ヴォルフス監督が低迷のミラノ勢に警告 「自分たちが欧州のトップクラスと思っているが…」

現実的に、達成可能な目標を立てることが重要だ。ヴォルフスブルクのディーター・ヘキング監督がイタリア勢、特にミラノの2チームに警鐘を鳴らしている。

ヴォルフスブルクは昨季のブンデスリーガをバイエルン・ミュンヘンに続く2位で終え、ヨーロッパリーグではベスト8まで進んだ。だが、今季はチャンピオンズリーグで初の準々決勝進出を果たしたが、リーグ戦で10位と苦しんでいる。

マンチェスター・シティにMFケヴィン・デ・ブルイネを、インテルにMFイヴァン・ペリシッチを放出したのは痛手だったのではないか。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューでこう問われると、ヘキング監督は次のように返している。

「ビッグな選手たちは我々をステップアップの場と感じている。我々も自分たちでそう思っているよ。我々は欧州のトップ10ではない。ここは成長するのに適したチームだ。来年もブンデスリーガで3、4位以内を狙う。だから、アピールしたい選手たちにとっては興味深い場所のままになる」

この回答に「とても現実的ですね…」と記者が振ると、ヘキング監督はこのように続けた。

「自分たちのことを自覚する必要がある。我々のスポーツセンターは欧州でも有数の施設だが、だからといって達成可能以上の目標を狙うべきではない。実現不可能な目標を立てれば、ピッチでその代償を払うことになる。目標が達成不可能なのだから、勝者でいられないんだ」

「イタリアのクラブを見てごらん。インテルとミランは高みを目指す。歴史的に彼らは自分たちが欧州有数のチームと感じているからだ。我々も彼らに敬意を払っている。だが、今の彼らには問題があるんだ。今の現実に向きあい続ける必要がある。あれほど出だしが悪かったユヴェントスが、最後は楽にスクデットを獲得したのなら、うまくいっていないことが何か必ずあるはずだよ」

ヘキング監督は昨季のEL決勝トーナメント2回戦で、インテルと対戦が決まったときに喜んだ。

「それに対するイタリア側の反応が、今のイタリアサッカーの問題を明らかにしている。インテルは、彼らを倒せると信じた我々のことを狂っていると思ったかもしれない。栄光の歴史とスモールチームの対戦だからね。だが、私は抽選結果に満足だった。インテルのような重要なクラブが我々のスタジアムに来ることは、サポーターやクラブにとってうれしいことだからね」

「だが私は、インテルに残っているのはブランドだけで、最強のチームではないということが分かっていた。現実的な分析だったと思っている。準々決勝でナポリとの対戦が決まったとき、私は簡単な組み合わせじゃないと言ったじゃないか」

一方で、ヘキング監督はイタリアにタレントがいるとも述べている。将来的なセリエA挑戦も否定はしなかった。

「ヴォルフスブルクとは2018年までの契約がある。我々はこのチームをリーグのトップ3、4に定着させたいんだ。それが私の任務だよ。遅かれ早かれ、国外での経験もしてみたいけどね。我々ドイツは、外国人がもたらした新しいアイディアを生かした。以前は(ジョヴァンニ・)トラパットーニ、今は(ジョゼップ・)グアルディオラだ。(カルロ・)アンチェロッティにも大きく期待している」

「セリエAも外国人のアイディアを生かせるはずだ。君らに足りないのは、プレーのリズムだよ。欧州カップ戦におけるイタリア勢の問題だ。だが、君らもタレントはいる。例えば、私はバーゼル対フィオレンティーナをスタジアムで見たが、(フェデリコ・)ベルナルデスキには感銘を受けたよ」