コラム:セスクはスペイン代表でレギュラーになれるのか?
アルメニア戦で見えた、ぜいたくな選択肢
2009/10/13 2:56:07
スペイン代表には例えばダビド・ビジャやシャビなど、コンディションさえ万全なら、必ず起用される不動のメンバーがいる。では、10日のアルメニア戦で素晴らしい活躍を見せたセスク・ファブレガスは、ビセンテ・デル・ボスケのチームでレギュラーに定着できるのか?
スペインの場合、ピッチの中央ではバルセロナでもコンビを組むシャビとアンドレス・イニエスタが抜群の連係を誇っていて、どちらも外すことは考えられない。一方で中盤の底を務めるマルコス・セナはもう若くはないが、その役割に関してはセスクよりも適任だ。
セスクのポジションについて、選択肢はほかにもある。アルメニア戦でまたも精彩を欠き、55分でセビージャのアルバロ・ネグレドと交代したフェルナンド・トーレス。実は今予選でノーゴールと苦しんでいる。確かにケガで苦しんでいた期間もあったが、先のベルギーとのホームゲームやエストニアとの2試合には出場しながら、得点できず。ちなみにその3試合で、チームは11ゴールも奪っている。コンフェデレーションズカップでは3ゴールしたとはいえ、いずれもニュージーランド相手の得点である。
この状況を考えると、セスクを1トップのビジャの下に入れる形(4-4-1-1、あるいは4-2-3-1)はどうだろうか? 中盤の低い位置ではなく上がり目の位置でのプレーは今シーズン、所属するアーセナルでも経験済みだ。
セスク自身も認めているとおり、以前は若気の至りやボールを持ちたい気持ちが邪魔をすることがあったが、今は上がり目のポジションを楽しんでいる。ボールに触る回数こそ減ったが、キラーパスを出したり、自らゴールを奪ったりするチャンスが増えてうれしいと、英『デイリー・テレグラフ』でコメントしている。スペイン代表はセスクの新しい魅力を利用するべきだ。
アルメニア戦では中盤でシャビとコンビを組み、2人が共存できることも証明。バルセロナ復帰の噂も繰り返し聞かれるが、そうなればシャビとの連係もさらによくなるはずだ。
先発メンバーに関して、デル・ボスケ監督は「壊れていないなら、修理するな」という考えを持っているのかもしれない。しかし、2冠を達成したバルセロナでさえ、さらなる前進を目指してメンバーを入れ替えている。アルメニア戦のセスクを見て、デル・ボスケ監督がぜいたくな悩みを増やしたのは間違いない。
アンソニー・ライト/Goal.com.UK
