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チャンピオンズリーグ初出場のマンチェスター・シティ戦で得点。キリアン・ムバッペは、その才能の片鱗を見せつけた。

「こんな選手がいるなんて、正直、知らなかった」

チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグの試合前、ケヴィン・デ・ブライネはそう口にした。彼の言葉から分かるとおり、キリアン・ムバッペの才能はまだフランス国外で知られていなかった。エティハド・スタジアムのピッチで繰り広げられたマンチェスター・シティ対ASモナコの打ち合いの試合後(5-3)、モナコの若武者の名前を、デ・ブライネが忘れることはないだろう。

いや、デ・ブライネだけでなく、全世界のフットボール関係者にとってムバッペは決して見過ごせない存在になったはずだ。

■限界知らず

毎週のように、ムバッペはあらゆる最年少記録にその名を刻んでいる。チャンピオンズリーグではモナコ史上最年少出場選手となった。さらにカリム・ベンゼマに次いでフランスのサッカー史上、2番目に若いCL得点者にもなっている。

ただし、数字だけでムバッペのプレーぶりを評価するのは間違っているかもしれない。スタッツを抜きにしても、若きフランス人選手が歴史ある由緒正しい巨大な大会でデビューを軽々と果たしたことは、特筆に値するからだ。

Kylian Mbappe Monaco Champions League

攻撃の要であるヴァレール・ジェルマンを差し置いて先発に選ばれることもある才能あふれるティーンエイジャーは、まさしく期待に応える活躍をしている。モナコのエースFWであるラダメル・ファルカオは「君はただの選手じゃない、プロの選手なんだ」とだけ伝えていたことを明かしている。そのプレーぶりからコロンビア代表FWは、ムバッペが自分の言葉を理解したと考えているようだ。

なぜならムバッペは若く、経験が少ないにもかかわらず、のびのびとプレーし、シティ守備陣を混乱に陥れていたからにほかならない。

美しいゴールと度重なる飛び出しはムバッペの才能の計り知れなさを示したと同時に、人々に大きな衝撃を与えた。

しかし、ファーストレグの試合終了のホイッスルが吹かれたとき、ムバッペは他のどの選手よりも長くピッチを見つめた後で足元に視線を落とし、ずっとうつむくことしかできなかった。その姿は彼の気持ちをよく表していただろう。ヨーロッパの大会へデビューしたこの夜、並外れた才能を発揮したにもかかわらず、巨大な失望感にとらわれていたのだ。だが、それもまた彼が共有することとなった、偉大なチャンピオンたちとの共通点の一つとも言える。

そしてムバッペは再び輝きを放った。シティ戦のセカンドレグでもゴールを叩き込んで見せたのだ。

もう、シティの選手たちが颯爽と駆ける若者の姿を忘れることはないだろう。

文=ジュリアン・クエレン/Julien Quelen

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