ガーナ代表のステファン・コンスタンティン監督がアフリカを語る連載コラム。早速、アフリカからの声に耳を傾けてみよう。
今回のコラムを始める前に、お祝いの言葉を述べたい。U-20ガーナ代表のU-20ワールドカップ(W杯)優勝、おめでとう!
世界のユース年代で、おそらく最高であるチームの一つ、かのブラジル代表を相手に成し遂げたことは、その栄誉にふさわしい。また、アフリカからW杯予選突破第1号となった兄貴分のガーナ代表へとつながる活躍だった。
今回の栄誉は、ここ12年から15年ほどの間にガーナ協会や同国に関わってきた、すべての指導者のハードワークが、収穫の時期を迎えたということを示している。このような成功は、簡単に起こり得るものではないし、多大な犠牲を払うことなくしては成し遂げられない。
ここで大いに気になるのは、年長のチームは、この若武者たちに負けない奮闘ぶりを見せるのかということだ。さらに疑問なのは、過去に他のアフリカのチームもU-17の大会などを制しているのに、上の年代のレベルでは本当のインパクトを残すに至っていないのか、ということである。
私が思っているのは、今度のW杯はアフリカのチームと、世界のフットボール界でのアフリカの信頼性にとって、本当に重要なものになるだろうということだ。特に、この大陸で3つの(年代別など)W杯が開催され、人々が皆、チームはどのようにやっていくのか楽しみにしていることを考えれば、その思いはより強くなる。
南アフリカが、代表チーム監督のジョエル・サンタナと袂(たもと)を分かつことを決めたのは、同国民について良いニュースであろうはずがない。W杯開催まで、あと8カ月しかないのに。
また、アンゴラで開催されるアフリカ・ネーションズカップ出場を逃したことも思い浮かべれば、警報はガンガンと鳴らされねばならない。誰が、この時間がない時点で、最高の後任者だろうか。
私に言わせれば、やはりカルロス・アルベルト・パレイラしかいなかった。状況についてよく分かっており、本来ならずっとそこにいるべきだったが、家族の病気のためにその地を去った、かつても同代表を率いていた監督だ。
彼は選手たちのことをよく知っているし、協会内でどのように仕事をすべきか熟知している。もちろん、一旦チームを去る前には、改善の兆しを見せ始めていた。彼以外の選択肢を取ったなら、私は大きな失敗だと感じることになっただろう。もしもサンタナを選ばなければ、残りの8カ月間に、南アフリカでの人々の考え方や選手について知るため、また新監督自身の哲学とシステムを持ち込むために必要な時間を与えねばならなかった。やはりカルロス・パレイラこそが、南アフリカが求める男だったのだ。
誰であってもこの職に就く者は、どんな状況であれ、困難に直面することになる。一般的に言ってアフリカ人は、彼らのチームはどんなときでも、すべてのゲームに勝つものだという大きな期待を抱いているのだ! そのような楽観的な考え方を持つのは素晴らしいことだが、その仕事が目の前にあるとなると、そうも言っていられない。
若い選手たちの成長、指導者の教育は必要なものである。だが、悲しいことにアフリカのフットボール界では、必ずしもすべてのチームが、そういったことを基本に据えてはいないのだ。
ナイジェリアやエジプト、ガーナ、カメルーン、チュニジア、アンゴラ、コートジボワール。彼らが年代別のW杯で活躍した選手たちを、少ししか来年のW杯メンバーに入れなかったとしても、それは驚きではない。アフリカ・ネーションズカップでお披露目し、外国へと売るということが多々あるからだ。
誰が率いるにしろ、南アフリカ代表の監督であれば、持てるすべての経験と、さらに多くのものを注がねばならない。それこそがW杯でインパクトを残す道。彼らの成功を願っている。