っては巧みになだめてきたミランだが、2人の放出を嘆く声は、これまで以上に大きい。「99.9%残留する」はずだった2人が、ミランを去るまでの流れを振り返ってみる。

5月14日(月)
ガッリアーニ:「イブラは100%残留」
アドリアーノ・ガッリアーニCEOが、イブラヒモビッチを自宅に招待したと明かし、残留を明言。

「イブラヒモビッチと一緒だった。長時間、話をしたよ。みんなに約束できる。彼は100%残留だ。すべてについて、我々は合意している」

5月15日(火)
アッレグリが放出を要請?
マッシミリアーノ・アッレグリ監督が、イブラヒモビッチの放出をクラブに要請と『ANSA通信』が報じる。クラブは即座に否定。

5月18日(金)
「イブラはミランでCLを制す」
マンチェスター・シティもイブラヒモビッチを狙っていると報道。ガッリアーニCEOは、放出の意思がないことを再強調

「イブラは再びチャンピオンズリーグを制することができる。もちろん、ミランのユニフォームでね」

5月26日(土)
新生ミランのベースは売却不可
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は2人の残留をクラブに約束されていると話す。

「これから8月末まで、移籍市場ではあらゆることが起こり得る。しかし、彼らの売却が起きてはいけない。我々はシルヴィオ・ベルルスコーニ会長と話をした。そして、彼らの残留を約束してくれた。彼らこそ、ミランのベースになる選手だ」

6月2日(土)
10番のユニフォームはイブラに
テニスの全仏オープンでPSGのレオナルドSDとともにいることが確認されたガッリアーニCEO。PSGからの関心を明かすも、売却はしないと語る。

「(PSG監督のカルロ・)アンチェロッティにT・シウバのことを聞かれた。しかし、我慢が必要ということは分かっている。カネの話だけなら、T・シウバの移籍はあり得るだろう。しかし、我々はそういったことで話すべきではない。我々には、偉大な会長がついている。彼はミランを愛し、すべてのビッグネームを残したい。イブラは(クラレンス・せードルフの退団で空いた)10番のユニフォームを着ることになる」

6月3日(日)
「T・シウバを売ったら大変なことになる」
T・シウバ残留の言葉に安堵する指揮官

「T・シウバは99.9%、残留だ。もしミランが彼を失ったら、本当に大変なことになるだろう」

6月5日(土)
PSG、イブラ獲得へ?
PSGがイブラヒモビッチ獲得に計4000万ユーロを用意とフランスメディア。ガッリアーニCEOは即否定。

「PSGから4000万ユーロのオファーがあったというニュースは間違いだ。少なくとも、私はその条件を耳にしていない。T・シウバとイブラヒモビッチは99.9%、ミランに残る」

6月11日(月)
「99.9%残留」に異変
フランスメディア、PSGがT・シウバ獲得に急接近と報じる。

6月12日(火)
パリに乗り込む
ガッリアーニCEOがパリに到着。PSGと会談。

6月13日(水)
ファンはT・シウバ残留を懇願
クラブ公式テレビ『ミラン・チャンネル』内で、ファンがベルルスコーニ名誉会長にT・シウバ残留を懇願。ミラノに戻ってきたガッリアーニCEOは、残留を示唆した。

「サポーターの願いは届くのか? 普通はそうだろう。ベルルスコーニ会長は、PSGのオファーに抗うつもりだ」

6月14日(木)
願いが届き、つかの間の平和
ミランがPSGとの取引に応じないことを発表会長も”勝利宣言”

「シルヴィオ・ベルルスコーニ会長は決断しました。T・シウバは残留します」

6月15日(金)
会長への感謝
ミラン幹部で名誉会長の娘バルバラ・ベルルスコーニさんも父親に感謝。クラブの公式サイトでメッセージを送る。

「ありがとうパパ。父は、心で決断しました」

6月17日(日)
「T・シウバ残留は分かっていた」?
再び安堵のアッレグリ。

「私はベルルスコーニ会長の言葉を疑ったことはない。常に会長のことを信頼してきた。T・シウバが出て行かないことは分かっていたよ」

7月2日(月)
T・シウバが契約延長
T・シウバの契約延長が発表。誰もが残留を確信した。

7月5日(木)
「補強完了」
ガッリアーニCEO、補強は終了したと断言。

「イブラヒモビッチの契約は2年残っているから、ミランに残る。我々のマーケットは終わった」

7月9日(月)
新シーズンスタート
ミランの2012-13シーズンがスタート。記者会見でガッリアーニCEOが不穏な発言

「移籍市場は長く、すべてが起こり得る」

7月11日(水)
PSGが再び動く
PSG、イブラヒモビッチとT・シウバ獲得に6500万ユーロを用意。イタリアとフランスのメディアが一斉に報道。

7月12日(木)
ベルルスコーニ、認める
会長が放出を認める発言。

「このようなオファーにノーと言うことは不可能だ」

この後は、7月14日にT・シウバの移籍が正式決定。残すはPSGとイブラヒモビッチが条件を詰めるだけとなり、18日にイブラヒモビッチの入団会見が行われた。

ガッリアーニCEOは17日、「偉大な選手を獲得する」と語り、ファンを落ち着かせようと試みたが、心中はやはり穏やかではない様子。ミランは、主力2人の放出を補って余りあるような新戦力を期待できるのだろうか。